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失敗から学べ!

飛行機に搭載されているフライトレコーダーの存在を知っていますか?

この機械は全ての定期航空便に搭載されており、細かな会話の内容や作動させたスイッチ、動いた部品などを事細かに記録しています。
そしてブラックボックスと呼称されることもあるこの機械。
日本語での正式名称を「飛行記録装置」と言いますが、なんと飛行機が墜落してバラバラになってしまっても記録を分析することが可能なのです。

この機械が搭載されている理由ですが,これこそまさに「失敗から学ぶ」為にあるのです。

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みなさんは2009年の「ハドソン川の奇跡」を覚えていますか?
機長のサレンバーガーは事件後、「現在の飛行に関するあらゆる知識や規制や手続きは全て、どこかで誰かが墜落した事故から学んだ結果である」と記述しています。これこそ「失敗から学ぶ」の極致です。

誰かが失敗し,多くの命が失われ,それでも目を背けず立ち向かってきたからこそ今の技術と安全性が成立しています。

人は失敗をした時に克服するよりも避けること、目を逸らすことを先ず考える生き物です。

例えばダイエット。
少し太ったときに気づいてから瞬間的に痩せる努力に向かえる人ってどれくらいいますか?

例えば仕事。
失敗した時に決して寄り道もストレスの発散もせずに先ず認めて学ぶことが出来る人がどれくらいいますか?

避けたり,目を背けたり,諦めたりする事の方が100倍ラクで,責められないことのほうが多いものです。
だから人はそっちの方向にいってしまいがちなんです。

それでも,自分の成長を考えるならば認めて学ぶ姿勢が最も重要なんです。
成長したいというマインドがあるのに、気にしていない振りをして目を背けるのは自分に嘘をつくということ。
自分を騙したって損をするのは自分だけ。
「失敗」を捨てた振りをしているだけで、それは永遠にあなたのポケットに入ったまま。
捨ててしまいたいのなら、忘れて成長しない愚か者になるか認めて成長する賢者になるかのどちらかです。

それを踏まえた上で実践することは「記録をとって形に残し,認めて改善する」ただそれだけ。

幸い、大抵の仕事や生活では飛行機のフライトレコーダーのような空から落としても壊れない記録装置は必要ありません。

紙1枚にメモを取ったり、手帳に日記をつけたり、その程度のことで大丈夫なんです。

僕は子どもを対象にしたサッカーの指導者をしているのですが,練習の内容だけでなく子どもの言動や癖、他愛も無い話などを成功も失敗も関係なく記録するようにしています(流石に全てではありませんが)。
結果それが、子どものスランプ脱出のキッカケになったりよりよいトレーニング作成の糸口になったりします。
勿論、保護者やスタッフとの会話の糸口にもなります。

きっと皆さんの生活や仕事でも見落としている、目をそらしている「失敗」や「気づき」があるはずです。

もしも記録する習慣が全く無いのであれば,まずはメモや付箋から始めてみてはどうですか?

きっとそれが活かされることがあるはずですから。

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