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リストカットが愛せるまで

こんばんは
萩原です
ただいま絶賛バイトの休憩中なのに
寝れずにnoteを書いています
最近はメンバーシップ限定での記事が多かったので
久しぶりに誰でも読める記事を書こうと思います
なのでぜひ読んで頂けたらうれしい。

今まで全く触れてこなかった
リストカットについて
今は前向きに明るく捉えているけれど
傷つけてる当時はめちゃくちゃ辛かった僕の話
書いていきます


傷つけることで落ち着いていたあの頃

僕は中学生からリストカットをしてた
その当時はそんな大して傷をつけなかった。
けど鶯籠を始めてから以降
更にどんどん激しく切り刻むようになった。
苦悩することも多かった。
辛いことも多かった。
楽しいことも確かにある事が辛さを大きくさせた。
ただしんどい一方だったら抜け出せるのに
ライブは楽しかったり苦しかったり
みんなと話すことだけはひたすらに楽しかった。
そんな辛かったり楽しかったりで
死ぬことを考える事は毎日だった。
しかし、死ねない。死んじゃダメだ
いや死んでしまえ。後先考えずに死んだら楽だ。
そう悪魔と天使が両方から囁いていた。
そんなどっちの言うことも分かる僕が
とった行動が自傷行為だったのだ。

切ると血が溢れてきてその血液を見る事で
ひたすら落ち着いていた。
傷つけている時は不思議と痛みを感じなかった。
しかしピリッとした感覚が生きていることを
感じさせてくれて
自分の存在を確認できる。
そんな感じ。
腕をグーパーして自分の脳みそで体が動く
そんな当たり前なことを確認したりして
生きてることを実感させていた。

それ以外の自傷行為で言うとODと呼ばれる
薬を大量服用することがあった。
それをして街中へ出て倒れて救急車を呼ばれたり
一時期の僕は救急車を自傷行為のせいで
呼んでもらったりが多くて、本当に迷惑な人間だったと思う。でもそれ以外にもパニックで過呼吸でとかはあったけどね。


お医者さんに心配されたこと

僕は当時住んでいた家の近くの外科に
腕を切る度に毎回来院して切りましたと
腕を見せていた。
そんな僕を担当するお医者さんは
「また切ったの〜?」
と少し呆れた顔をしながらも
腕を毎回縫ってくれていた。
僕は切り方がアメリカ式過ぎた為に
ザクザク切ってくるから
時には20針くらい縫っててかなり時間もかかるから
他の患者さんにも申し訳なかったな。

一度雨の中、号泣しながら片腕を血まみれにして
病院へ行ったが病院がやっていなくて
座り込んでしまっていたところ
病院の人が心配して警察と救急車を呼んでくれた事がある。本当にそのお医者さんにも迷惑をかけたと思う

それからまた病院に行ったら
アイドルを辞めることを勧められた
内科で通ってたりもして、謎の発熱が多かったり
精神的なもので体調を崩すことも多かったから
かなりの負荷がかかってると思って
心配されての発言だったと思う。
僕だって辞めた方が生きるのが楽になる事くらいは
わかっていたけど
みんなが居るから辞めれないし辞めたくなかった。
みんなに会えることがなくなるのが嫌だったから。


無意識に切り刻む

僕は乖離症と呼ばれる記憶が抜け落ちることがたまにあった。記憶がない間も動いていたりしていたことがあった。
その時には腕を血まみれにして、部屋は水浸しで
カーテンはビリビリで包丁が落ちていて
食器が割れてるなどとても部屋も自分も荒れていた。
おそらく2021年の5月くらいだったな。
毎日が辛くて仕方なかった時期。
その時は無意識に腕を切り刻んだり
部屋が荒れていたり
自殺未遂をしていたりと
今生きていることが不思議なくらい
しかし気づいた自分は覚えていないのだ。
全く記憶にない。
そんな僕は自分がちょっと恐ろしくなった。
ライブ中も記憶がない事が多かった。
記憶が抜け落ちてしまう事には
とても悩んでいた。


