【読書記録】独立記念日 原田マハ
あらすじ
恋愛や結婚、進路やキャリア、挫折や別れ、病気や大切な人の喪失・・・
さまざまな年代の女性たちが、それぞれに迷いや悩みを抱えながらも、
誰かと出会うことで、何かを見つけることで、今までは「すべで」だと
思っていた世界から、自分の殻を破り、人生の再スタートを切る。
寄り道したり、つまずいたりしながらも、独立していく女性たちの姿を
鮮やかに描いた、24の心温まる短篇集。
一つの物語が20~40ページ程と短く、読む前は読みごたえないかも…
と思っていました。
でも、ある物語での脇役が違う物語の主人公になっていたり、
ゆるく繋がっていて、短篇だけど読み終わった時には満足感がありました。
文庫本解説で、瀧井朝世さんが「アソートボックス」と表現されていて
まさに、そんな本でした。
私が初めてこの本を手に取ったのは、
大学4年生から社会人2年目まで付き合っていた人と別れた時でした。
またその頃、実家で大切に飼っていた愛犬を亡くし
Wパンチ喪失でかなり精神的に辛かった時期で、涙が止まりませんでした。
明日を迎える勇気をもらえた一冊でした。
休職中の今再読し、当時励まされた登場人物とは
また別の登場人物に背中を押してもらえました。
いろいろある人生。
ややこしい、いろんな悩みや苦しみから
独立するときに必ずそばにいてくれる素敵な物語たちです。
またいつか読むときがくると思います。
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