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たとえ明日、世界が滅亡しようとも今日私はリンゴの木を植える【日記:2023/3/7】

たとえ明日、世界が滅亡しようとも今日私はリンゴの木を植える

マルティン・ルター

突然持ち出してきたこちらの文章は、宗教改革で有名なルターの言葉です。
私は彼の人生を詳しくは知らないため、どういった背景の発言か分かりませんが、強い信念を感じる良い言葉だと思います。
何故急にルター?とお思いかと存じますが、個人的に今から説明するジャンルの良さを語るのに一番適した言葉だと思い引用させてもらいました。

それはポストアポカリプス(終末系)作品というジャンル。
Pixiv百科事典曰く定義はこんな感じ。

大規模な災害や戦争によって人類の文明が崩壊し文明が依存するライフラインが絶たれた世界で人間はどう生きるのかについて描く、SFのサブジャンルのひとつ。

有名どころで言えば、北斗の拳・AKIRA・少女終末旅行・けものフレンズ・Dr.STONE・マッドマックス・地球の長い午後・FallOutなど、漫画アニメ映画ゲームと様々な媒体で多くの作品が作られている人気ジャンルです。
個人的な話ですが、私は結構このジャンルが結構好きだ。

同じジャンルの中でも雰囲気は様々で、ずっとシリアスな作品からほんわかギャグチックな作品までありますが、根底に退廃の美と人間の生命の脈動が感じられるのが良い。
普段我々が生きているような平和な現実では見られない命と信念の両天秤、死が終わりが近いからこそ浮かび上がる、なんでもない時間の美しさ。
機械的な現代生活で忘れてしまう、剥き出しの生の鼓動がポストアポカリプス作品では摂取することができます。

実際いつ人類が滅亡するか、文明が崩壊するかは分かりませんが、
色々な要因でいつ滅んでもおかしくないのがこの世界。

人生の打ち切りがいつ来るは分からないので、満足して終われるように頑張りましょう。
まあ何が言いたいかというと、ポストアポカリプス面白いのでみんな一杯読んで一杯作ってくれ~ということです。


👇せっかくなので、オススメのポストアポカリプス作品を1個だけ紹介します!

◆月の珊瑚

滅びかけの世界が舞台なので、厳密に言うとポストアポカリプスではない
気がしますがまあお許しを。
作者はFateシリーズなどで有名な奈須きのこ氏。
詳しいところは省くが、ストーリーの概略としては氏が得意とする”生きるのが下手な男と人外の少女の純愛”といったところ。

終末系好きとして個人的なポイントを語るとすれば、世界観が独特で良い!
基本、この手の作品だと終末は戦争や隕石、ウイルス、噴火、異星人の襲来など外的要因によるものが多いのですが、本作は『生きることへの情熱を失い、人類文明は斜陽になった』という設定。
ありとあらゆる外敵がいなくなった時、人間はどうなるのか、どうすればいいのか。動ではなく静の終末の景色を感じさせてくれる珍しい作品として気に入っています。

氏の作品の中ではマイナーな短編なので、読んでない方もいらっしゃるかもしれないですが、かなりの名作なのでおすすめです。
漫画も2冊で完結している短めのお話なので、気になる方はぜひ!

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