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e-Taxとは何ですか

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e-Taxとは

e-Tax(イータックス)は、正式名称を国税電子申告・納税システムと言います。

国税に関して(※注1)、インターネットを通じて申告・申請の手続きと納税等の情報連携を行うための電子的な方法であり、2004年〈平成16年〉に利用者への供用を開始しました。

※1 地方税では、総務省自治税務局管轄の eLTAX(エルタックス)が、国税庁が管轄するe-Taxと同様の役割を担います。eLTAXの正式名称は、地方税ポータルシステムです。

"e-Tax"と言うとき、たいていは利用者がパソコン・スマホ等の情報端末で操作するクライアントソフトウェア、つまり"アプリ"と、インターネットを閲覧するソフトウェアであるブラウザで利用するクラウドサービス、つまり"ウェブアプリ"のことを指しています。

しかし、国税庁が提供する確定申告書等作成コーナー(以下、作成コーナーと省略)等では、利用者による申告書の電子的な提出方法を指して使うこともあります。これは、インターネットを介して申告書データを送信し、申告を行うことと同義です。

操作のアプリケーションソフトウェアと提出方法であるシステムのうち、どちらの意味を持つかは、e-Taxを利用する状況によって異なります。

2024年〈令和6年〉、令和5年分の確定申告が行われている直近では、作成コーナーは、e-Taxの一部に含めて扱われることが多くなっていて、作成コーナーとe-Taxの連携が進み続けていると言えます。(例:作成コーナーを利用する時の"ID・パスワード方式"に言う"ID"、"パスワード"と、e-Taxを利用する時の"利用者識別番号"と"暗証番号"の混在。)

e-Taxソフトと確定申告書等作成コーナーのいずれもが、関係するウェブサイトへの接続とe-Tax送信に、インターネット環境を推奨します。これには、政府共通NW・LGWANに含まれる環境を除くとします。

e-Taxソフトの種類

e-Taxソフトには、利用環境と作成する手続きの帳票種類に対応して、いくつかの提供形態があります。

e-Taxソフト (ダウンロード版) 、e-Taxソフト (WEB版) 、e-Taxソフト (SP版) について説明し、対応するプラットフォームであるOSを併記します。

e-Taxソフト (ダウンロード版) 

デスクトップ版、PC版、DL版と呼ばれることもあります。ダウンロード版とは、パソコンにダウンロードしたデータからインストールして利用するデスクトップアプリケーションのことを言います。利用者がe-Taxにアクセスするための基本となるソフトウェアです。

対応プラットフォーム:Windows OS

e-Taxソフト (WEB版)

”WEB”版は"ウェブ"版と読み、パソコンのブラウザで動作し、インターネットを介して利用するe-Taxソフトのことです。利用者の操作により、パソコンのブラウザに表示して、UI(ユーザーインターフェイス)を通して、利用者による入力と出力の要求を処理することに用います。Windows・MacのデスクトップOSに対応しており、ダウンロード版では利用出来ない、WEB版のみの機能も存在しています。

対応プラットフォーム/ブラウザ:Windows OS / Microsoft Edge またはGoogle Chrome、macOS / Apple Safari

e-Taxソフト (SP版)

"SP版"は"スマートフォン版"の略で"エスピー"版と読みます。"WEB版"は、パソコンのブラウザに表示して利用者側から操作しますが、"SP版"は、"WEB版"と同じ目的でスマホ・タブレットのブラウザを用います。ダウンロード版と比較すると、利用可能な機能には相当な制限があります。

しかし、マイナンバーカード読み取りに対応するスマホの機種と、デジタル庁が提供する省庁横断的な行政サービスである"マイナポータル"のアプリを利用出来る環境があれば、パソコンやICカードリーダライタ、ブラウザ拡張機能が無くても、e-Taxの部分的な機能を利用可能です。

対応プラットフォーム/ブラウザ:Android OS / Google Chrome、iOS / Apple Safari、iPadOS / Apple Safari

国税庁 確定申告書等作成コーナーとは

国税庁が提供する個人向けの確定申告用ウェブサイトです。(ドメイン名:keisan.nta.go.jp)例年の所得税確定申告時期に合わせて更改するシステムです。e-Taxとはドメイン名が異なりますので、厳密に言うと、e-Taxには含まれません。

作成コーナーでは、申告書の提出方法として、e-Taxあるいは書面を選択できます。

提出方法がe-Taxであれば、作成コーナーで作成する申告書の内容はそのままe-Taxに送信して提出し、添付書類については、税務署または税務署の業務を請け負う地域の業務センターに郵送または信書便で送付するか、e-Taxソフトによる電子送信を検討します。

一方で、書面であれば、作成コーナーで作成した申告書と添付書類を税務署または税務署の業務を請け負う地域の業務センターに郵送または信書便で送付することになります。

作成コーナーの種類には、パソコンで利用するWEB版と、スマホ・タブレットで利用するSP版があります。

税理士(※注2)が関与先の申告書を代理送信するためにも、作成コーナーを利用しますが、しかし、こちらの機能はSP版にはありません。

※2 「日本税理士会連合会ホームページ」には、税理士について「税の専門家として納税者が自らの所得を計算し、納税額を算出する申告納税制度の推進の役割を担います」と述べています。税理士とは、国家資格を持つ者を指していて、税理士法人では、業務を主管する資格者を置いています。国税庁資料では、そのような税理士及び税理士法人を指して「税理士等」と記載しています。

