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水の星にて

白い砂浜に青い海。水の星の海はとても綺麗だ。

マコとニナは海水浴に来ていた。

「人があんまいなくてラッキー。マコ、泳ごうよ」

「泳ぎたいけどユキトがいないし…」

「ユキトは家でお留守番だっけ?」

ユキトもここにいればな、とマコは思った。

二人は砂浜に腰を下ろす。マコはT シャツの下に白いフリルのついたビキニを着ている。マコはT シャツを脱ぐ。

「前より少し大きくなった?」

ニナはマコの胸に手を当てる。

「やめてよ!」

マコは顔を赤くしながら言う。マコはビキニのブラジャーの紐を結び直す。

「マコ、クラゲには気をつけてね」

「うん。ニナは泳がないの?」

「あたしはケンイチさんとデートっていうか…」

頑張って、とマコはニナに笑いかける。マコはビーチサンダルを脱いで海へと駆け出す。

海の中に潜れば友達に会える。友達ならいいんだけど。

マコの目の前にプカプカと浮かぶ透明な物体がいた。誰?ウミガメさん?

(びっくりした?)

透明な物体の正体は小さな一匹のミズクラゲだった。

(びっくりした…)

マコは小さな一匹のミズクラゲを見つめる。

(マコが来てくれてみんな喜んでるよ)

小さなミズクラゲが嬉しそうに言う。

この前干潟にいた時はシオマネキの群れがマコに話し掛けてきた。マコはベニシオマネキ達と遊んだ。

「シオマネキにも種類があるのね。ベニシオマネキだっけ?」

ニナがマコに聞く。ニナの問いにマコは頷く。

(みんないるの?)

一匹の小さなミズクラゲの背後にはたくさんの小さなクラゲ達がいた。

(マコ、遊ぼう)

マコは小さなクラゲ達を見つめる。

(私の事刺したりしない?)

マコはクラゲ達に聞く。

(大丈夫。ミズクラゲは毒性が弱いから)

クラゲ達と遊んだ後で一匹のウミガメがやってきた。

(マコ、遊ぼう)

一匹のウミガメの後ろにはたくさんのウミガメ達がいた。

(いいよ)

マコはウミガメ達と一緒に泳いだ。ウミガメ達はマコと遊ぶのが楽しくて仕方ない。

(かくれんぼやろうよ)

(うん)

マコとウミガメ達はかくれんぼをしたりして遊んだ。

(疲れたかも)

(またね)

マコはふうっと息を吐く。

今度はイルカ達がやってきた。

(マコ、遊ぼう)

(いいよ)

マコはイルカ達と一緒に遊んだ。イルカの背に乗ったり、一緒に追いかけっこもした。イルカ達が無邪気に笑う。

(また遊ぼう)

(いいよ)

マコは海から上がる。マコは海から上がると濡れた髪をタオルで拭く。ビーチサンダルを履いて帰ろうとした時に足元から誰かの声が聞こえた。

(マコ、元気?)

マコが足元を見ると一匹の小さなヤドカリがいた。

(ヤドカリさん、こんにちは)

(海はどうだった?)

(楽しかったよ)

マコは砂浜に腰を下ろす。ヤドカリとのお喋りが終わるとマコはショーツの後ろについた砂を落とす。

「マコ、大変よ!」

ニナは走りながらマコのもとへ来る。

「ニナ、どうしたの?」

ニナははあはあと息を切らす。

「ケンイチさんにプロポーズされたかも…」

「お兄ちゃんに?」

「あたしのどこがいいのか聞けばよかった」

「ニナ、よかったね」

マコとニナは日が暮れるまで楽しくお喋りをした。

今度はユキトも一緒に連れてこうかな、とマコは思った。







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