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憎しみのインターネット【日記:2023/1/18】

Twitterを見ていたら、『転売ヤー』というワードがトレンドに上がっていた。
見てみたら、案の定というか怒りと怨嗟の声がタイムラインを埋め尽くしたのですぐに消した。
転売屋を擁護する気は特にありませんが、
個人的にこういった集団の怒りを見るのは苦手です。
単純に人の憎しみの感情があまり好きではないのもありますが、それ以上に憎しみが集団に広がると、関係ない人まで便乗しだす嫌いがある気がして、『自分のものでない感情を振りかざすな!』と思ってしまいます。

転売問題に関しても、実際に買えなかった人が言及するのはいいとして、関係ないであろう人が、『これだから転売ヤーはクソ、死滅すべき』みたいなことを言うのはどうなのでしょうか?
過去の経験から転売ヤーを嫌っており、この機会に憎しみを募らせているのか、はたまた特に恨みはないけど、叩いて良い対象だから叩いているだけなのか……

インターネットには、こういった『叩いて良い瞬間だからとりあえず叩いておく』という流れがある。
有名人や企業の不祥事、失言、転売ヤーでもなんでもいい。
人は相対的な価値基準の生き物だから、他人を下げれば相対的に自分の位置が上がったように感じられます。
こういう生き方にならないようにするためには、他人に共感せず、自分には関係ねーやと思って生きるのが手っ取り早いですが、それもそれで考えものです。
こんな考え方をするようになると、職場の人や友人が結婚しようが子供が生まれようが『ふ~ん』という感情しか出てこなくなります。
しっかりと祝うべきところは祝い、悲しむべきところは悲しまないと、クソ野郎認定されて困ることになるので、何事もバランス感覚は大事です。

かのギリシャの大哲学者アリストテレスもこう言っています。

徳とは、我々にとって中庸である行為を選択する態度である。

まあ中庸なまともな人間でいたいなら、さっさとブルーライトを吐き出す汚濁の板から目を離して現実の友人や家族と触れ合うのが一番いいでしょう。
私は友達いないので、この先もインターネットに浸かって、400nmの光で瞳孔を焼き続けようと思います。

インターネット最高!!


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