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「デザインのビジネス化」を絵にしてみたら認識の違いで議論が深まった

とある日の夕礼での出来事です。

わたしたちは、サービスデザインのこれからの姿について話していました。
そして、「サービスデザインって、概念的な話が多い」「社会全体とか、ちょっと難しい」というもやもやが。

もやもやしたら描いてみる

そこで、絵にしてみよう!ということで、みんなでお題を決め、どのように捉えているのか、描き出してみることにしました。

お題:「デザインをビジネス化して新しい領域を開拓する」とは?

5~6分でラフにスケッチしたのち、「せ〜の、ドン!」でみんなのイメージを共有し合いました。

「デザインをビジネス化して新しい領域を開拓する」を絵にしてみたところ

さまざまなイメージが浮かび上がった

そして、4人4様のイメージがスケッチができました。

デザインという概念と、対比するように地球規模で描かれた人間のいる社会の姿(尾形)
デザイン君が、工事しながら新しい領域を掘り当てている様子(小野)
「デザインのビジネス化」という事象が、社会をつくったりつないだりしている像(川村)
地球規模で産業が領域を拡張しつつ、循環するものが生まれてる一方で、この社会のHUBに「デザイン」というものが象徴として浮かび上がっている様相(三澤)


デザインというものの位置づけが明確に

さまざまな図の違いから、解釈や知見の異なりを感じながらも、それぞれの捉え方を互いに理解していった。すると、面白いことに気づきます。

デザインを「主体」と考えているか、「手段」と考えているか、「概念」として捉えているか。
デザインを「主体」として捉えた小野の絵では、デザイン君が登場し、工事をしています。デザインのビジネスの「手段」として捉えている川村の絵では、デザインがビジネスと統合したことで、パワフルに社会を動かしています。

一方で、尾形や三澤の絵では、デザインは「概念」として描かれており、そのデザインがもつ思想やアプローチの意味的解釈が、ビジネスへ影響し間接的に拡張させていることがわかります。

デザインの可能性をどこまで認識できているのか、社会をどの視点で捉えているのかが見えてきますね。(おそろしい!)

しかし、この絵をもとに、「自分たちが目指すものはなんだろう?」「社会をどの目線で捉えたらいいんだろう?」と議論がはずんでいきました。
とても有意義な話し合いができた、そんな夕礼でした。

ぜひ皆さんも試してみては?
(三澤)



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