見出し画像

みんなで考えを共有し合えるオンライン交流会〜グラグリッド秋の学生交流会より〜

こんにちは。グラグリッドの川村です!
今年は感染症の影響で、インターンや就職活動の仕方がこれまでのようにいかず、就職活動中の学生は大変苦労しているように感じています。

そこで、グラグリッドでは11月21日に「駆け出しデザイナーの頭の中を覗いてみよう!〜オンライン学生交流会〜」を開催しました!

スクリーンショット 2020-11-21 18.11.40

●学生交流会とは?
就職活動中のサービスデザインに興味を持っている大学3年生を対象に、サービスデザインとは何か?グラグリッドではどんなクリエイティブワークをしているのか?など、学生の気になっていることを共有したり、社会人1年目の私が、サービスデザイナーになるために日頃から取り組んでいることなどを共有しながら、学生の疑問や悩みに答えよう!という会です。

会って交流できないならば、オンラインで学生と交流すればいいじゃない!
初めて会った人と、どこまで深く交流できるんだ?


そんな挑戦をしてみました。

今回のオンライン交流会では、私達がこれまで活用してきたオンラインホワイトボード「miro」とビデオ通話で有名な「zoom」の2つを活用し、オンラインで発生しがちな、一方方向のコミュニケーションではなく、みんなで考えを共有し合えるように設計し、進めていきました。

オンライン上での交流にお困りの方は参考にしてみてください。


1)インプット型と交流型でツールを使い分ける!

今回はzoomとmiroを場面に応じて使い分けることで、参加する学生の交流会への関わり方を変え、メリハリがあり、わかりやすい、そして参加者全員で交流を行える場を設計していきました。

■ zoom:インプットのための場
・これから一緒に交流する参加者の顔をしっかり確認する。
・画面共有機能を使い、落ち着いて話を聞き、インプットする。


オンラインは、対面のコミュニケーションとは異なり、相手を把握する要素が少なく、心理的距離を感じます。
大人数ではカメラをオフにして参加する場合もあると思いますが、今回は交流をメインとしているのでまずはしっかりと顔を確認して挨拶をします。
画面の共有機能での解説などは、一方的なコミュニケーションになりがちですが、集中して話を聞くのにはもってこいです。
参加者が集中して話を聞ける程度の短いスライドで要点をまとめ、会の内容をインプットします。

スクリーンショット 2020-11-21 17.45.45


■ miro:交流のための場
・自由に見て回れる楽しい画面を事前に設計する。

オンライン交流会は、対面でのコミュニケーションと異なり、窮屈です。
広いmiroの空間に、交流する際のテーマごとに集まれる場所を事前に設計しておくことで、広い空間で迷子にならずに、楽しく、わかりやすく、のびのびと交流をすることができます。
また、テーマに関連した画像などを事前に配置することで、話のきっかけが生まれます。
異性とのデートで想像するとわかりやすいかも知れません。会って間もない人と深く交流するためには、相手を楽しませたり、話のきっかけが生まれるような仕掛けを事前に準備しておくことが、オンラインでも重要となってきます。

グラグリッド学生交流会miro


2)miroを事前に作り込めば、ここまで交流できる!

ここからはmiroの事前設計のポイントをご紹介します!
▼ポイント
・一画面で全てを見渡せるサイズ感
・縮小した際にも画面の収まりがいいサイズ感
・何をどこで話しているのかわかる目印
・グランドルールで会のスタンスを共有
・時間やテーマを明確にし、何をするのかわかりやすく提示
・交流のきっかけになる資料を事前に散りばめる
・参加者の気持ちを書き出すための付箋を事前準備

■ 一画面で全てを見渡せるサイズ感
  縮小した際にも画面の収まりがいいサイズ感
用意した画面が縦方向に大きくなると、画面の収まりが悪く、全体を見渡すことが困難になります。初めてmiroの空間に入った人でも、全体を把握できるように、収まりいい画面設計を心がけましょう。また、一部分を拡大して見たいときにも、縦横の収まりがいいように設計しておくことも大切です。
miroに不慣れな人たちが極力拡大縮小、大きな移動をしないように気を配った画面を設計するといいでしょう。

