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退職手続きへ・・・出陣

昨日退職手続きをしに2カ月ぶりに職場に行った。

課長とのやり取りで、体調が優れなかったら、退職手続きは直接来なくても郵送でやり取りしてもいいよ。
と言ってもらえていたが、私は直接職場に行くことにした。
そしてその後に課長と直接会って少し話すことにした。

と決めたものの、1週間前から少しずつそわそわ。
当日も朝とりあえず気を紛らわすために洗濯を2回回す。
それ以降は何も手につかず。家の中をうろうろ。
今後必要な書類の確認をするけどあまり頭に入ってこず
とりあえず検索画面だけスクショした。

あの行けなくなった日以来の職場に果たして行けるのか
その後課長と会うけど、たくさん迷惑かけ続けているので
どういう反応されるのか。など
心配しても仕方ないことを心配してしまう性格だから
こんなことになったのではないかと、、、
そんなネガティブモードを振り払っていざ出陣。

外は快晴で相変わらずの暑さ
5年以上毎日乗っていたバスに乗り込む
ひと停留所ずつ近づいていくたびにまたドキドキしてくる。

そういえば、なんとなく仕事がしんどくなってきた頃から
朝の通勤バスが憂鬱だった。
『このまま何かトラブルがあって職場に着くのが遅れないかな』とか
『途中で降りて引き返そうか』なんてそんなことを考えながら
毎日同じ時刻のバスに乗り込み、予定通り職場の最寄りで降車する日々だった。
今日はもうそんなことは考えない。

職場について人事課にいくと、端のほうに隔離スペースとして
椅子とテーブルがあり、そこに通された。
働いているときに何度か人事課に行く用事はあったが、
そんなスペースがあったとは知らなかった。
人事の方は淡々と説明してくださり
退職金の振込先の記入や個人情報の同意書、退職後の連絡先や
個別で積み立てていた年金の書類に名前を書き判を押す。
そしてご丁寧に退職届の見本も用意してあり、そっくりそのまま写すだけでよかった。
まさか”一身上の都合により”と書く人生が待ち受けていたなんて・・・
と思いながらもスムーズに手続きは終わり、あっけなく退職。
私の5年と3カ月が終わった。

その後課長に会いに。
心配してくれていて『来てくれてありがとう』と言ってくれた。
もう『少し業務量調整出来たらよかったと少し後悔している。』とも。

でも、この忙しい職場で働く限りはそのぐらいは出来ないと、そこで働く意味はないと私は思ったから退職を決意した。

年に2回の課長との期末面談の際に、少し業務がきついと言ってみた事もあった。体調不良の時には、少し業務量を減らしてもらったこともあった。
でも職場全体に”ここで働くなら、このぐらい出来ないと”という雰囲気があったし、私自身もそう思っており、入社して4年ほどは皆と同じぐらいの量動いてもなんともなかった。

でもだんだん身体がついていかなくなっていた。
女性が私ひとりになっても頑張って皆と同じ量動いた。
しかし、20~40代働き盛りの男性と全く同じように働ける体力は
最近の私にはなかったのだ。

身体面だけなら工夫してもう少し頑張れそうな気もしていた。
ただ、どうしても言動が嫌で、その人がいると息が詰まりそうになって
しまう先輩がいた。精神的にも辛くなって限界が来てしまったのだ。

ただ、課長には人間関係のことは伝えなかった。
その人(2.3人)たちはチームリーダーという役割で現場の要。
私が嫌だった、合わなかっただけで他の同僚や後輩はどう思っているかは
分からないし、私がそこから離れるという選択をしただけなのであえては言わなかった。
課長も『人間関係はうまくやってくれていたからね』と。
周りから見ても上手くやれていたようだった。
まだ、あと1週間は有給消化期間で、課長から職場全体に退職を伝えるのは
明日とのこと。
私の体調を気遣って全体の挨拶は今は無理しなくていいから
課長から伝えるかたちをとってくれた。
また、落ち着いたときに、気が向いたら顔見せてくれたらいいよって
言ってもらえたので、そこは甘えることにした。


嫌な先輩数人いたが、大半はとてもいい人達ばかりだった。
最後のほうは嫌なことばかりに気を取られていたけど、
思い返すといっぱい助けてもらって、支えてもらってきた。
それを今日、課長と話して思い出せたから
頑張って直接職場に来てよかった。

友達・家族は『あの職場で5年もよく頑張ったね』
とみんな口をそろえて褒めて労ってくれる。

自分が選んで、入りたくて入った職場。
とにかく、経験とキャリアを積んでバリバリ働くぞ!と
意気込んで入社した。
まさかこんな形で退職するなんて思っていなかった。
行けなくなってからは悔しいという気持ちと、
なんでもうちょっと頑張れなかったんだと自分を責める気持ちが大きかった。

でも、身体も心も休まってきている今は少しずつ
『自分、よく頑張ったな』と思えるようになってきた。・・・かな。

きっと、働いてきた約5年の期間と
一旦ストップしてしまっている今この期間は
同じぐらい私の人生において意味のある時間なはず。
今日も1日を大切に過ごしていこう。



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