![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/105478663/rectangle_large_type_2_7a2268b9e26372ad0fe6d89926a4fbd7.png?width=800)
マニア向けになりすぎてはいけない【日記:2023/5/13】
一番好きなゲームを1本だけ決めろ言われたら、中々に悩むと思いますが、「マリオストーリー」は少なくとも3本の指には確実に入るでしょう。
2000年発売で幼稚園の頃から実家を出る数年前まで、およそ20年間で20週以上はクリアしていますから。これに並ぶものとなると、「メタルギアソリッド3」と「東方紅魔郷」ぐらいのものです。まあそれは置いといて今日は「マリオストーリー」の話。
やったことある人は分かると思いますが、「マリオストーリー」はほどほどに短くほどほどに簡単。そしてそれが気持ちいい。
ゆっくり目で進めても、プレイ時間はおよそ10時間前後。クリア後にやり込むという要素もないので、サクッと初めてサクッと終わることができる。
ゲーム性としてもさほど難しくはなく、謎解きのレベルも子供で十分解ける領域。戦闘に関しても、特別なレベリングなどなくサクサク進めるが、何も考えないでボス戦に行くと苦戦するという程度の難易度感なので、仕組みを分かっている大人が本気でやったら無双できてしまいます。
こういうと簡単で、ボリュームがないゲームに聞こえてしまいますし、それ自体はまあ本当のことですが、それを補って余りあるほど本作は面白い。
その魅力の源泉が何か、一言で説明するのは少々難しいのですが、強いて言葉にするのであれば、全体としての世界観の整い方、あるいはそのクオリティの高さが良いとでも表現できるかもしれません。
その筆頭になるのがやはりBGMでしょうか。
ボス戦やフィールド毎にそれぞれ個別の曲が使われるなど、非常に気合が入っており、その出来も素晴らしい。本作を称賛する際「BGMがいい」とよく言われるのも頷けるというものです。
もし聞いたことがない方が居たら、1曲聞いてみてください。世間的にはドガボンというボスの曲が人気ですが、個人的にはこの将軍ヘイホーというボス戦が好きです。戦闘中のヘイホーたちのわちゃわちゃ感まで含めて、マリオストーリーらしいちょっととぼけた可愛さがあってよいです。
![](https://assets.st-note.com/img/1683977508067-1wjAcSXFxV.png?width=800)
BGMも神殿らしく、硬質で清廉な雰囲気がする良曲。👇で聞けます。
あまり話題にあがることはありませんが、ステージの作りも一つ一つ個性があって楽しい。砦、砂漠、幽霊屋敷、おもちゃ箱、ジャングル、花畑、雪の神殿、そしてクッパ城。マリオ定番のステージたちですが、3DのアクションRPGゲームであるという要素を存分に活かしてくれる。
もちろんこれらのステージのBGMもそれぞれ個別で、よくできている。
現代ではソーシャルゲームも含め、1個のゲームを長く遊ぶことが主流になり、そしてそのために開発側も様々なゲームモードや複雑なシステムを導入しがちに思えます。もちろんそれ自体は悪い事ではありませんし、私も子供のころはゲームとは遊びごたえがある程いいと考えていました。(子供はゲームをそんなに頻繁には買えないという事情もあるが)
今でもゲーム性が高いゲーム、例えばポケモンとかTCGとか、そういったものを私は愛しているつもりですが、ベストゲームを挙げろと言われると、何故だが真っ先に「マリオストーリー」の名前が浮かぶんですよね。
これが何を示唆しているかは分かりませんが、ただ確かなのは「エンタメはただ複雑にすればいいというものではない」ということでしょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?