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【偏見】ダレン・シャンを読んでいた小学生は今オタク【日記:2023/4/2】

学校図書室にある本で、小学生に人気な本は大体が決まっています。
漫画に近い絵が多いもの、活字があるにしても可能な限りフォントが大きく、小難しくない物語的な本、大抵はそういう本が人気です。
私が通っていた2000年代前半のラインナップで具体的な例を挙げるなら、
ハリー・ポッター、デルトラクエスト、かいけつゾロリ、怪談レストラン、忍たま乱太郎、ミッケ!、ウォーリーを探せ、後は偉人の伝記漫画あたりでしょうか。
100%一致しているかは分かりませんが、今20代後半~30代前半辺りの人はおおむね同意してくれるのではないかと思います。
(今の小学生も同じだったりするんですかね?)

やっぱり内容的には、若者が主人公で仲間と一緒に冒険したり戦ったりがある小説だったり、みんなで一緒に見て楽しめるような探し物系の本が人気。
しかしその条件に当てはまり、なんならハリー・ポッターと同じ棚にありつつも、いまいち私の小学校で人気がなかった作品があります。
それが「ダレン・シャン」です。

ダレン・シャンは一言で言えば吸血鬼もの
しかもライトな感じではなく、人死にがそれなりにあり、グロシーンもところぞころにある、割とダークな作風。(子供が獣に食われたり、主人公が全身大火傷で死にかけたり、大量の杭の下に落とされて仲間が死んだり……)
そんな作風だから私の小学校ではウケ悪かったんでしょうけど、私は結構好きでした。
子供時代でエンタメが少なかったのもありますけど、各巻3回ずつぐらいは読んだかな?(ちなみにハリー・ポッターも同じくらい読んだ)

全部で小説12冊とそれなりに長いのですが、前半は1巻完結。後半以降は2~3巻で1つの話になるとはいえ、子供レベルに合わせた文字量なので意外とあっさり読める。
それでいて話はかなり重厚で、どっちが正しいとは言い切れない種族間の戦争の話だったり、憎しみに支配された殺し合いだったりを取り扱う。
終わり方も綺麗だとはいえ、最高のハッピーエンドとは言い難く、苦みのある後味を残します。
キャラクターもかなり独特で、他の作品にありがちなヒロイン枠はなし。
主人公の同行者は師匠であるバンパイアのおっさんと、ハーキャットという肌がグレーのフランケンシュタインみたいな子。
総じて、子供向け作品としてはかなり異質だった思い出があります。

まあ逆に大人としては、今読んでも楽しめる児童文学なんじゃないかと思います。
サンデーで漫画化もされていて、全12巻と比較的短く読めるので興味がある人はぜひ読んでみてくださいね。
以上、本の裏の貸し出し履歴が、自分の名前で埋まることに快感を覚えていたきしょい逆張りオタクからのお話でした。
やっぱり、幼い頃にどんなコンテンツを摂取したかで趣味は変わりますね。
人がどんどん死んだり、裏切りや差別、戦争などの題材が好きなのは、きっとダレン・シャンのせい。

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