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GLAP在学生インタビュー Vol.1(後編)

先日お届けした前編に続き、GLAP在学生のインタビュー後編をお届けします。後編は、留学から帰国した後、3年生~4年生を振り返る内容になっています。GLAPでの学びが、自身のキャリアや将来にどうつながったのか、ぜひご覧ください。

【自己紹介】

GLAP4年生(取材当時)の酒井です。※専攻分野はHumanitiesで、2年生秋学期から3年生春学期の「Study Abroad」はアメリカのトリニティ・カレッジに留学していました。これまでの海外経験として、9歳から16歳までアメリカに住んでいました。

専攻分野:GLAP生は、留学から帰国した3年秋学期から4年生の1年半にかけて学ぶ専門分野を「Humanities」「Citizenship」「Business」の3つから選択します。


取材当時の酒井さん

【専門分野の選択 ~留学後の1年半の学びの選択~】

―2年生秋学期から3年生春学期に履修した「Study Abroad」の最後は、3年次秋学期以降1年半にわたって学ぶ専門分野を決めていく時期です。酒井さんは、3つの分野(「Humanities」「Citizenship」「Business」)のうち、「Humanities」分野を選択しました。このインタビューでも、最初から人文系に興味を持っていることをお話されていましたが、「Humanities」分野を選択した決め手はなんですか?

酒井さん:一番の決め手は、自分の「好き」を追求したかったからです。元々、本を読むこと、映画を観ることも好き、美術史なども好きでした。帰国後の学びを考えた時に、それをどうやったら追求できるかと考えた時にそれはやっぱりたぶんHumanitiesから学びたかったし、そういう授業もHumanitiesの中に多かったので、自分が本当に「好き」を追求するんだったらどれなんだろう?と考えた時に、私はHumanitiesしか選択肢になかったです。

―「Humanities」を選んだ次の学期、3年生秋学期からは「Humanities」に該当する専門科目を多く受講したと思いますが、分野選択前に学んだ「Humanities」科目と、分野選択した後に触れたHumanitiesでは何か違いとか意識したこととかありましたか?

酒井さん:「Humanities」分野の授業は、GLAPの後輩と一緒に学ぶことが多く、留学を終えた先輩として、学びを深めていることを示さなきゃ!という気負いが正直ありました。でも、1年生の時と学びに関する違いがあったかというと、そこまでの違いはなかったように思います。「Humanities」の学びが好きというのは、1・2年生の時から分かっていたことなので、「Citizenship」分野と「Business」分野の授業を受講している時は、やはり学びにかける情熱に大きな差がありました。「Humanities」分野を選択してからは、学びに対して誇りを持って授業に向き合えたという実感はありますが、1年生の時と考え方に違いがあったかというと、そこまで大きな違いはなかったと感じています。

―「Humanities」分野は、酒井さんにとてもフィットしていたんですね。

【卒論について ~4年間の集大成~】

ー次は、4年生、学業的には集大成の時期について教えてください。「Humanities」を留学後の専門分野にして卒業論文を執筆していきました。酒井さんは「小説家」に着目したテーマで卒業論文を執筆していきましたが、これが「Humanities」分野の卒論だと言えるポイント等はありましたか?

酒井さん:「問いに対する答えを出す」ということについては、卒業論文に取り組んでいる際に様々なことを考えました。正しい、間違っているという線引きが曖昧に感じる瞬間があって、「Humanities」はいい意味で幅広くて、線引きや判断が難しい分野だなと感じていました。白か黒かでなく、その中庸を考えることができる学問なのかなと。自分の卒業論文の中で、小説と映画を比較する際、この2つをどう捉え、どう感じるかは人それぞれ違いますし、自分の考えとは異なる人がいて、異なる考えや捉え方が共存しても良いのが「Humanities」分野の学びなのかなと卒業論文を執筆しながら感じていました。

―言い方は異なりますが、データには反映しきれない点や、統一的ではない点、そこが「Humanities」での学びの特色なのかもしれないですね。

【就職活動について ~悩みと迷いを越えて~】

ー3年生から4年生にかけて、GLAPでの学びの集大成として卒業論文等を進めていきながら、この時期は並行して就職活動が大詰めになり、大変な時期だったと思うのですが、学業以外で、就職活動を含めて印象に残っていること、これはよくやったと言えること等があればぜひご紹介ください。

