バリスタ、オーストラリアに家を買う。ー承ー
続きです。主にモーゲージブローカーに提出したID, 用意した書類一覧と家をこの人に売る、この人から買いますという書類(contract for sale of land or strata title by offer and acceptance)を貰うまでの流れ。ざっくり言うと自分の家になるまで1/3くらいまで。
前の記事のー起ーはこちら
モーゲージブローカーと会ってざっくり評価してもらった時の話
家を買うと決める1ヶ月半前、知り合いの紹介でローゲージブローカーのJasonを紹介してもらった。
その時はざっくりと、家を買えるかどうか判断したいからコンサルタントしてくれませんか?
と連絡をとって仕事帰りに会いに行った。
その時先にメールで送って欲しいと言われたのは
パスポートスキャン.pdf
運転免許証のスキャン裏表.pdf
VEVOでだした永住権VISA証明書.pdf
Pay slips (最新の三枚).pdf
ATOから2022-2023分のTax Return証明書.pdf
銀行の全部の口座のStatement.pdf
*クレジットカードの使用履歴と借金の有無も聞かれます。
*全部pdfフレンドリーバージョンで出さないと後で取り直しさせられるので注意。問い合わせの時点では携帯電話撮った写真で大丈夫だが、後々どうせスキャンしておくれと言われるので先にやっとくと後で楽。
*スキャナー付きのコピー機が家にない場合はコピーは図書館かOfffice works, スキャンはOfficeworksで自分のメールに送ると転送するだけなので後で楽。必ず送り先は自分にして保存しておく事。なぜならオーストラリア人はマジで大事な書類を平気で無くす。
*Tax returnしました、という証明は自分のATOアカウントからしか取れないので自分でログインして探す。
さて、ブローカーのJasonは私の給料に対して、
“全然余裕でその家ならローンを組める範囲だから、とりあえず前金だけ足りないかもしれないから貯めとく事には越したことはない。
全体でこれくらい毎週支払いで何年でローンを組めます。銀行によってはローンを組むとキャッシュバックしてくれるところもあるから1番いいところで何とか探してみるね。
とりあえずクレジットカードの使用履歴も一応調べてみるけど、ここ2、3日で連絡なかったら大丈夫だったと思って!”
とのことだった。とりあえず今すぐ買わないし、とりあえず2024年のどこかのタイミングで買う事になると思うのでよろしくお願いしますとだけ言ってその日は終わった。
日本帰国中の出来事、オーストラリアの賃貸事情
前の記事にも書いたが、3週間帰って8泊9日かけて熊本、福岡、沖縄を回ってやっと実家で家族とのんびり出来るぞー!と思っていたらオーナーからメールが来た。
"Dear Misato, Due to family commitments, I find it necessary to sell (部屋番号) somewhat sooner than I would have preferred. Mr James (フルネームと会社名)will be contacting you in due course regarding this. This will not effect your lease in any way, including the rent that you are paying. Should you be interested in buying (部屋番号) yourself at this time, please talk to Mr James accordingly. Kind Regards, オーナーの名前”
(原文ママ-プライバシーもあるため少し隠してます)
その日は友人と浜町のSingle Oで待ち合わせしてから晩御飯の約束をしてたから準備をしてるところだった。
待てるって言ってたのに家庭の事情で?そんなぁ!と、急に頭痛がして出かける時間まで少し寝込んだ。
オーストラリアは本当に賃貸を借りると言う事は弱者だなと思うことが多い。
日本のように不動産屋に行ったら希望を聞いてくれて予算の中から一緒に探し回ってくれる。普通に仕事してたら殆どの場合その後の審査にも通るし、住めるだけ住めるし、保証人がいれば何にも問題ない。
オーストラリアの賃貸は借りたければまずOpen houseに行かなくては行けない。
賃貸ができる家が15分から30分以内くらいの間に見に行って、行ったことを証明する為に用紙に記入、もしくは不動産屋に来たことを確認してもらう。
家に納得したら申請してくださいと言われて、オンラインかペーパーで申し込みをする。
自分の給料が書かれたPay slip 最近の三枚、ピザ、ID, 自分が家を借りても綺麗に使うし、お金も遅れずに払いますという過去5年間の賃貸でのやりとりを過去の不動産屋に書いてもらい(法律で不動産屋は5年間の保存義務がある),友達2-3人にリファレンスになってもらい、本当に人の力がいる割に、何故か保証人はいらない。
