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車を買い替えてわかった「都心の初心者ドライバー向けクルマ」と中古車の売り方

去年の4月に免許を取得してクルマを買いました。

それから1年経ち、再び中古でクルマを買い替えたところ、想定以上にいろんな気付きがあったのでnoteで共有します。

買い替えを検討した理由

前回の記事にもあるように、1台目のクルマは日産のSUV「エクストレイル(T32)」でした。

当初、2〜3年ぐらいは乗るつもりで買ったのですが、乗ってみて気づいたデメリットや自分に合わない点があり、買い替えを検討するようになりました。

理由その1:単純にライフスタイルに合わなかった

これは「買う前に気づけよ」という話なんですが、3人家族が乗るにはサイズが大きすぎました。荷物がたくさん収納できるのはありがたいけど、車体が大きいゆえに燃費も悪く(街乗りでリッター5km強)、あまり遠出しないこともあって、オーバースペックだなと思うことが増えました。仕事で使用する際もコロナ禍ということもあり一人乗せる程度だったので、仕事用途としてもオーバーサイズ。

また、SUVは車高が高いこともあり、背の低い家族は乗りづらそうにしているのも気になっていました。

エクストレイルはシートやラゲッジが防水仕様なので、キャンプをガンガンやる人や、機材をしっかり積んで移動する人には頼もしいSUVですが、どちらにも該当しない自分には「やたらデカいクルマ」以上の印象が持てずにいました。

理由その2:視線移動が多く、初心者には運転しにくい

運転時の姿勢や身長、運転習熟度も影響すると思いますが、運転方向とスピードメーター、カーナビの視線移動が多く乗っていて疲れやすいクルマでした。

日産のウェブサイトより画像をお借りして加工しました

写真はエクストレイルの運転席ですが、進行方向から目を落とす回数が増えれば増えるほど初心者は疲れが増します。車体が大きいことで初心者には車両感覚もつかみにくく、左側のサイドミラー確認も多かったように思います。

レーンの切り替えが激しい首都高や初めて走る道など、カーナビを見ながら走る際には、カーナビまで視線を落とす必要があります。それが原因で事故を起こしたことは無いにせよ、余裕がない中での視線移動はリスクもあるし、運転時の疲労にも影響が及んでいたように思います。

この辺りは後述するヘッドアップディスプレイがあると解決するので、後付で設置しても良かったかもしれません。

また、エクストレイルあるあるなんですが、Aピラー(フロントガラスの左右にある柱)が太すぎるせいで右折の際に歩行者を確認しにくいのもストレスになっていました。

理由その3:近隣の道路が狭く、初心者には乗りこなせない

これも先に気づけよという話ですが、私が住んでいる辺りは郊外とはいえ、道幅の狭い車線が多く対向車とのすれ違いや右左折に苦労することが多々ありました。また、車体が大きいこともあって車体感覚がつかみにくく、どうしても片方に車が寄ってしまい、それが原因で何度かヒヤっとする機会がありました。

車選びをする上で最小回転半径を全く考慮していなかったのですが、初心者こそ最小回転半径が小さい車を選ぶべきだったと後悔しています。ちなみに「小回りがきく」とされるクルマの最小回転半径は概ね5.0m未満で、エクストレイルは5.6mとかなり大回り。都心の立体駐車場は狭いところも多かったので、駐車にも度々苦労しました。

で、どんなクルマだったら良かったの

1台目で重視していたのは360度カメラやACCなど安心・安全に運転できる機能重視でしたが、これは全く間違っていなかったと思います。

加えて上記の経験を踏まえるのであれば、初心者ドライバーとして以下も考慮するべきだったと思います。

  1. 車体感覚がつかめるよう、車幅は1800mm以下

  2. 運転中に視線移動が増えないよう、ヘッドアップディスプレイがあると良い(予算が許せば後付でもOK)

  3. 小回り重要。最小回転半径は5.4m以下(5m以下だと車種がかなり絞られるため)

1については買い替え検討時にさまざまなクルマに試乗したり、出張時にはカーシェアであえて色んなタイプのクルマに乗ったりした結果、車幅が1800mmを超えると車体感覚がつかみにくくなるという結論に至りました。

こうして、買い替えるための条件も概ね決まったところで仕事の合間をぬって中古車ディーラーに通う(1年ぶり2回目)日々が再開したのでした。

次に買ったクルマはマツダのCX-30

これらの条件に合うクルマを探したところ、トヨタ、マツダ、メルセデス・ベンツ、BMWに絞られ、最終的にはマツダのCX−30になりました。

購入を検討していたのが3月で、外車はちょうどリーズナブルな価格帯の中古車種があらかた売れてしまったこともあり候補外に。

「なら、国産車で…」と思って、トヨタとマツダで絞って探したところ、ちょうどいい中古在庫をマツダで発見。外車のおよそ半額ということもありスルスルと決まってしまいました。