■ タイムラインを記載する
時間、テーマなどを記入することで、これからどんな話をするのか、参加者はどう振る舞えばいいのかがわかりやすくなります。時間を事前に知らせることで、限られた時間の中で密度の濃い時間を過ごすことができるようになります。

▼全体像とタイムライン記載例

スクリーンショット 2020-11-21 15.56.25

▼拡大した場合

スクリーンショット 2020-11-21 15.53.31


■ 何をどこで話しているのかわかる目印
タイムテーブルのどこを進行中なのか、どこでその話は行われているのか、広いmiroの空間で参加者が迷子にならないように、番号、アイコン、色等で目印を付けておくと、「次は〇〇に来てください」と声掛けをして誘導することができます。

▼「教えて先輩のコーナー」「青い人の場所」のような目印を配置

スクリーンショット 2020-11-21 15.53.59


■ グランドルールで会のスタンスを共有
グランドルールを大きく書き残すこし、交流会でどのように振る舞うべきか、どんなスタンスで参加してほしいのかを伝えることで、交流会の雰囲気も大きく変わります。

スクリーンショット 2020-11-21 15.59.46



■ 交流のきっかけになる資料を散りばめる
今回の交流会では、参加者の人にも発言してもらいたいという思いがありました。話のきっかけとなるような資料を事前にmiro上に散りばめることで、発言しやすい環境を作りました。

スクリーンショット 2020-11-21 16.01.06


■ 付箋の準備
参加者に触ってほしくない場所、触ってもいい場所を明確にしておくと進行中に事前に設計したmiroが崩れることが無いので安心です。触ってほしくない場所には鍵を掛けて動かさないようにしておき、付箋にはどんどん書き込んでほしいので、「青色の付箋に気になったことを記入してください」と、色で区別し伝えることで参加者が何をしたらいいのかわからず棒立地状態になることを防げます。

スクリーンショット 2020-11-24 14.05.04


3)こんな交流会になった!

インプット:zoom
▼ サービスデザインやグラグリッドのクリエイティブワークについての共有
サービスデザイナーを目指している学生を招いた今回の学生交流会では、まずはzoomを活用し挨拶を行った後、画面共有機能を使いサービスデザインとは何か、大枠から解説を行い、私達の実際のクリエイティブワークを紹介していきました。
内容をメモしながら真剣に聞いている様子が印象的でした!

▼今回参加してくれた学生のみなさん

スクリーンショット 2020-11-21 18.00.31


学生参加型1:miro
▼ 駆け出しデザイナーの頭の中を覗いてみよう!
  教えて先輩!Q&Aコーナー
miroを使っての学生参加型交流会では、入社1年目のデザイナーである川村が後輩たちに向けてリアルな言葉で話していきました。事前に用意した資料に集まってもらい、話を聞きながら自由に資料を眺めていました。また、付箋に書き残された質問や疑問などにもその都度応えながら進めていきました。
ここまではグラグリッドメンバーが一方的に話すことが多かったのですが、学生に悩みや質問など様々なことを質問してもらい答えていきました。一度にみんなの質問を聞けないので、miroに付箋で書き出してもらい、答えていく等して交流を深めました。

▼miroのペンツールを活用し、参加者の似顔絵を書きました

スクリーンショット 2020-11-27 16.08.53

▼参加者が拡大縮小を自由にしながら、資料を眺める様子

スクリーンショット 2020-11-21 18.15.14


4)まとめ

参加者の気持ちに寄り添って事前に準備をすれば、オンラインでも始めて会った人と交流を深めることは可能です!
今回の学生交流会ではこのような楽しげなmiro空間をつくりましたが、場面に応じた空間を作って、みなさんも交流を深めてくださいね!

参加してくれた学生さんたちもありがとうございました。
みなさんそれぞれ悩みもあるかと思いますが、頑張ってください。応援しています!

スクリーンショット 2020-11-27 16.35.55

(川村)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?