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「Gekkeikan Studio no.4」低アルコールって何%??

こんにちは、Gekkeikan Studioの研究開発担当です。
「Gekkeikan Studio no.4」を10月6日から
「月桂冠オンラインショップ」と「月桂冠大倉記念館」(京都市伏見区)で発売しています。
 
今回は、「Gekkeikan Studio no.4」の開発秘話をご紹介します。
 

日本酒の限界

まずはおさらいから、
日本酒は白米を糖分に変える麹菌と、糖分をアルコールに変える酵母の力によって作られます。
白米からどのくらいの糖分が作られるかは決まっているので、
その糖分をアルコールに変えるとアルコール分15~20%の日本酒になります。
 
ですので、アルコール分を低く抑えようとすると、
糖分が残ってしまい、ものすごく甘いお酒になります。
 
元気に活動している酵母をコントロールするのは難しいですし、
甘過ぎない味でアルコールや酸味・うま味を適度に持たせることはとても困難でした。

日本酒を敬遠する理由

この記事を読まれている方は日本酒をお好きな方が多いと思います。
 
しかし、アルコール分が高いという理由で、日本酒を敬遠される方もいらっしゃるようです。
 
そんな方こそ、日本酒を飲んでほしい。
そんな思いで、「Gekkeikan Studio no.4」を開発いたしました。
 
 
もちろん、日本酒が好きだけれども、アルコール分が高くて、健康が気になる。
という方にも満足してもらえるよう、従来の日本酒に近いテイストを目指しました。
 

低アルコールって何%??

アルコール分15~20%の日本酒をただ水で薄めても、おいしい日本酒にはなりません。
そこで、これまでの研究開発で産み出した低アルコールでも味を薄く感じない原酒を利用し、
従来の日本酒に近い味わいと成分値になるように数多くのブレンド比率を検討しました。
 
出来上がった試作品は20~30種類、その中から4種類まで絞り込みました。
その中にはアルコール分5%と8%のものがありました。
 
普段より日本酒の開発に携わっている月桂冠社員からは、
アルコール分8%の方が日本酒本来の味わいを感じられ、
アルコール分5%の方は比較してしまうと物足りなさを感じる、という意見がありました。
 
しかし、アルコール8%くらいの日本酒はすでに世の中で数多く発売されています。
 
それは日本酒を進化させることになるのか?
 
低アルコール って 何%なのか?
 
Studioプロジェクトメンバーの中でもなかなか意見がまとまりませんでした。

日本酒ソムリエAI 「KAORIUM for Sake」

そんな折、手を貸してくれたのはSCENTMATIC株式会社さんです。
 
日本酒ソムリエAI 「KAORIUM for Sake」 とは、
表現の難しい日本酒の風味を、わかりやすい言葉でAIが翻訳してくれるシステムになります。
 
KAORIUMを用いて様々な方を対象に調査すると、
我々がアプローチしたい客層の支持を得ているのは
アルコール分5%のものであるということがわかりました。
 
「Gekkeikan Studio no.4」は涼しげなテイストが評価されています。
白葡萄のようなさっぱりとした味わいや爽やかな酸味を感じてみてください。


▼SCENTMATIC株式会社ホームページはこちら

みんなで日本酒を進化させましょう!!

Studio no.4は日本酒のアルコール度数という概念に一石投じる商品という自信があります。
 
日本酒の味は好きだけどアルコールがちょっと高いな、と感じていた方に飲んで頂きたいです。
もちろん、一般的な日本酒が好きな方もぜひ飲んでみてください。
 
 
みんなで日本酒を進化させ、日本酒を盛り上げていきましょう!!

▼「Gekkeikan Studio no.4」のオンラインショップでのご購入はこちら

▼Gekkeikan Stuido プロジェクトページ


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