見出し画像

秩序

秩序立った行動が、私を救う時がある。
朝起きたら、よく眠れた気がしていて、妙に頭が軽かった。と、いうより、ぼーっとしていながらも、四六時中私がしている頭の中の言語化は、“きちんと”を求めている気がした。
つまり、頭の中での言語化だけで、オレンジジュースを飲み、テレビをつけてあたしンちを観ながらスープとパンを食べ、済んでからいよいよ洗濯をしようと思い立った。
洗濯は家事の中では好きではない。それでも今日やる必要があったし、今朝は“やりたくない”に到達する前に身体が動いた。残っている洗濯済みの衣類を畳み、溜まった汚れ物を放り込んで、青く光る洗剤を垂らしてスイッチをぽんと押す。
未だ私の頭ではぼーっと音がしているけれど、行動ばかりがはっきり目立って、こうした、秩序めいた行動ややり方が、本当に目を逸らしてはいけない何かからオブラートのように私を守ってくれる朝がある。
やらなくちゃいけないこと、白いボックスに文字を埋めること、ページをめくること、思考の旅に出ること。私は整うためにそれをする。今はコーヒーを飲んでいる。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?