子どもにコミュニケーション能力を身につけさせる方法
こんにちは。畑中です。
今日はコミュニケーションと教育について、書きたいと思います。
教員時代に、高校生が今何を学びたいのかが気になり、高校2年生の男女266人にアンケートを取ったことがありました。
予想していたのは、プログラミングや美容、英語に関する知識だったのですが、なんと圧倒的に多かったのはコミュニケーション能力。
266人中101人、実に、約40%の生徒がコミュニケーション能力を身につけたいと考えていたのです。
今の高校生はSNSやインターネットを使っているから、人と会話するなんてしたくないと思われた方々も多いのではないでしょうか。
僕も、この結果を知るまではそう思っていました。
しかし、本当は誰かと繋がりたいという思いが、高校生の中にもあるようです。
ただ、どうやってコミュニケーション能力をつければ良いかわからないということが、高校生の本音だと思います。
確かに、学校で国語や数学の授業はあっても、コミュニケーションの授業なんて、ほとんどの学校はやっていません。
数学ではy=ax+bの様な定義を学びますが、コミュニケーション能力の定義を学ぶことはないですよね。
だから、そもそもコミュニケーション能力の
定義から学ぶ必要があると考えました。
そこで、こうやったら高校生のコミュニケーション能力が身につくのではないかという方法を1つ考えたので、紹介させていただけたら幸いです。
学級文庫に話題のビジネス書を置く
まずは、学級文庫に話題のビジネス書を置くです。特におすすめしたいのは、永松茂久さんの『人は話し方が9割』『人は聞き方が9割』です。
どちらの本も、コミュニケーションで特に言及されているのは、「聞く力」です。
高校生からよく聞いていたコミュニケーショ能力のイメージは「どれだけ、上手く話せるか」でした。
しかし、実際は上手く話すことよりも、笑顔で明るく相手の話を聞けたり、「それ、わかる!」と共感できたりすることの方が大事だということを、この本から高校生は感じることができると思います。
また、質問力もコミュニケーションをする上では大切な力だということも、わかります。
例えば、サッカーが趣味の友達の話を聞くとき、「いつから始めたのか」「ポジションはどこをやっていたのか」「なんでサッカーを始めたのか」など、質問すれば、会話が続くだけでなく、相手の大切にしていることもわかります。
そこで、共感できたら相手と深い所で繋がれますよね。
さらに、永松さんの書く本は、大ベストセラーであり、高校生にも認知度の高い図書だけに、「読みたい」という意欲が湧きます。
そして、表現も簡単で、字の大きさも読みやすいサイズです。
本か苦手な生徒も、「名前は知ってる、あの本」が学級文庫にあれば、手に取ることもあるのではないでしょうか。
また、「コミュニケーション力向上には、この本!」のような感じで、先生がコーナーを作ってみても面白いかもしれません。
「生徒の興味のあること×流行」を掛け合わせると、主体的な学びに繋げることが出来るかと思います。ここで得たコミュニケーション能力を、普段の授業のグループワークで入れられたら、最高ですよね。
まだまだ、コミュニケーション能力を向上させる方法はたくさんあると思うのですが、今日はこのあたりで終わりにします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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