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教育現場で考えた!ワークショップを設計するために、情報を整理する「ワークショップデザインシート」活用法

ワークショップや、授業の流れを検討したい!
考えたことをチームメンバーと一緒にオンラインMTGで共有したり、
レビューをし合いたい!

だけど、なかなかこれがうまくいかない…
どうしたらいいんだろう…

そんな時に重宝するのが、ワークショップデザインシートです!

オンラインMTGで、ワークショップや授業の流れを検討し、
ワークショップに関わっている様々な人と考えを共有することはとても難しいことです。

なぜワークショップを実施するのか?
チームメンバーの考える目線を合わせたり、
大事なポイントや、流れ、必要な備品をあぶり出す。

ワークショップを設計する際には検討すべきことがたくさんあります。

ワークショップデザインシートを活用することで、これらの様々な検討事項を、漏れなく、チームメンバーと共有することができます。

これから様々な人とともに、ワークショップや授業を考えるぞ!
と考えている方は、ぜひこのワークショップデザインシートを活用し、ワークショップを設計してみてはいかがでしょうか?

ワークショップデザインシートとは?

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ワークショップを実施するために必要な時間設計、場の設計、ファシリテーションのポイント、備品の確認…

ワークショップの設計では、考えることがたくさんあります。

このワークショップデザインシートでは、これらのワークショップ設計に必要な要素が項目として用意されているため、漏れなく情報を整理していくことができ、ファシリテーションの設計やチーム内での共有用としても活用する事ができます。

今回グラグリッドでは、このワークショップデザインシートを活用し、小学校での授業を設計してみました。

授業を設計するメンバーは4人。各自が、それぞれの教室で行うワークを担任の先生と共に話し合いながら設計していきました。


どうやって活用するの?

STEP1:お打ち合わせの内容を踏まえ、ワークショップの骨子を作成
STEP2:骨子を見ながら、意見交換
STEP3:意見交換を踏まえ、ワークショップデザインシートをブラッシュアップ

今回は、この3つのSTEPで小学校の先生と共に授業を設計しました。


STEP1:お打ち合わせの内容を踏まえ、ワークショップの骨子を作成

まずは、お打ち合わせの内容から、参加者(子どもたち)の特徴や課題をあぶり出し、授業のねらいや、大まかな流れをワークショップデザインシートに書いていきます。

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STEP2:骨子を見ながら、意見交換
出来上がったワークショップデザインシートを見ながら、意見を交換し合います。

このシートは、「課題やねらい、ポイントなどの重要な情報が上から順に記載された用紙」と、「詳細なタイムライン」の2つに分かれているのがポイント。

そのため、詳細なタイムラインを見ながらも、同時に課題や狙いを常に思い出しながら、 意見交換を進めることができます。

そのため、大切なことを常に思い出しながら、細かい内容についての意見交換ができました。

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対面で、印刷したシートを見ながら議論する様子
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オンラインホワイトボード「MIRO」上で、付箋に意見を書き貼った様子


STEP3:意見交換を踏まえ、ワークショップデザインシートをブラッシュアップ
意見交換で出てきた観点を見直し、シートをブラッシュアップしていきます。

内容も重要ですが、授業内容の詳細を先生にわかりやすく伝えるために、それぞれのファシリテーターの工夫が見られました。

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タイムラインに細かな時間や、役割分担を記載したシート
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アウトプットのイメージを貼り付けたシート
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色を使い、重要なポイントをハイライトしたシート
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読みやすい文字の大きさで詳細を記載したシート

ワークショップデザインシートは、授業の「背景と目的」と「タイムライン」を分け、共に授業を考えるメンバーの間で読み解きをしやすい構造になっています。

また、シートの使い方の自由度があり、重要なポイントに色をつけたり、ワークのイメージを添付したりなど、共に設計し実施するための、工夫を入れることができます。

ワークショップや、複数人で共創的に行う授業の設計の際に、ワークショップデザインシートはとても設計者の力になってくれると感じています!


どうやってワークショップを設計したらいいの?

ではここからは、ワークショップデザインシートを使ってどうやってワークショップを設計していくのかをご紹介します。

1. 設計するワークショップを特定しタイトルを書く
まずは、このワークショップのタイトルを記入します。

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2. 開催日時/所要時間等、条件を書き出す(あとから追記でもOK)

ワークショップの日時や参加人数、場所など、条件を記入していきます。
この項目は、直前まで決まらないこともあるため、あとからの記載でも問題ないです。

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3. 「参加者の特性・課題意識」「ワークショップのねらい」を熟考して書く
参加者の特性や課題意識によって、「ワークショップのねらい」は大きく変わります。そして、この「ねらい」が実施内容や実施のポイントを大きく左右してくるので、熟考して考えましょう。

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4. 「ワークショップの流れ/ポイント」に、外せないポイントを書き出す
3で熟考した「ワークショップのねらい」を踏まえ、ざっくりとしたワークショップの流れを考えていきます。流れができてきたら、2の開催時間や、参加者の特性・課題意識を見て、ワークの大まかな所要時間や、ポイントを追記していきます。

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5. 「実施内容」と「実施内容詳細」を上から順番に書き出し、流れを抑える
4で考えた大まかな流れを踏まえ、〜TIME TABEL〜のフォーマットの「実施内容」記載し、「実施内容詳細」により細かな内容を記載していきます。
ここでは、3で記載した参加者の気持ちを想像しながら書きましょう。

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6. 時間配分を検討し時間内に収まるように調整する
実施内容が書けたら、2で記載したワークショップの所要時間に収まるように、時間を調整していきます。ワークのボリュームが大きく、時間内に収まらない場合は、実施内容を見直します。

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7. 「ファシリテーションのポイント」を書き出す

実施内容ができたので後もう少し!
ワークショップをスムーズかつ効果的に行うために、ファシリテーターが何を気をつけるのか?実施内容の詳細に照らし合わせ、詳細に記載します。

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8. 「備品/環境」を書き出す
最後に、ワークの中で使う備品や、配布するものを記載します。
実施内容に照らし合わせて書くことで、ワークショップ中にスムーズに配布物を配ったり、備品を活用することができます。

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9. 設計したものをシミュレーションする
ワークショップデザインシートを作って満足してはいけません!実際のワークショップを想定し、シュミレーションをすることで、想定よりも時間がかかる。実施内容が分かりづらいので解説を入れたい。など、問題点があぶり出されます。

10. シミュレーション結果を元に、再度ブラッシュアップする
シュミレーションをしたことで見えてきた問題点を無くすために、ワークショップシートをブラッシュアップします。時間があれば、ブラッシュアップ版でもう一度シュミレーションを行うと安心です。


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11. 準備するものをチェック、追記する
最後に、準備するものを追記し、ワークショップ本番に向けてて準備物、印刷物を用意していきましょう!


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