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AIでの人格再現によって研修形態が変わっていく

学習データを大量にとることができれば、それを元に結果を再現させていくAI技術はこれから格段に進歩していく。例えば、自分の音声データ、どんなことを発言しているのか、どんな内容のメール・LINEをするのか、どういう行動をしているのか、周囲からの評価はどうなのか、学業の成績、仕事の成績、自分の日常に関するデータを大量に取得することができれば、様々なことを機械に学習させることができる。

このような大量のデータを学習させることによってできることの一つとして、自分の人格をAIで再現させる、ということがあげられる。実際にそのような技術進化もすすんでいるという。

では、この技術がある程度でも完成したとき、どのような用途があるのだろうか。すでに利用されているニーズを代替する、という視点で考えると、他者からフィードバックをもらう、という点について置き換えることができるだろう。つまり、この技術は自己成長分野、研修やコーチングに利用できる。

自己成長のための研修やコーチングでは、自分は他者からどのように見えているか、感じているかを知り、自分のできていない部分を認識するということは成長のための第一歩として重要である。現状では、他者へのインタビューやアンケートといった形でフィードバックが行われ、自分の弱み部分に対峙する。

しかし、AIによって自分の人格を再現することができた場合、その人格と自ら対話や活動することによって、相手に対してどんな感情を抱くのか、どう見えるのか、を自分で認識することができるようになります。そうすると、自分の特性に関する腹落ち感がとても大きくなるでしょう。他者からのフィードバックがなくても、自ら自分の人格へのフィードバックを返すことができるんです。

さらに、そのフィードバックを元に、自分の行動を改善させていった場合、改善後のデータを学習させることで、過去の自分の人格、および、行動改善させたあとの自分の人格ができあがり、それぞれの人格と対話することで、どれだけ改善したのかを自ら確認することができるようになります。

これは自己成長分野においては大きな技術的進歩であり、上記をベースにしながら様々なサービスが開発されていくでしょう。例えば、改善させたいポイントだけを明確にする対話が行われたり、自分の人格をベースに欲しいスキルを得た状態の人格との対話で差分を明示させたり、といったことが考えられます。

実際には技術的にはまだ先かもしれませんが、そのような未来は確実にやってきます。その未来の波がやってきたとき、すぐに波に乗れるよう準備しておくのが大事でしょう。

#COMEMO  #データの世紀 #AIで人格再現 #HRテック

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