酒井さん:就活においては、かなり苦労したと感じています。悩みに悩みぬいていた時期、スランプの時期もあって、自分が嫌になることもありました。
でも結局、大学選びもそうですけど、「自分に合う場所は必ずある」、これを就職活動の中でも強く感じました。自分をしっかり見てくれる人や企業は絶対あるし、自分の良さを分かってくれる人も絶対にいると思います。ただ英語ができるからとか、このような経験があるからという表面的な部分を見られるのではなく、もっとコアの部分、どういう風に成長してきたのか、どうやって困難を乗り越えてきたのかという部分にフォーカスして、自分を見てくれる方々のいる企業がいいな、というのは就職活動を通じて感じていました。内定をいただいた企業のエントリーシートに、「growth mindset とはなんですか?」というテーマがあって、調べてもいいけど、できれば自分の言葉で書いてくださいと提示されていて、そこにGLAPでの経験を書いたんです。comfort zoneだったり、自分が今まで一歩踏み出せなかったことを、まずは一歩踏み出していく。失敗を単なる失敗として捉えるのでなく、それ自体が学びだと思ってしっかり向き合うことが、「growth mindset」につながっているんじゃないか、と。この回答を面接担当の方が気に入ってくださって、この回答をきっかけに、GLAPでの4年間の学びや経験についてかなり深くやりとりをしてくださって、自分の成長についても受け止めて評価していただきました。そこに内定を頂けて、もうここしかない!と思って決めました。
就職活動について、自分に合う企業は絶対にあるし、自分を認めてくれる「場所」は必ずあるので、就職活動を通じて、それを認識したうえで活動していけるのが一番大事なのかなと思いました。「何をやりたいか」より、「自分が一番自然でいられる場所」を見つけることが大事なのかな、というのが、私が就職活動を通じて学んだことです。

―GLAPで学んだこと、経験したことを踏まえて、酒井さんにはぜひこれから後輩をサポートしていってあげてほしいと思います。

GLAPでの経験を糧に、今後のご活躍も応援しております!

【酒井さんにとってGLAPとは?~4年間のハイライト~】

ー最後に2点お聞かせください。1点目は、「酒井さんにとってGLAPとは?」ということを教えてほしいです。2点目は、GLAPでの学生生活4年間で、酒井さんのハイライトだったなと感じているエピソードを聞かせてください。

酒井さん:GLAPは、「自分自身と向き合えた場所」だったなと思います。何が好きなんだろう?何が得意なんだろう?何が苦手なんだろう?という自分の中の疑問や迷いに対する答えを明確にできた4年間だったと感じています。自分の居場所を見つけて、そこで過ごせた4年間でした。少人数(酒井さんの学年は18人)で同級生と距離が近いから、分かり合えるところもたくさんあって、家族みたいな存在だったから、支えあいながら、一緒に頑張りながら、という4年間でした。
学生生活のハイライトは、やはり「留学」だと思います。自分の「好き」を追求できたのも大きかったですけど、学生生活で一番成長できたのは、留学していた9か月間です。帰国してからも、あ、留学していて良かったなと思うことが、授業の課題に取り組む際にもたくさんあって。授業に向き合う姿勢も変わったし、様々な意味で「変わった」「成長できた」と感じる機会になりました。

【これからの展望と後輩・受験生へのメッセージ】

―最後に、これからの酒井さんの展望と、これから入学してくる後輩、GLAPに興味を持ってくれている受験生に対して、メッセージをお願いします。

酒井さん:GLAPでの4年間で培ってきた、もちろん英語力もですけど、人として成長できたこと、ちゃんと自分を向き合えたことはこれから先にもつながってくると感じているので、そこは絶対大事にして、卒業後も歩んでいきたいなと思います。
後輩や受験生に向けては、GLAPに入ったら、自分を信じて、自分がこうしたいと思ったら、それを信じて学生生活を過ごして良いと思います。自分の感覚は自分にしか分からないし、何が正しい、何が自分に合うとかも自分にしか分からないから、周りに流されず、ちゃんと信じて突き進んで行くことが大事だな、とGLAPでの4年間で感じました。GLAPには、こういうことをじっくり考えて、相談したり議論したりできる仲間がいると思うので、ぜひみなさんもGLAPで自分と向き合い、成長する4年間を過ごしてください!

酒井さん、ありがとうございました!
今後も複数人の在学生インタビューを掲載予定ですので、ぜひご一読ください。