言葉に出来ない。

一夏の恋という、幻想に似た現実に囚われてしまった憐れな僕らはいつまでも君のことを忘れられずにいるのです。
夢から覚めても夢から覚めない、だけど1歩を踏み出すにはどうしようもない僕。
ああ、神様。もし宜しければあの子と僕をあの夏へ連れてって。そのまま夏に閉じ込めてしまってください。夏の、暑く煌びやかで2人きりの夏を。そうでもしないと僕は狂ってしまいそうだ。愛して、愛させて。
濃厚接触だってなんだって僕は厭わない。あの子を抱きしめられるならば。厭世的思考に陥る前にあの子に溺れて溺死させて欲しい。1度惹き逃げした罪は、もう一度轢殺して償って欲しい。愛で殺して。鳴り止まぬ愛を、冷めぬ恋を。

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