社会が変わってしまう
野党が国会で追及したのは、2月1日、同性婚をなぜ認めないのかと聞かれた際の岸田首相の発言だ。
自宅のコタツに入ってまだ酸味が強いいいちごをかじりながらニュースを見ていたら、岸田さんが野党に責められていた。
2月1日
野党の「同性婚をなぜ認めないのか」との質問に首相は「全ての国民にとっても、家族観や価値観や、そして社会が変わってしまう、こうした課題です。」と答えたのである。
僕はこの答弁が好きだ。
もちろん、僕はアライであるので、このネガティブな答弁を肯定しているわけではない。岸田首相が正直に答えているから好感が持てるのである。
もとより、LGBTQの課題は社会を変えていかなければならないとてもとても大きな課題である。そこを岸田首相は「変わってしまう」と表現したところに、おそらく他の反対派たちの気持ちをも窺い知る事ができる。
こうした社会を根本から変えなければならない大きな課題と対峙した時、人が無知や偏見から生ずる不安を持つのはある意味当然のことである。課題はその不安をいかに取り除き、いかに肯定的な方向に導けるかというこであり、それこそがまさしく、議会での論戦であり、行政施策である。
「変わってしまう」を「変えていく」に変えていかなければならない。
岸田さんの答弁に自己の未熟さを省みて、わずかながらも一筋の光をまぶたの裏に感じつつ、岸田さんを憎めないと思う僕はお人好しなのだろうか。
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