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スイスに来て一ヶ月が経った話
お久しぶりですディーンです。
下記の記事にてご紹介したとおり無事スイスに来ました!
今回は約一ヶ月間スイス・チューリッヒでの生活を経た感想をとりとめもなく書き記していこうと思います。徒然草 in スイスです(意味不明)。
雑多なトピックスに関してまとまりなく書いていく予定なので、ぜひ暇つぶしにどうぞ。
※まとまりのある記事はまた別で書きます。
ちなみにこの記事は「私の目線」から見たスイス・チューリッヒでの生活です。(あ た り ま え !)
たぶん間違っていることとか誇張されている部分もあるので話半分に聞いてくださいね。
●出入国
感染症の影響で国際便・渡航者が激減しているせいか、成田の国際線ターミナルはガラガラで異様な雰囲気(下の写真)。
不安とワクワクが混ざりながら飛行機に搭乗し、「クルエラ」「In the heights」「ブラック・ウィドウ」「ワイスピの新しいやつ」「ソウルフル・ワールド」を連続で見ていたら一睡もできずにチューリッヒ空港に到着…
このときはスイス入国に際してワクチン接種者はPCR検査や隔離無しで入国できました(今は厳しくなってるはず…)。
ドキドキの入国審査でしたが思ったよりもあっさり終了。これが16時頃。
チューリッヒ中央駅には研究グループのポスドクが迎えに来てくれており、すんなりとスイス到着日をやり過ごすことができました。
●住処
チューリッヒは家さがしの超激戦区。
大学や研究所の寮は競争率が高すぎて簡単には抑えられない。
単身学生の場合は基本的に一人用アパートを借りるのではなくシェアハウス(こっちではシェアフラットと言う)。日本のように賃貸会社に問い合わせるのではなく、居住者がフラットメイトを探して掲示板に募集を出しているところに入居希望者から直接連絡するスタイル。
それを知った私は渡航前に家を確定させようと”同居人募集サイト”を駆け回る。
し!か!し!
日本からメールを送りまくったけれどまっっったく決まらず!(多分50通以上はメール送った)
いや、当たり前よね。逆の立場だったら「まだ入国してすらいないよくわからん外国の大学院生(自称)」にそんな簡単にシェアハウスの同居OKは出せないよね。
仕方ないので研究グループの皆さんにヘルプを求めたところ...
無事に「ボスの仕事場」に住まわせてもらえることになった。
ん? ボスの仕事場!???
実はこちらの指導教員が(ご自分が住む家とは別に)仕事用の書斎のようなアパートを保有しており、そこの一室に住まわせてもらうことになりました(凄すぎる)。
家賃も格安で街の中心部近くにあるので個人的には最高の住処だと思います。
※ただしたまに日中ボスがいらっしゃるので緊張する…
●街並み
なんというかもうね…「メルヘン」
ヨーロッパ風の建築物が立ち並ぶ計画された街。
※ただし落書きがめっちゃ多い。
いわゆる"碁盤の目状"に道が作られているので街の中心地はあまり迷うこともなくものすごく便利。
歩いているだけで観光になるのですごく幸せ。
チューリッヒ中心部はコンパクトに多くの店や観光名所が詰まっておりとても住みやすい。
●公共交通機関
チューリッヒは電車・バス・トラム(路面電車)が行き渡っているのでめちゃくちゃ便利。
すべてが同じ料金体系で運用されていて、"Zone(ゾーン)"と呼ばれる区画を何個またぐかによって運賃が決まる。
どれも結構車内が広いので乗客が普通に犬や自転車を連れ込んでくる。
一番ビビったのは家具屋で買ったであろう大机を男二人組が運んできたのを見たとき。
加えて面白いのはこちらの駅には改札がない。
バスにもSuica的な"ピッ!"とやるやつがない。
事前に専用のアプリでチケットを購入して乗る。これだと簡単に無賃乗車できそうだけど、たまに職員さんがランダムに巡回してきてチェックされる。
もしも無賃乗車が確認されるとたしか1万くらいの罰金(厳しい…)
●研究環境
私の研究所はチューリッヒの町外れ、中央部からバスで30分ほどの場所にある。大学のキャンパスではなくいわゆる"研究所"といった感じ。
※ただし学生はたくさんいる。
乗り換えがあるので少し時間かかるけれど、距離的にはそんなに遠くない。
環境としては...もう…最高です!!!
キレイな建物・美しい庭・昇降機能付きのデスク。
何よりも自分が研究を始めた頃から憧れていたスーパー研究者たちがすぐ近くで仕事しているという。
そしてすぐに彼ら彼女らに質問ができてディスカッションができて一緒にランチに行くという状況がにわかに信じられないところ。
こちらでの"研究生活"に関してはまた詳しく記事書きますね。
●物価
エグい。
特に外食は厳しい。
近所の普通の中華料理屋で食べたチョウメン(焼きそば、写真のやつ)は2,500円だった。
スイスに留学したい学生はきちんと予算元を確保することを強くすすめる!
