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ビジュアルファシリテーション最前線!

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商品企画やデザインの現場で、革新的な視覚化メソッドを実施しているグラグリッドによる実践マガジン! グラフィックレコーディング、グラフィックファシリテーションを含む『ビジュアルファ… もっと読む
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#ビジュアルファシリテーション

ナレッジマネージメントを促進させる「ビジュアライジング」とは?  〜SECIモデルとの対応〜

組織がもっとクリエイティブになるために。 たくさんの知見を、組織で活かしていく「ナレッジマネージメント」(組織的知識創造)という方法があります。 このナレッジマネージメントにおいて、知を循環させる活動に「ビジュアライジング(視覚化活動)」が貢献できるのではないか?という仮説のもと、その構造としくみについて、2019年11月のデザインシンポジウムで、発表してきましたのでご報告します! 視覚化メソッドが注目される背景にあったのは 組織の創造的活動の活発化 昨今、ビジネスシーン

「事業を創る、ビジュアルファシリテーション会議」の作り方~グラグリ流、会議のための会議って?~

こんにちは。和田です。 グラグリッドでは、事業を創るビジュアルファシリテーションのご相談を多くいただきます。 ・テストマーケティングを目指して、商品のコンセプトを策定したい ・経営会議で、事業の継続/ピボット/撤退の判断を行いたい ・社運のかかった、事業部横断での新プロジェクト。チームのビジョンを策定したい …などなど、いずれも会議の成果が、クライアントの事業に直結するものばかり。ビジュアルファシリテーターは、会議の成果にコミットする、大事な役割です。 私たちはこうした

熱気あふれる2日間!ストーリーをつないだDesignship2019活動レポ

2019年11月23日(土)〜24日(日)の2日間、東京国際フォーラムで行われた日本最大級のデザインカンファレンス Designship 。 「創造的な、新しい仕組みづくりをしていく"デザイン"の現場を育み、創り出していきたい!」。そんな思いからグラグリッドは2018年に続き、Designshipにビジュアルシンキングパートナーとして運営チームと一緒に、参加者自らが考えるしくみをデザインしながら会場を盛り上げました。 ビジュアルシンキングパートナーの活動とは?わたしたちは、

「プロのグラフィッカーの、本気の準備」をレポします。

11月下旬のグラグリッド。 Designship2019でのビジュアルシンキングチームの活動に加えて、複数のプロジェクトが同時並行的に走っており、ワークショップ本番が続いています。 そんなワークショップ本番続きの日々で、表からは見えづらいけれど、とても大事なのがロジ周り。 今日も、小野が3プロジェクトのロジまわりの整備と発送をしていました。 その様子は、とてもエクセレント♡ グラフィッカーは「描いたもの」に注目がどうしても集まりがちですが。 今日は、準備という工程に注目し

激動の時代の「大人」の葛藤と、未来を構想するために大事な「子ども」の感覚(前編)

激動する時代の「未来の描き方」-Draw our Future! 2019- のイベントが終わって1か月。 私たちグラグリッドがこれまで現場の最前線で積み重ねて見えてきた「こんな未来の描き方があると思う!」という提案を、様々な方に受け取っていただき、そして新たなつながりが生まれていったことを、本当に嬉しく思っています。 参加してくださった方一人一人の、思いや声。 私たちも一つずつ受け取って、丁寧に解釈をしてきました。少し時間はかかりましたが、私たちの中でも未来を構想してゆく

新宿区の先生190名が、描いて感じた!「グラフィックレコーディングで広がる、教師や子どもの新しいコミュニケーションのかたち」

7月末のある日。 新宿区四谷小学校に、新宿区の先生達が研修のため集まりました。 その数、なんと190名! 新宿区教育委員会は毎年夏に、新宿区の区立小・中・特別支援学校、幼稚園・子ども園の先生方を対象に、夏季集中研修を行っています。今年、その研修テーマの一つとして挙げられたのが、グラフィックレコーディング。 新宿区落合第六小学校での取り組みを見て、教育委員会の方がグラフィックレコーディングに関心をよせてくださったことがきっかけとなり、実施が決まりました。 先生方190名が

型から解き放たれて、隠れていた意味を発見する! ~新宿区立落合第六小学校×グラグリッド 参加型体験授業【2019年6年生①】 ~

「人間と同じような存在」「想像の源のような存在」「季節を教えてくれる存在」「悪魔女のような存在」「危険だけど子供をみているやさしい存在」。 落合第六小学校にたたずむ、夏みかんの木。 その木の意味が、どんどん、どんどん、6年生の生徒たちによって発見されていきました! 常識を超えて新しいものをうみだすために大事なのが、ものの意味を再定義し、新しい価値を見出すこと。 実際に企業の中では、エスノグラフィ等のデザインリサーチが「新しい価値を見出す」ための手法として注目を集めていますが