申請者が多い場合、まず最初のこのアプリケーションで審査に落ちました、と連絡がくる。
審査に落ちなかった場合、長く住めて更に先にどれくらい家賃を払えるか、いつ引っ越して来れるかなどを他の審査が通ったライバル達と戦わなくては行けなくなる。最終的にオーナーが気に入ったやつに不動産屋から連絡がいく。
2022年、私がこの家に住めるまでは、家の価格が上がっていて殆どのhome owner達が賃貸をしていた家を売りに走っていたせいで、賃貸の価格が1週間で1万円以上あがり、賃貸できる家の数が極端に減り、家を探している人たち30人以上が一つのopen houseに来ると言う異常な時期だった。そして殆どの人が家を売るからこの後賃貸の延長はしません、期間が過ぎたら出ていってくださいと言われているような状況だったり、来月から週一万円家賃あげますね、と言われて急いで次の家を探しているような状態だった。
今までと同じくらいの家を探したくてもないし、家賃は上がっても給料が急に上がるわけでもなく、同じようなレベルの家に皆んなが見学に来る、と言うような異常事態になっている。
ちなみにコロナ後から始まり、2024年のいまだに賃貸を見つけるのが難しくなってしまっている。
open houseを休みの日にやってくれればまだいいのだが、平日の昼間だったり仕事をしてる時間だったりでなかなが都合がつかないのも本当につらかった。1人で家を探すのは大変だったし、忙しい時期だからか不動産屋が適当にあしらう人が多くて単純な質問すら、流してくるような最悪な時期だった。
問い合わせはほぼ無視、どんなに忙しくてもその態度でも、申請者はいくらでもいる。
私よりももっと稼いでる人が私が探さなくちゃいけない高い賃貸の価格にいくらでも申請してくるから、殆どの私の賃貸の申請は却下された。
そんな時に何故か色んな家探しのサイトに家の情報をあげず、ひっそりopen houseやります、と募集してるところを見つけた。結果的に言うと今の家なのですが、open houseに行く為の申請する方法も載ってなく、問い合わせたら
“その時間内に来てくれたらいいですよ!お待ちしています”
と愛想のいい返事が来た。シフトを同僚と変えてもらいopen houseに行くと、他の場所は30人くらい毎回いたのに6-8人?位しか来ていないみたいだった。
自分が初めて1人で家を探している事、オーストラリアでは日本人の私が家を借りるときに不利になったりするのか?など一般的な質問をしても、その時来ていたCassandraというバブリーなオージー女性は嫌な顔をせず、
“国籍は関係ないし、平等に審査されます、前に借りてた賃貸で支払いが遅れたり家の使い方がどうかなどは履歴で全て出るから心配しなくていいですよ!”
とフレンドリーに答えてくれて、話しててとても安心できた。
最後に、よかったら、名前を教えてくれない?と言われて、名前を言うと、申請用紙あげるから書いたら不動産屋まで届けに来てね!と言われてその日はサヨナラした。
ほとんどがオンライン申請の中紙の申請書なんて今時珍しいなって思ってたけど、私には合っていたようで、その後Cassandraから電話が来て、オーナーが是非あなたに決めたいって!おめでとう!手続き進めてもいい?と言われた。申請からたったの2日だった。
2022年9月、引越しをした。
この時はこの家を買うことになるなんて思ってなかったけど、1bed 1bathroom 1 parkingのアパートメントとオーストラリアでは言うけど、日本で言うと1LDK(駐車場付き)のマンションで1人では十分だった。
(オーストラリアではマンションもアパートメントという)
職場まで歩いて35分だし、レストランもカフェもスーパーも何でも10分以内にあるし、好きな公園も近くにあって、オーストラリアに来てからシェアハウスにずっと住んでいて寂しくなかったけど、私には一人暮らしに戻れて、十分な家だった。
家を買わなきゃいけない、けど急すぎてちょっと前金が足りない
時は戻って2023年11月、日本帰国中。色々考えてから実はこういう事をオーナーに言われてどうしようか迷っている、と母親に伝えた。
母親はわからないことは直ぐにパニックになって全部わからなくなっちゃう人で、詐欺かもしれないからやめなさい!!もうオーストラリアなんかいいから帰ってきたら?と言ってきた。
その時ちょうど会計士を過去していた叔母もいて、今の給料がいくら、ローンはいくら、月々の返済はこれくらいになりそうだと説明した。
実は唯一オーストラリアで仲良くしている日本人とオージーのカップルの両親の実家が私の家から徒歩2分で、その土地の離れに2人の家を建てる予定との話で、お互い本当に何かあったときにお互いの日本の両親に連絡出来るように緊急連絡先同士になっている。
それと説明すると、叔母は
日本の感覚で言うと田舎に小さい戸建てを買うようなもんか。ざっくり計算だけど超頑張れば7年くらいでローンも返せそうだね!
