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懐かしいWeb小説の世界【日記:2023/2/15】

「なろう系」という創作ジャンルがある。
現実を生きていた主人公が異世界に転生して、神などから授かったチート能力を活かして活躍するという内容が類型的で、アニメ化作品も多い、2010年代以降の新しい創作形態です。
ジャンル名になってしまう程、「小説家になろう」は小説投稿サイトでも飛びぬけた知名度があるが、他にもいくつかプラットフォームがある。
その中でも、今日話題にしたいのはエブリスタについて。

若い方はあまりなじみがないかもしれないが、20代後半以降の方はご存じの人も多いのではないだろうか。
エブリスタはかつてあった(一応今もある)モバゲーというサイトの小説投稿機能を前身としたサイトで、2010年頃からサービスが運営されている。
当時のモバゲーの勢いもあり、「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」、「王様ゲーム」などいくつかの作品は映像化までされていた。

懐かしきモバゲータウンのページ。
さすがにサービス終了しているようですが、魚拓が残っていた。

2010年前後は、まだスマホも普及しきっておらず、Youtubeを含めた動画コンテンツなどもまだまだ黎明期だったこともあり、携帯から日常的に摂取できるコンテンツがそんなになかったんですね。
今のなろうの方が、総ユーザーはきっと多いはずですが、昔の方がWeb小説を読んでいる人を身近で見つけやすかった気がします。
そういう訳で、私も昔は色々とこのサイトで読んでいました。
なろうに比べると、一般文芸的な作品が多く、オタク界隈ではあまり有名ではないのかもしれませんが、名作も多かった……
今でいうなろう系にあたる、主人公最強系の作品も多く、当時は『0番隊隊長』とか『血属性最強魔法』みたいな興奮して読んでいた記憶があります。

つい最近そんなエブリスタを、たまたまを思い出すことがあったので、
久しぶりにログインして、昔の読んでいた作品が今どうなっているのかをチェックしました。

いつの間にか完結していたり、エタっていたりと様々でしたが懐かしい時間を過ごせました。たまに懐かしいエンタメを摂取すると、脳の奥の方がじわっ、となりますね。
懐古は快楽物質が出ますから。通りで皆、昔話ばっかりしてる訳です。
それはそうと、私のおススメは「できそこないの救世主」シリーズ。
ストーリーは、魔術学院に普通の人間である主人公が編入することになってしまう、とありがちではありますが、しっかりと主人公が弱く、創意工夫で戦うタイプなので、最強系が苦手な人でも安心です。
また、主人公以外のキャラが非常によく立っており、彼らが活躍する戦闘シーンも多く、各キャラクターの恋愛、友情模様も魅力の一つです。
総じて、しっかりと作り込まれた現代ファンタジーものなので、そういった作品が好きな方はぜひ読んでみてください。

以上、懐かしいエンタメサイトの話でした。
※エブリスタは今でも小説大賞やコンテストを開催したり、精力的に運営されているようなので、興味がある方はご覧になってみては?



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