トラウマ!~怖いトイレ~
※※※お食事中は読まないでくださいね※※※
トイレ、きれいになったよなあ。
数年前、横浜スタジアムに久しぶりに行ったとき感動した。
ハマスタに限らず、野球場のトイレというものにあまり良いイメージはなかった。個人的にトイレに並ぶ時間はこの世でもっとも無駄な時間だと思っているのだが、野球場のトイレというものはどう考えても絶対数が足りなくて、とにかく混んでいた。
なぜ用を足すのに並ばねばならんのだ。
ハマスタのトイレは、そんな私の不満をすべてぬぐい去ってくれた。
数が大幅に増えており、ほぼ並ぶことなく入れる上に、きれいでアメニティなどもあるおしゃれなトイレになっていたのだ。これは本当にうれしい。
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私は時々トイレの夢を見る。
それはたいてい明け方、トイレに行きたくて町をさまよっている夢だ。
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はあ、はあ、ない、ない!トイレが見つからない!もう私の膀胱は限界だ‥‥。
トイレ、トイレ‥‥‥‥あっ、あった――――――!
神様、ありがとう‥‥‥‥!
間に合った‥‥間に合ったんだ!!
え―――――――――――――――うそでしょ⁉
ここでどうやって用を足せと‥‥‥‥‥‥‥‥?
私の膀胱はもう限界だ。やってしまおうか?
だがしかし、もし尻を出しているときに人が入ってきたらどうする⁉
ギリギリギリ‥‥だめだ!そこまで自分の野生を解放できないっ‥‥‥‥!
残念だがここでは無理だ!
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はあ、はあ、ない、ない!トイレが見つからない!もう私の膀胱は限界だ‥‥。
トイレ、トイレ‥‥‥‥あっ、あった――――――!
神様、ありがとう‥‥‥‥!
間に合った‥‥間に合ったんだ!!
ち―――――――――――――――ん!!!
さあ、どれ使おうかな?
スロープにあるのはなかなかスリルがあるし、円柱の上のは見晴らしがよくて気持ちよさそうだ。
おもしろいトイレだな~~~アッハッハッハ~~~!!!
って、どうすんのこれ⁉
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だいたいここで目が覚めて、ああ、夢でよかったと胸をなでおろしながらトイレに行く。
私はその昔現実の世界で、この夢のトイレに負けないような、インパクトのあるトイレに入ったことがある。
子供の頃、家族で伊豆にある親戚の家に遊びに行ったその帰り、私たちは新幹線を降りて東京駅のトイレに入った。
東京駅のトイレというのは混む。当時は待っているとき今のように一列に並ぶのではなく、個室の前にそれぞれ列をつくっていた。だから、自分の並んでいる列がなかなか進まないと、とてもイライラしたものだった。
その時もとんでもなく混雑していて、かなり待った後ようやく入った個室で、私は今まで見たことのないトイレを見ることになる。
それはこんなトイレだった。
円形で黒光りするボディ。中央にくぼみがあり足を置く部分が飛び石のように配置されている。
初めて見るトイレに、子供だった私はたじろいだ。
とにかくシュールなルックスだった上に、水流が弱いのか、う〇ちが流れずに大量に残っていたのだ。それは足を置くところにも結構ついていて、どうすればいいのかわからず、もう泣きそうだった。
こんなに待ったのだから、このまま出るわけにはいかない。
外では大勢の人がイライラしながら待っている。
追い詰められた私は、意を決してう〇ちをよけながら白い部分に足を置いた。ブツを踏んでも地獄、足を踏み外しても地獄。なんとか用を足して水を流すと、水流は円形の便器全体を覆い始めた。水しぶきが足元にかかりそうになる。私は固まり、おびえ、増水した川の中州に取り残され助けを待つ人のような不安な気持ちで、水流が収まるのをひたすら待った。
う〇ちはそれでも流れずに残っていた。
このトイレ、調べたところスターライト社というところの製品で、掃除をしやすくするためこの形状にしたらしいのだが、あんなにう〇ちが流れないなら、逆に掃除が大変だったに違いない。不評だったのだろう、その後ほとんど見ることはなかった。
まだ探せばどこかに残っているかもしれないが‥‥‥。
それにしても、夢のトイレ以上にシュールで怖いトイレだった。
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