マツダは1台目購入時にもCX-5と8を候補に入れていて試乗済みだったのですが、ヘッドアップ・ディスプレイが標準装備で運転しやすく、乗り心地も非常に良かったのを覚えていました。今回はCX-8よりも小さいCX-30と、比較対象として同価格帯でセダン車のMAZDA3に試乗。

CX-30はMAZDA3をベースにしたSUVですが、車高がセダン車よりもやや高いことで視界がよく、路面の凹凸もサスペンションがしっかり吸収してくれて、走りやすい印象を受けました。一方でMAZDA3はSUVに比べると車高が低く、路面のコンディションをダイレクトに感じられるので、「クルマに乗ってる」感が欲しい人には向いていると思います。僕の場合、子供が車酔いしやすいこともありCX-30にしました。

両方に共通していたのは車両感覚のつかみやすさ。加えて前方のヘッドアップ・ディスプレイに時速や速度指示、カーナビ情報も表示されるので、視線の移動もほとんどありません。

マツダのウェブサイトより引用
これがヘッドアップ・ディスプレイ。進行方向と次のポイントまでの距離、制限速度などがフロントガラスに投影される。視点を手前に切り替えるだけでいいので、運転がすごく楽になる神機能(マツダのサイトより引用)


シートの座り心地も良く、長時間のドライブでも腰に負担がかかりにくい印象を受けました。強いてマイナス面をいえば、以下の2つでしょうか。

  • カーナビがタッチパネルではなく、ボタンとダイヤルを駆使しして操作する仕様で使いにくい

  • AUTO HOLDがデフォルトでONにならず、エンジンをかけるたびにボタンでONにする必要がある

とはいえ非常に運転しやすく、トータルでは大満足。狭い駐車場でも余裕で停められるし、自分としては良い選択だったと思います。

ちなみにトヨタで検討していたのはライズ、ヤリスクロス。両方とも自分の希望条件に近いスペックでしたが、中古車の在庫が圧倒的に多いCX-30で決めました。

車の売却を一発入札方式→高額買取に

さて、ここから先の話のほうがタメになるかもしれない話です。

買って1年しか経っていないエクストレイルには100万円以上のローンが残っていました。ローン完済&CX-30の頭金を捻出するためにも、なるべく高く売却する方法を検索。その結果、試してみたのが以下のスタイルです。

  • どこでもいいので一括査定サイトに申し込む

  • 直後に業者から電話ラッシュが来るので、同じ日時を指定してアポを取る

  • 集合先は自宅でもいいし、近くの駐車場でもOK(私の場合はマンションの駐車場)

  • 業者が揃った時点で「今回は一発入札で決めるので1時間後に再集合の上、陸送代や税金などを差し引いた振込金額を名刺の裏に書くこと」を伝える

  • 査定後に再集合、最初に預かった名刺を返して、そこ入札金額を書いてもらう

  • 全員で集まって「せーの」で入札金額を見せる

  • 即決

セリではなく入札なのがポイントです。

結果は以下の通り。

ありがとうネクステージ(左上)。

151万〜182万まで出揃い、ディーラー査定額(120万弱)よりもかなり高く売れました。事前段階では「おそらう120万〜130万の買取になるよ」と、見積もりに参加した業者から言われていたことを思うと、182万がいかにあり得ない金額かご理解頂けるかと思います。

買取業者さん側もゲーム感覚でかなり乗り気で楽しんでくれるし、入札額が揃った写真を撮っておけば上司に報告しやすいそうです。売る側としても1時間で決着して時短になるし、何より高額で売れるので非常に便利。おかげでローンの残債と頭金の大半を充当できました。

この売却方法を編み出した自動車系YouTuber/Bloggerのワン速さんが詳細を紹介しているので、中古車売却を考えている人はチェックしてみてください。

自分に見合った車を選ぶことが大事

奥多摩湖までドライブした時の写真。スイスイ運転できて気持ちよかった

以上、車選びに関する体験談でした。なんとなくエクストレイルをdisっている文面にはなっていますが、利用シーンが違っていれば満足度は変わっていたと思いますし、自分の車選びが悪かっただけだと思います。

自分にぴったり合うクルマのサイズ感や機能がわかると迷わずに選べますが、最初の一台を決めるのはなかなか難しいことを痛感しました。
これから1台目のクルマを選ぶ方は、いろんなサイズのクルマに試乗して見ると良いと思います。候補に入れていなかった車種であっても、乗ってみると評価が変わるケースもあります。

では、楽しいカーライフを!(月並な締め)


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