傷つけることは全てが悪ではない

傷つけることで落ち着く僕は自傷行為に依存し
自傷行為だけが救いの時期があった。
だから傷つけることは他者から見れば
自分の体を傷つけてよくないと
悪だと思われてしまうかもしれないけれど
その苦しい当事者からすればそれが唯一の救いだ。
それが無ければギリギリを生きずにむしろ
死ぬ決断をしていたかもしれない。
そう思うとリストカットは完全に悪いとは
言い切れない。
けれど僕だって大切な人が自分を傷つけることをしていたら止めたくはなるしやめてほしい。
その気持ちも今は考える余裕があるからこそ
もう自傷行為に依存する事は辞めた。

そのキッカケとなったのは友達である。
僕の家の近くに住む友達が
「もう自分を傷つける事は辞めて」
「いつでも私に電話してきても、家に来てもいいから絶対傷つけないで」
「傷つけたら縁を切るからね」
それくらい目を見て真剣に話してくれたから
そこから辛い時でも傷つける事はせず
何とか叫んだり誰かに電話したりして
傷つけることを防いでいる。
身近な大切な友達がそこまで言うならば
守らなきゃいけないなと踏み止まっている。


自傷行為への依存の対策

傷をつけなくなった僕の対策を伝えたい
これは、今傷をつけることを辞められない人たちへ
傷をどうしてもつけてしまう人はいると思う
そんな人たちへ少しでも傷を減らしていったり
いずれは傷つけることをやめてほしい
そんな思いから僕がとった行動を書いていく。
まず自傷行為というのは依存するものだ。
一度落ち着きを感じたり何かを自傷行為で得てしまうとまた繰り返す傾向にある。
だからその依存を断ち切らないといけない。
その為には他の依存先を作ることが重要になってくる。
僕はその依存先を友達にした。
友達がいる事で安心を得て、その友達に辛かったら
話をしたり遊びに出かけたりしている。
それが人じゃなくてもいいし生き物でなくてもいい。
他に没頭できることを作ることが大事。
ストレスを吐き出せることが大事。
また、依存先も1つではなく複数作り
依存先を分散させることで精神は安定する。
今傷をつけてしまう人は
少しだけ頑張ってそれをしてみてほしい。
大きく変わる。
腕がズタボロな僕がそれで変わったので。


自分の傷を愛せるようになった

今は腕を切らずに4ヶ月くらいは経っている。
あんなに腕を切っていた僕が4ヶ月切らないというのはかなりの進歩かもしれない。
既に左腕はめちゃくちゃ傷だらけだけど
腕を見られると二度見されたり
変な目で見られるけど
僕は気にせずに夏は半袖を着る
何も気にしてない。

気にしないのはこれまたちょっとキッカケがある
少し気にしながら腕を出していた去年の夏
友達に傷が可愛いと言われた
そんなことを言う人初めてだったから
僕は嬉しかった。
大体の人は大丈夫?とか偏見を持たれたりとか
そういう中で可愛いと言ってくれるのは
素直に嬉しかった。
それから自分の傷をちゃんと愛せるようになったのだ。


頑張って生きた証

この傷がなければ僕は今生きていない
この傷があったからこそ強く生きている
傷は一生残るけれど
この傷と共に強く生きる。
この傷を見ればきっと人生のうちで
孤独で辛かった時を思い出し
今では大切な仲間や
みんなが居てくれることを思い出す。
だからこの傷は頑張って生き抜いている証なのだ
決して恥じるべき傷ではないのだ。


終わり

初めてリストカットについて赤裸々に語ったけど
どうだっただろう
みんな僕の腕の傷が増えることを心配していると思う。もう傷つけないでと思っていると思う。
その期待に応えたい。
強く生きたい。
だからもう傷つける事はしたくない。
そう思っています。
そしてこの記事を書きたかったのは
自分のように苦しんでいる人の少しでも
救いになりたかったから。
傷つけることは悪ではないけれどできる事なら
やめてほしい。
だから傷つけなくとも生きれるようになってほしいと
僕は思いました。
最後まで読んでくれてありがとう。
みんなと強く生きます。

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