日本のキャリア教育についての提案!

こんにちは。
畑中です。

今日は、日本で行われている「キャリア教育」の現状と、それに関して思うことについて、記事を書きたいと思います。

高校教員時代、「将来、何になりたいか」というアンケートをとったことがあります。
その中で、意外と多かったのが「経営者になりたい」という声です。

昨今、物価が上がっている割には、給料は増えていない、いわゆるブラック企業で働くことへの恐れ、何かに縛られることなく、自由に行きたいという若者のムーブメントなど理由は色々あるかと思います。

それを知った時、僕は日本の「キャリア教育」で、彼らの希望は本当に叶うのかと疑問に思ってしまいました。

世界史で教えられる「労働者の歴史」

世界史の授業では、「資本主義」という考え方を学びます。これは、労働の仕組みに関して理解するには、重要な知識です。
資本主義とは、簡単にいえば「個人が資本(お金や土地など)をもってもよいとされる社会」のことです。

この社会では、組織の上位数%の「資本家(社長みたいな人)」が、組織の大部分を占める「労働者(雇われる人)」を雇い、生産が行われています。

日本の世界史教育では、資本主義の授業をするときは、以下のような流れで進められることが多いです。

①18世紀に、産業革命(機械でモノが作れるようになり、大量生産が可能になったこと)が起こり、工場で働く労働者と、それを雇う資本家が生まれた。

②資本家が労働者に、低賃金長時間労働を強いて搾取したり、環境のことを考えずに利益を追求した生産を行ったため、環境問題が発生した。

③労働者が資本家に反発して、機械を壊す運動などが起こった。その後、労働者が資本家とやりとりを重ねて、労働法などの環境が整備されていく。

大体、こんな感じです。

今の「キャリア教育」に関して思うこと


不当な低賃金長時間労働は今でもありますし、それに対して先人がどのような行動をしてきたかを学ぶ価値はあると思います。

ただ、私はこうも思うんです。
「なぜ、上位数字%の資本家になるための教育が行われないのだろう?」と。

今の日本は、というより世界中のほとんどが、資本主義の体制をとっています。
当然、そこで「お金・時間・場所の自由」を手にしているのは、資本家です。
わかりやすく言えば、社長は自分がいつ働くか自分で選べますし、頑張った分がお金になって返ってきますし、働く場所も選べますよね。

しかし、現状の教育では、資本家のメリットを知ることは難しいです。
教科書にそんなことは書いていないばかりか、教える先生も労働者なので、そもそも教えられません。

子どもの働き方の選択肢を広げる提案

これを改善するするためには、学校はより学校外の面白い大人と繋がる必要があると僕は思っています。
実際に経営者の方に来ていただいて、講演をしていただくもよし、企業訪問に行くのも良しです。

また、企業がやっている1日版の子ども対象の起業セミナーのようなものもあります。学校や保護者の方々は、学校外でそのようなものがあることを周知するのも良いと思います。

もちろん、資本家が絶対に良くて、労働者が絶対に悪いと言っているわけではありません。
自由と責任はセットなので、資本家になること全く楽ではないですし、リスクもあると思います。
労働者はそれに比べれば福利厚生がついているので、ある意味リスクを軽減できるという側面もあるかと思います。

ただ、多くの人が選択肢として取らない「起業」という選択をとっている方の話を聞くのは、シンプルに面白いはずです。
「自分や友達、先生や親の判断基準と、何が違うのか?」それを知るだけでも、子ども達の選択肢は広がります。

色々知った中で、資本家になるか労働者になるかを選べる環境が作れると、より良いのだと思います。

今日はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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