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豆知識第6弾「ブーム再燃!来たるレコード時代!」

こんにちは、溝辺ゼミ12期のカジです。また来ました。個人研究で音楽産業についてリサーチしているので、今回はレトロブームの一端を担う「レコード」について少し深掘りしていきます... (「レトロブーム」と一括りにするのには少々懐疑的ですがひとまずそれは置いときましょう笑)

皆さんは普段なにで音楽を聴きますか?CD、YouTube、ラジオ...。色々ありますがおそらく多くの人はストリーミングサービスと答えるのではないでしょうか?Spotify、Apple Music、LINE MUSICなどなど。とても便利ですよね〜。定額で聴き放題なんて、夢か!とついつい思ってしまいます。こんだけ沢山の曲が聴ければもうそれで十分なはずですが、今巷ではストリーミングと機能性がまるで真逆のレコードが徐々に売り上げを伸ばしています。謎ですね。その理由について迫ってみましょう。

レコードの歴史は遡ること144年前。かの有名なトーマス・エジソンがフォノグラフと呼ばれる、世界初の蓄音機を発明したことから始まります。それまで、音楽は無形の波でしたがそれを形のある「記録」として残すことに成功。(画像:Wikipedia「蓄音機」より)


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やがて技術の進歩とともに生産数も拡大し、WWII後の1940年代から50年代にかけて一気に広まりました。この普及により「ポピュラーミュージック」という概念が生まれました。世代や地域を超えて広く国民の間に親しまれた音楽が「ポップス」として認識されました。歴史について全て話すと長くなるので一旦ここまでにしておきます。

レコード人気再燃の火付け役になったと言えるのが2007年にアメリカでスタートした「Record Store Day」。日本に上陸したのは2011年。インディペンデントで営業するレコードショップの支援を目的として始まったこのイベントですが、レコード人気の拡大とともにその規模は拡大。今では全世界同時に開催するまでに至っています。今年は6/12と7/17の2日に分けて開催される予定です。

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レコードには様々な魅力がありますが「大きなアートワーク」もその一つでしょう。ストリーミングやCDでは小さくしか見えないジャケットもレコードだと拡大されディテールまで見えます。下の画像のように壁に掛けてアートとして楽しむことができるのも良いですね。(参考画像:https://www.pinterest.jp/pin/89509111324981334/)

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見た目だけでなくレコードは音が良いのも魅力の一つです。CDはデジタル処理された圧縮音源で、20Hz~20,000Hzの間の音だけを取り出したものになります。一方でレコードは20,000Hz以上の音や圧縮の段階で埋もれた音も記録できるので、よりクリアで高音質な視聴ができます。また、直接音が盤面に刻まれているので「自分で」ひっくり返さないと反対側(いわゆる「B面」)の曲が聴けません。その「ひと手間」もまた、じっくり音楽を味わう上でワンポイントになっているのかもしれませんね。

さて、今回はレコードの歴史と今のブーム再燃について少し掘り下げました。144年も前の発明品が今再注目されるのは、レコードの持つ独特の温かみとデジタルには無い「モノ」としての価値があるからでしょうか。皆さんももし気になっていたら是非一枚買ってみてください。眺めるだけでも楽しいですよ。(カジ)

〜今日の1曲〜

South Penguin - collage

東京を拠点に活動する4人組、South Penguin。サイケデリックで浮遊感のあるグルーヴが気持ち良い。トライバルなリズムに西海岸の雰囲気を乗せた、それはまさに「楽園ミュージック」。暑くなるこの時期におすすめです。


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