以下は、それぞれのウェブアプリが動作するOSとブラウザを併記します。

国税庁 確定申告書等作成コーナー (WEB版)

e-Taxソフト(WEB版)と同様に、パソコンのブラウザで表示して操作可能なウェブアプリです。確定申告書作成コーナーと、決算書・収支内訳書作成コーナーをまとめて作成コーナーと呼ぶことがあります。

対応プラットフォーム/ブラウザ:Windows OS / Microsoft Edge またはGoogle Chrome またはMozilla Firefox (対応ブラウザは提出方法により異なる)、macOS / Apple Safari

国税庁 確定申告書等作成コーナー (SP版)

作成コーナー(WEB版)と同様に、スマホ・タブレットのブラウザで表示して操作可能なウェブアプリです。決算書・収支内訳書の作成機能を含めて、上の名前で呼んでいます。WEB版と比較して、利用可能な機能には相当な制限があります。

しかし、マイナンバーカード読み取りに対応するスマホの機種と、デジタル庁が提供する省庁横断的な行政サービスである"マイナポータル"のアプリを利用出来る環境があれば、パソコンやICカードリーダライタ、ブラウザ拡張機能が無くても、作成コーナーの部分的な機能を利用可能です。

対応プラットフォーム/ブラウザ:Android OS / Google Chrome、iOS / Apple Safari、iPadOS / Apple Safari


受付システムとは

受付システムは、e-Taxと同じドメインを利用しているため、e-Taxの一部に含まれます。(ドメイン名:uketsuke.e-tax.nta.go.jp)

メッセージボックスと納付操作

e-Taxの利用者では、例えば、国税庁や税務署から電子的に送信されるお知らせ等のメッセージ類、そして申告・申請結果の通知等を受信するために、そのような内容を持ったデータの受付処理・格納の機能を利用し、インターネットブラウザを通すことによって閲覧まで出来るシステムです。

さらに、納税について、ブラウザに表示する情報を閲覧して確認するばかりで無く、支払いの導入画面として、インターネットバンキング対応金融機関 (※注3) その他政府の委託する支払業者を介して納付に利用することも出来ます。

※3 受付システムの画面から納付する場合には、Pay-easy(ペイジー)に対応している金融機関に限られます。

"e-Taxソフト"のダウンロード版、WEB版、SP版と、"作成コーナー"のWEB版、SP版と、e-Taxのホームページからも、受付システムの機能にアクセス可能ですが、それぞれの提供形態により、利用できる機能には各種の制限があります。

作成コーナーのSP版では、e-Taxソフト(SP版)にアクセスする後に、利用可能となります。なお、マイナポータルについて、WEB版、SP版のそれぞれから、e-Taxメニューの「送信結果・お知らせ」を利用し、WEB版、SP版それぞれのe-Taxソフト側の同メニューにアクセス出来るように成っています。

e-Taxソフトのダウンロード版では「メッセージボックス」、「通知書等一覧」の表示名で、メニュー一覧にリストアップされています。WEB版、SP版では「送信結果・お知らせ」メニューからアクセスします。

国税庁 確定申告書等作成コーナーのWEB版では、トップページにある「メッセージボックス/確認する」ボタンからアクセスします。SP版では「メッセージボックス確認」リンクから、e-Taxソフト(SP版)を経由することによりアクセスします。

e-Taxホームページでは、受付システムにパソコンからログインすると、メインメニューが表示されて、メッセージボックスその他のメニューにアクセスできます。そもそも、受付システムの全ての機能は、「受付システム/メインメニュー」の画面でのみ利用可能です。

同じ受付システムのログイン画面では、スマホ・タブレットからアクセスする場合には、OSとブラウザが対応環境に無いことから利用が出来ません。

利用者の登録情報

また、受付システムでは、e-Tax全般に関する利用者情報を登録・変更することが出来ます。税理士のみが利用可能なメニューはこちらに表示します。

その他のシステム、つまり、e-Taxソフトは、利用者の情報登録・変更を行うために、ログイン環境に応じて"利用者情報"に関するメニューにアクセスします。作成コーナーでは、e-Taxの利用者情報を登録・変更することは通常ありません。

以上のような特徴から、受付システムは、利用者が申告・申請・納税を行うための導入的な側面を持ち、言わばe-Taxのエントランス部として、欠かせない存在と言えます。

その他のe-Tax関連アプリ

e-Taxと関連する便利なアプリを挙げます。以下は、全てe-Taxホームページに掲載されているものです。
何と8種類もあります。

8種類に、e-Tax関連ホームページに掲載する2種類のウェブアプリと、関連サービス1種類を追加して、計11種類を紹介します。

(続きを見るには購入してください)

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