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東京ドームへ行った話。

東京ドームはエンタメ実家だ

先週の金曜日の話なのですが……。

今シーズン二回目の野球観戦。

東京ドームで巨人vs楽天の交流戦だ。

巨人ファンの私にとって東京ドームは特別だ。

私は学生時代から水道橋に通っているし、子供のころも後楽園遊園地へよく遊びにいっていた。

場所的にも近く行きなれている所だ。

それでもドームの高揚感は独特だし、最高の場所だと思っている。

最高の場所だからこそ、野球もコンサートも最高の瞬間が見られるだろうという謎の安心感がある。

中途半端なやつが運で行けるようなフィールドではないからだ。

わくわくと安心が同時に得られるような不思議な場所でもある。

エンタメを常に発信し続けてくれる実家のような安心感。

試合は進む

試合は当初、4番岡本、中田のホームランで巨人優勢で進んでいた。

しかし、6回以降は毎回得点を許し、8回に楽天 小郷選手の勝ち越しツーホームランで試合は巨人が追いかける形に。

近年の巨人のブルペン事情の苦しさが現れる展開にため息がもれた。

せっかく現地に見に来たからには勝ちたいと思うのがファン心理なわけです。

いつもより早いペースで進んでいるなぁと途中までは思っていたが、気がつくと他球場の試合が終わり、東京ドームが一番遅れた試合になっていた。

2点差の終盤8回になると、席を離れる人が増えた。

巨人ファンというのは基本的に現金な方々なので、負けていれば帰る方が多い。

熱さに欠けるが、私としては熱心に応援し過ぎない程度のバランスが非常に肌に合う球団だなと感じる。

訪れたその瞬間


そして最終9回裏。

1番からというこの上ない打順で、先頭の梶谷が出塁。

場内がドッと沸く。

2番 重信が粘りの打撃で追い込まれてからのヒットを放つ。

ここで一気に押せ押せムードとなった。

3番 坂本勇人が2球見送った所で重信が盗塁を決めた。

ここの盛り上がりも相当だった。

ダブルプレーの可能性がなくなり、坂本がヒット打てば一気に二人帰る可能性が高まった。

この日、割とテキトーに試合を見ていたのだが、ここぞとばかりに声を出して応援した。

声出し応援が今年から解禁になり、やはり日本の野球はこうでなくては!と余計に感じた。

そして2ボールからの3球目、坂本が振り抜いた打球はレフトスタンドへ。

サヨナラホームランだ!!!!!!


最高過ぎる結末!!!

しかもお釣り無し(2点差を3点入れてひっくり返したので)。

これが坂本なんだという事を再認識させられた打席だった。

坂本勇人という男

今シーズン序盤から不振で全く打ててなかった34歳の球界最高の遊撃手が魅せてくれた。

興奮の坩堝とかした東京ドームは間違いなく今年一番の盛り上がりだった。

なんせ交流戦優勝も狙える位置にいてチームは2日連続のサヨナラ劇。

今季最高の6連勝だった。

(まぁその後、楽天には惜しくも負け越し交流戦優勝は横浜に明け渡すことになるんだけど……)

坂本のキャリアは僕が大学生くらいの頃から始まっている。

新人からずっと活躍しているので、私は勝手に絶対的野球お兄ちゃん的存在で坂本選手を見届けている。

野球での活躍以上に、まだまだ遊び足りないとプライベートでの火遊び好きは有名だ。

だが巨人ファンは知っている。火遊び以上に彼が野球に対してどこまでも真剣で結果で示してくれることを。

でなければ右打者最年少の2000本安打まで並みの選手では到達しない。

ダイヤモンドを回る坂本選手にここ最近一番の興奮を感じていたが、同時に私が大学生の頃の坂本選手も思い出していた。

2009年の坂本勇人

2009年に甲子園へGWの巨人阪神戦を観に行ったことがある。

その時、9回表の攻撃で阪神の絶対的ストッパー藤川投手から甲子園球場に同じくレフトスタンドへ勝利を決めるホームランを放った。

甲子園は阪神のホームなので、9割以上が阪神ファンだ。
巨人ファンは外野応援団以外は内野席でいたとしても息を潜めてなければならない(笑)

私は三塁側で友達と二人、ユニホームを着る事も鳴り物を叩くこともなく粛々と巨人の応援へ徹していた。

阪神ファンの甲子園での圧は人生でも経験したことないものであり、あの環境で野球をしている巨人の選手は本当にすごい。

あの時、坂本選手がホームランを打った瞬間が今でも脳裏に焼き付いている。

甲子園にいる9割の阪神ファン。

つまり約3万人が坂本の放ったホームランを無言で見届けたのだ。

シーン

甲子園が静まり返った。

3万人もいるのに。

あんなにさっきまで騒いでた人たちが黙り込んだ。

その時私は「坂本ってすごいんだ!!」と心の中で興奮した。

当時はまだ直接坂本のすごさを体感する機会が無かったので、余計にそう思った。

最強のお兄ちゃん坂本勇人

3万人を盛り上げる事もできれば、3万人を黙らせることもできる。

これが坂本勇人なんだ。

そしてプロ野球ってすごいエネルギーなんだよ。

坂本のサヨナラホームランで気分が良くなって、神保町→上野で飲んで、そのまま歩いて家に帰ってきた。

次の日休みだったが、早く起きて、掃除をして、洗濯物をして、薬局へ切れてしまった洗剤等を買いに行く。

AmazonとZOZOタウンに返品手続きをする。

バキバキに割れたスマホのガラスフィルムを交換して、新しいケースも買った。

車のパーツが届いていたので、取りつける。

やりたいことほとんどやれた。

これもプロ野球エネルギー。

坂本のサヨナラホームランのおかげかもしれない。

まだまだ坂本勇人は最強のお兄ちゃんでいてくそうだ。

もしサポートしてくれたら、僕は草野球の三塁コーチャーでも頑張れます!