618商戦第2弾!既に5月から戦いは始まっている!?イベントスケジュールをチェック!
中国ECサイトの一大イベントのひとつ、618商戦。
間もなく始まる大規模イベントついて、各種SNS、ニュースサイトにて既に盛り上がりを見せている中国ネットユーザーの方々。
前回の記事にて、618の特徴として約3週間にも及ぶロングイベントであることを紹介させていただきました。本日は特集の第2弾といたしまして「いつから始まるの?」「どのようなイベントがあるの?」など、気になる点についてご紹介してまいりたいと思います。
天猫(Tmall)モール側から出店者側へと開示されたスケジュールがこちら!イベントの参加には報名(事前の申込み)が必要なケースも!
こちらは本年の618活動スタート前に事前に出店者側へ提示されたスケジュールです。「1.商家報名(出店申し込み)」から「8.618狂欢日(セールのメイン期間)」に至るまで、いくつかイベントが用意されているのがわかります。イベントがあることは知っていても、具体的にどのようなスケジュールで何が開催されるか、ご覧になったことがある方は意外と少ないのではないでしょうか。それでは、各イベントについて触れてみましょう。
預售(前売り企画)やファッションの日、スマート家電の日など、セール期間中は出店側、ユーザー側共に大忙し
2023年の具体的なスケジュールは以下のとおりです。
1.商家報名(出店者申し込み)5月10日12:00~5月12日23:59
イベントへの出店登録。後述するイベントの参加や、割引企画や、クーポンチケット企画の対象店舗となるために必要な手続き
2.預售(前売り企画)予約期間5月26日14:00~5月26日19:59 前金支払い期間5月26日20:00~5月31日17:59
各店舗から発売される「前売り企画商品」の予約、販売期間。
先に一部の前払金を支払い、後日指定日に残りの金額を払うという中国ECサイトにおけるよくある前売りの方法によるセール。通常の価格より大幅に安く買える価格となっていることが多い。
3.开门紅(スタートダッシュ企画)予約期間5月29日0:00~5月31日19:59 販売5月31日20:00~6月3日23:59
前夜祭に近い、メインセール期間の前に実施されるセール。
ここでは、商品そのものが安くなる企画のほか、618活動期間中に使用可能なクーポンの配布や、満○○元以上で○○元割引といった等の特別イベントが開かれることが多い。今季の天猫(Tmall)においては当期間「店舗をまたがる購入(A店で○○元、B店で○○元)であっても割引を適用する」との発表があり、ユーザー側も購入の計画立てに向け慌ただしくなることが予想される。
4.妙享日(カテゴリ−イベント「すてきな授かりもの」の日)販売6月4日0:00~6月6日23:59
カテゴリーイベントの第一弾として、日常を豊かにするような商品といったニュアンスで銘打たれており、健康食品やスキンケア用品、ペット用品などがその対象。期間中はそのカテゴリーのショップが取り上げられやすくなり、出店者側も大幅な値引きをかける。ほしいものが決まっているユーザーは、メインセールス期間のみのでなくこの期間も画面にかじりつくとか。
5.風尚日(カテゴリーイベント「ファッションの日」)販売6月7日0:00~6月9日23:59
カテゴリーイベント第2弾。ファッションアイテムや、有名スポーツブランドの商品などが対象。
6.智家日(カテゴリーイベント「スマート家電の日」)販売6月10日0:00~6月12日23:59
カテゴリーイベント第3弾。スマートフォンやスマート家電、さらには最新タイプの電気自動車などが対象。
7.進口日(カテゴリーイベント「輸入の日」)販売6月13日0:00~6月13日23:59
カテゴリーイベント第3弾。輸入菓子や、輸入食材など、中国国外の商品が対象。
8.狂歓日(メインセールイベントの日)予約期間6月14日0:00~6月15日19:59
販売6月15日20:00~6月20日23:59
618セールのメインイベント期間。例年、この期間が最も平均割引額や売上額が大きく、イベント期間の大締め。
以上が天猫(Tmall)における本年の618イベントスケジュールです。
では、モール型ではないECサイトの巨頭として知られる、抖音(ドウイン)ではどのような企画を組んでるのでしょうか。少し見てみましょう。
618期間の抖音(ドウイン)はライブコマースイベントが盛りだくさん!
抖音においても他ECサイト同様に、ロングイベントとして前・中・後と様々な顧客接点ポイントの創出のための施策を組んでいることが見てとれます。
モールタイプのECサイトと異なる点として、ショート-ムービーアプリという強みを最大限に活かした投稿企画や、ゲームを遊びながらクーポンが取得できるプロモーション企画、などに注力されている点が挙げられます。
618イベントを通して各出店者が目指すべきところとは。運営側から提示されるロードマップ
これまで、イベントの特徴や盛り上がりを狙った施策を紹介してまいりました。期間中、そして期間後にとっても最大限の効果を得るためには、イベントの各段階において出店者側がしっかりとした戦略立を行うことが必要となってまいります。興味深いのは、本日紹介した2社のみに限らず、ECサイトの運営側もイベントの効果最大化を図るロードマップを出店者側に向けて発表しているという点。
各社とも、期間中のイベントの意義について、「水を蓄え、草を植える時期」「人を呼び込む時期」「爆発的な売上へと転換する期間」「イベントの余熱期」などの表現を用いて、出展者側へ効果的なイベントチャンスの活用のを促しています。一部ECサイトでは期間中の運営費用の割引などを実施するところもあり、運営側、出店者側双方にとって効果的なビジネスチャンスとなることを目指している姿が伺えます。
注目度がぐっと高まる期間ですが、この時期にどのようなプロモーション企画や販売戦略を実施するかが618商戦の勝利、そしてその後の店舗運営にも大きな影響を与えると言われています。果たして本年は、どのようなイベントの結果を迎えるのか、要注目です。