と言ってきた。
私の正社員の契約も毎年辞めなければ年俸が$2.500ずつ上がっていくのもあって、特にお金を使うことに興味のない私には家の値段は全く問題のない価格だった。
母親は叔母にその後ゆっくり説明を受けたらしく、買いたいなら前金貸してあげるなら買いなさい、と応援してくれた。
最初は大きい買い物に戸惑っていた私も、このままオーストラリアの賃貸事情に巻き込まれるくらいなら、郷に入ったら郷に従え、家を買うべきだと思い始めていた。
マネーロンダリング問題のせいで、物凄く面倒くさくなった海外送金手続きを郵便局で終えて、オーナーに買う意志がある事を伝えた。
私の短いホリデーはバタバタしながら終わり、オーストラリアに帰ってきた。
不動産屋と連絡、オーナーの計らい
小さいアパートを得意とする不動産屋のJamesと連絡をする。
オーナーの計らいで、マーケットに出さず、必ずMisatoが買えるように手続きして欲しいと連絡してくれていたせいで、全てスムーズに話が進んだ。
お金とか大丈夫なの?と言うところがメインで聞かれたが、すでにブローカーのJasonと話はしてあってローンを組むのも大丈夫と言われたし、今前金にしようと思ってるお金がオーストラリアに送られるのを待ってる、と伝えた。
Jasonの連絡先を伝えたら連絡したらしく、その後アパートの状態と権利、年間にかかる修繕費、管理しているStrataカンパニーなど色々書かれた書類がきた。
古いアパートだから水道メーターがつけられないから賃貸の時は水道代込みだったのだが、水道代がどのように請求など色々書かれていて謎が解けた。
その後Jamesと前金いくらにする?など相談して、とりあえずわかりやすいし$5.000だけ先に払えばいいようにするね!と電話で話した後、書類にサインして送り返して欲しいと言われた。その後オーナーも同じ書類(contract for sale of land or strata title by offer and acceptance)にサインして、お互い書類や状態など確認した上で売買に同意します、と言うような合意書のようなものだが、これが12月6日に正式に受理されると、JamesのアシスタントのJoと全てやりとりするようになった。まずはおめでとうございます!手続きを進めるので、最初のデポジット$5.000とりあえず12月13日までに振り込んでくださいと連絡がきた。
次に続く。
ー承ーまとめ
デポジットは本来は10%とか20%とか先に払うのですが、私が仕事中に電話を受けてたときに最終的に前金いくらなのか把握しておらず、どちらにせよSettlement dayの前にまとめて後で払えるからとりあえず直ぐ払えるように最初の手付金的前金として$5.000にしとくね!振り込みのリミットにも引っかからない額だし!と気を使っていただいた結果です。普通はもっと払うらしいです。笑
優しくてラッキーなのか、分からなくて可哀想と思われたのか。後者かな。
バタバタとこの後Settlement dayまでオーストラリアの法律などを確認しながら毎日仕事が終わった後書類と睨めっこ、サイン、サインの保証人、コピー、スキャン、送信、提出する書類の確認の、繰り返しで、体力も気力もなくただ12月を過ごしました。次はローンの審査、審査受理からSettlementday(家が自分の名前になる日)まで書ければ、と思っています。
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