「正しさ」「頭で考える」からの解放~新宿区立落合第六小学校×グラグリッド 参加型体験授業【2019年オープニング】 ~

2018年度にはじまった、新宿区立落合第六小学校×グラグリッド 参加型体験授業「おえかきシンキング」。 2019年度の授業もはじまりました! 今年の「おえかきシンキング」授業で学んでゆくのは、「『常識を超えて新しいものを生み出す』ための、これまでの枠にとらわれない、新しいことを創造する考え方」。 手を、体を、たくさん動かしながら学びを深めていきます。 ↑今年の授業内容の大きな方向性となった、プロジェクト型総合学習『落六DASH』のテーマ「常識を超えて新しいものを生みだす」。

PR活動で活きるグラフィックレコーディング~広報会議8月号でご紹介いただきました~

2019年7月1日に発売された月刊広報会議2019年8月号の「明日から実務に役立つデジタルPR活用術」コーナーにて、グラグリッドが携わった活動をご紹介いただきました! ご紹介いただいたのは、フィリップス・ジャパン様のイノベーション施設「Philips Co-Creation Center」のオープニングセレモニーでのグラフィックレコーディングです。 このセレモニーでは、PR会社様とフィリップス・ジャパン様、広告代理店様と共にグラフィックレコーディングを計画し、実施しました

新しい試みこそ軌跡を残したい!大切なワークショップレコーディングフォトの話

こんにちは、名古屋です。何度も色んなワークショップをやっていますが、常々ワークショップとは生物(なまもの)だな、ライブだなと感じています。参加者の方々の反応や、その反応を受けての私たちの動きなど、常に一定では無いものです。 特に、後から当日の写真を見ると、最中には気付いていなかったシーンに気付くことも。今回はワークショップ中の写真を私たちがどう捉えているのか?についてお伝えします。 ワークショップの計画・実行中は全員が「渦中の人」前提として、私たちは”生物”であるワークシ

第66回日本デザイン学会春季研究発表大会で研究発表します!

2019年6月28日(金)~30日(日)に開催される、第66回日本デザイン学会春季研究発表大会。グラグリッドからは、口頭発表で三澤が、ポスター発表で名古屋・和田が筆頭著者として発表を行います! 6/29(土)12:50-14:50 テーマセッション-情報デザイン研究部会 「現場の知識・経験に基づくデザイン」 B1-03 ナレッジを共創するグラフィックモデリング 三澤直加 (株式会社グラグリッド) 6/29(土)11:10-12:10 ポスターセッションA PA-11 交流

定期的なお手入れも大事な仕事! ノイラント(Neuland)のインクを補充しました

春の暖かな昼下がり。 元気いっぱいなグラグリッドのメンバーたちは、何やらマニアックな会話を繰り広げています。 「BigOneは、ささっと広い面を塗れるし、万能だし、パワフルに描けるし、良いよね〜!」 「Outlinerはこのマットな黒が良い!画面にメリハリがつく!」 「でも、ニブがすぐにばさばさになって、思うように使えなくなると、残念な気持ちになりません?」 聞き慣れない商品名に、よくわからない会話の内容…一体何のことでしょうか。 メンバーが話していたのは、ビジュアルファ

マニアが集う場所では、「伝える」グラレコより、「拾ってもらう」グラレコが求められるという仮説

アニメファンの集う場所でグラレコをして感じたこと。 「求められているグラレコが、なんかいつもと違うぞ!」 という感覚について、なにか違うのか? なぜ違うのか? 考えてみたいと思います。 AnimeJapan 2019でグラフィックレコーディングをやりました先日行われた日本最大級のアニメイベント「AnimeJapan 2019」で、私たちグラグリッドのチームは、グラフィックレコーディングを担当しました。 私たちが担当したのは、世界最大級の動画配信サービス Netflixさん

アニメ業界最大級イベント「AnimeJapan 2019」でグラフィックレコーディングを実施しました

2019年3月23日(土)〜24日(日)の2日間、東京ビッグサイトでアニメイベント「AnimeJapan 2019」が開催されました。今年の集客数は2日間あわせて約14万6千人! 海外のアニメファンが足を運ぶ、世界最大級のイベントにてグラフィックレコーディングを実施しました。担当させていただいたのは、世界最大級の動画配信サービスを提供しているNetflixさま。 このプロジェクトのディレクションを担当した小野が、実施するまでのストーリーや当日の活動についてご紹介します! A