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基山瑣末の短編小説

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短編小説をまとめたよ。
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#コーヒー

【短編小説】或る1日

【短編小説】或る1日

 何も浮かばないまま徒らに時が過ぎていく。いくら時間という概念は元来あるものではなく、人間の便利のために生み出されたのだと言ってみたって、机上の時計は針を進めるし、締切は3日後である。私1人が拗ねたところで暖簾に腕押し、糠に釘。望むべくは人類皆が時間へボイコット。
 白紙、白紙である。偏に私の性分が悪い。まず紙に書く所から始めねばならぬ。いきなりキーボードへ手を置いてみた所で、口も目も半開きでスペ

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