特にチューリッヒの物価は世界一高いと言われているのでお金のやりくり大事!
※しかし給与ももちろんものすごく高いのでチューリッヒで働いてる人はたぶんそんなに困らない。
様々な雑貨や食料が非常に高価だが日本食は特に高い。
日本で100円くらいの納豆(3パック)が500円以上する。寿司、いやSUSHIはスーパーで簡単に手に入るが高すぎてなかなか手が出せない。
しかし外食を抑えてスーパーで買い物しているぶんにはなんとか(なんとか)生きていけるかもしれない。
今のところなんとか自分の食費は一週間2万円以下をキープできるように頑張っている...(たまにオーバーする)
食費は日本の倍は覚悟しなければならんね。
●食
基本的に朝夕は自炊する。
朝はパン+クリームチーズ+サラミ。
夜は簡単に作れるインスタント麺かパスタが多い。
昼は研究所の食堂で食べるのだが、このランチのクオリティが非常に高いので気に入っている(1300〜1400円とやや高いが)。
ミートオプション・ベジタブルオプション・ビーガンオプションの三種類の中から選ぶことができる。基本はヨーロッパ風の料理。
たまにスイスの伝統料理が出てくるのだが…(実はゴリゴリのスイス料理はちょっと苦手かもしれない)
●言語
チューリッヒではドイツ語が公用語。
研究所や役所の職員さんは英語話せるので困ることないのだけれど、スーパーとかでは英語通じないこともあるので勉強せねば。
考えてみればその国の公用語を話さないのはリスペクトを欠いている気もするのでがんばりたい。
だって日本のスーパーで急に店員さんに「英語は世界共通語なんだから英語で会話してくれ!!」と言われても困るもんね。
えっ?じゃあ英語は話せるのかって…??
・・・
全然アカン!!!!(泣)
もうね、泣きそうなくらい聞き取れない喋れない(泣)
研究の会話は出てくる単語が予想できるのでなんとか大丈夫だけど、雑談や飲み会でものすごいスピードで会話が進むとついていけなくなる…
まぁ一朝一夕でどうにかなるものでもないけれど、こっちにいるうちに少しでもマシになるように頑張りたい。
でも逆に「海外で研究・生活するのにこれくらいのレベルが必要」というのが明確にわかってよかった。
これからも継続して努力する必要がありそう。
●治安
とても良い。
生活していて危険を感じたことはゼロと言っても過言でない。
北米に比べてホームレスも少ない気がする。
ただしお草を吸っている集団は時々見かける…匂いでわかる。
●コロナ関連
に関して書こうと思いましたがこいつは刻一刻と状況が変化しているのでなんとも…また今度にします。
●気候
冬なので当然寒い。近頃は0度以下の日も。
しかし暖房がしっかりしているので日本の冬よりも過ごしやすいかも。
チューリッヒはこの時期はほぼほぼ毎日雨or曇りor雪なのだが、先に述べたように交通機関が便利なのでそこまで悪い気はしない。
雪が降るとものすごく美しい風景が広がる。
たまに晴れた日は目的地も決めずにただただ街中を歩き回る。
●余暇の過ごし方
こっちはワークライフバランスがすごい。
みんな朝早くラボに来て夕方は17時くらいに家に帰り家族の時間や一人の時間を大事にする。
研究所も18時には鍵が閉まり基本みんな退勤する。
※もちろん18時以降や土日も滞在可能ではある。
うちのラボは結構アットホームな感じで、研究だけでなく遊びも全力でやる。
ポスドクの皆は結構ホームパーティーを開いてくれるので参加させてもらっている。特に何かのお祝いorイベントがなくてもホームパーティする。参加者は自分のパートナーも連れてくることも多い。
また博士仲間たちもボルダリングに連れて行ってくれたり、トレッキングを企画してくれたりするので非常に充実した日々を過ごしています。
特に予定がない時は一人でチューリッヒ散策。
街とか眺めてるだけでもじゅうぶん観光になるし、美術館とかものすごくレベル高いので本気だすと一日中見てられそう。
残念なことにコロナの状況が良くないので国をまたいだ旅行は遠慮している…来年のGWまで滞在予定なのでそれまでに状況がよくなる良いんだけれど。
終わりに
以上、いや〜自分で読み返してみても本当にまとまりのない記事になりました(笑)
最初の一ヶ月は環境に慣れるのに精一杯であまり研究の方は進まなかったので(言い訳)、今月から本腰入れて研究の方も頑張っていきたいと思います。
今回のような特にテーマのない日記的な記事も随時投稿していきたいと思うのでよろしくお願いします。
それでは皆さんまたお会いしましょう!!
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