10万社、2兆3700億円、、勢いを伸ばす中国の越境EC企業たち
オンラインにて国や地域をまたいで取引を行うことを指す、越境EC。
Amazonや天猫の越境EC用プラットフォームであるTmall Globalなどが世界的に有名です。インターネットの普及に伴い各国で爆発的な発展を遂げていますが、その中でもやはり突出した数字を残し続けているのが中国の越境EC。輸出入共に十数年に渡り圧倒的な数字を残し続けています。本日は、先日中国の商務部より発表された、中国の越境ECにまつわる報道を紹介いたします。
越境EC輸出入規模は2兆3700億円。なんと8年で1000倍に
5月31日の中国商務部の発表によると、現在中国において越境ECで輸出する際の増値税や消費税の免税措置が取られるなどの国からのEC事業支持制作がとられている「EC総合試験区」は中国全土で31の省・自治区・直轄市、計165箇所に設立されており、中国の越境EC関連企業数は10万社を超えているとのこと。輸出入の規模も大幅に増加しており、この8年間で23億7000万円から2兆2700億円へと大幅増加。1000倍以上に増えているという衝撃的な結果が残っております。
実際に中国人にとってはECでの買い物は日常そのものとなっており、この十数年で中国人の消費行動はがらっと変わったと言えます。今後も増え続けるであろうEC取引は、中国にとっても取引のある国にとっても経済成長の大きな柱となるのは間違いありません。中国進出を狙う企業にとっては、中国人のECを含めた消費行動への理解を深めることが必須となってまいります。
2022年の輸入額でアメリカに次ぐ世界2位を記録をしており、巨大な市場でありつづける中国ですが、政府が国策として品質強化政策を強く打ち出すなど今以上に各種中国ブランドに注目が集まるとも予想されています。今後、一体どれほどまでに数字が大きくなり、一体何が輸出入で取り扱われるのか。進化する中国越境ECに、要注目です。