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探究型学習のエンジンになるノートを目指して!みんながアーティストになる『ノート学フェス』(前編)

2022年、6月中旬のある晴れた日。
新宿区立落合第六小学校の体育館に、3年生~6年生の全員が集まりました。コロナ禍になって以来、なんと、2年ぶりの全員集合の日!
児童たちも、先生も、ワクワクがとまりません。

2年ぶりの体育館に勢ぞろい!児童も先生もワクワク!
大きな看板も掲げられました!
ついにはじまります!「ノート学フェス」

そんな熱量をうけて、「ノート学フェス」いよいよ開幕です!

ノート学5年目の壁~「正しさを求めてしまう姿勢」「授業環境の変化」~

「ノート学フェス」開催の3か月前、2022年3月。
新宿区落合第六小学校の先生方と、私たちで5年目の「ノート学」の作戦会議が行われました。
ノート学も、5年目に突入。児童たち、先生方の中で、ノート学の取り組みが広がっており、先生方の授業でも新たなノートや板書の使い方が生み出されたり、児童たちの中でもノートに多様な工夫が生まれたりと、相互の学び合いが活発に起きていました。

反面で、その学びの循環を妨げる壁も生まれていました。

  • 時折児童の中に「きれいなノートが『いいノート』なんでしょ」というような、正しさを求めてしまう姿勢が見られる

  • 学習環境の変化。タブレットの活用等、学びの環境が大きく変わっているところに、キャッチアップが必要

そんな壁を打ち壊すべく。
今年は「探究型学習のエンジンとなる『書き出して考える力』を身につけるノート学授業」として、3つのプログラムの実施を決めました。

特に大きな目玉は、「ノート学フェス」
「美しいノート」が正しい、というような正しさを求めてしまうのは、机の上で書いているからに他なりません。

まず、机の上の小さなノートから離れること。そして身体全体を使って書き出すことで、自分ならではの思考を生み出していくこと。
その態度こそが、探究型学習に必要
なのではないかと考えました。

先生方も、この提案にワクワク!
私たちも、コロナ禍で感染対策をしながらできる、様々な方法を考えていきました。

ノート学フェスの企画時のイメージ。机の上から離れた様々なノートがうまれる場!

ノート学フェス開催!

そうして企画され、いよいよ実施となったノート学フェス。
「一人一人が自分の個性を発揮して描き出す、ノートアーティストになろう!」という宣言からはじまりました。

ノートアーティスト宣言!

児童たちは一人一人がノートアーティストとなり、「体育館ステージ」「園舎ステージ」「音楽室ステージ」にわかれて、アーティスト活動をしていきます!

①ロッケンロール紙で、身体をダイナミックに使って描こう

まずは長~~いロール紙(通称:ロッケンロール紙)で、なが~~い線を描いていきます。
ふだんのノートや模造紙と全く違う大きさに、児童たちは大興奮!

白いところがみつかると、どんどんうまっていきます!先生も参戦。
紙いっぱいにうめつくされる、線、線、線!

線をかけばかくほど、身体があたたまっていきます。
園舎ステージでも、音楽室ステージでも、ノートアーティストたちが身体をダイナミックに使って無数の線を描いていきました。

上に、上に、上に!
音楽室ステージからあふれる紙!線!


②10秒簡単スタンプ

そして、身体がホットになってきたら。ノートにすぐ使える〇△▯を用いた絵の描き方、通称「10秒スタンプ」を描いていきます。

顔もかけるよ!
たくさんの〇と▯と△から生まれる絵!
家、パソコン、ちょうちょ、顔!

そして、ノートを書くための心と技がそろった状態で。 
ここからは、普段と違うノートに挑戦していきます!

後半に続く)


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