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「冊封体制」におけるデメリット

何事にも、
光があれば影もあるものです。

ムシは苦手です・・・

メリットがあれば「デメリット」もございます。

人生山あり谷あり・・。

前回の「冊封体制」のメリットに続きまして、

今回は冊封体制の主なデメリットについて
2つご説明させていただきますが・・・、
ここでも「中華思想」ということを
念頭に置いた上で聞いていただけると
理解が深まりますので、よしなに。
(↓下記の記事を今すぐチェック!!↓)


〜「冊封体制」のデメリット1「馬鹿にされる」〜

皆さんは
人に馬鹿にされたことはありますでしょうか?
決して、いい気分ではないですよね?

これは不快!

中華王朝の冊封体制に組み込まれる
ということは、
中華王朝の属国になり子分となる
ということなのです。

ん、逆?

つまり、

「国」として下に見られ馬鹿にされる
ということと同義でありました。

中華思想が根本にある
歴代中華王朝においては、
冊封体制に加入する国が多ければ多いほど、
皇帝のメンツは保たれました。

にゃ〜

中華思想が根本にある歴代中華王朝、
そして、
現代の中国においても「メンツ」
というものは、
我々日本人には理解しがたいもの
かもしれませんが、

まずはメンツの中国人

とてもとても大切な要素なのです。

中華思想において、
世界の中心である中華王朝以外の、
野蛮で文化的に遅れた周辺の地域や国々が、
優れた文化の中心・発信源である
中華王朝の冊封体制に入り
属国」になるということは、
自然の摂理であり、
むしろ当然である
と考えていたということなのです。

詳しくはこちら↓をお読みください!

もっと簡潔に申し上げましょう。

要するに、

中華王朝の根本思想である中華思想においては、
「馬鹿で文化レベルの低い野蛮なサル共が、
優れた中華王朝の属国になるのは当たり前」
ということです。

もちろんボスは「中華王朝」という思想

よくよく考えてみると、

これ以上の馬鹿にされ方はない
と言えるのではないでしょうか?

これを「」と言わず
なんと表現したら良いのでしょうか?

はずかしい・・・

つまり、

中華王朝の冊封体制に入るということは、
国として下に見られる
いや、それにとどまらず、
国を馬鹿にされる
ということであったのです。

これで本当にいいのか??

これ以上の
デメリットがありますでしょうか!?

〜「冊封体制」のデメリット2「属国化」〜

中華王朝の冊封体制
に入ることのメリットは、
国家としての、
正統性・経済・国防」の3つが
「条件付き」で保障される。
とお話しいたしました。

このように、

多くのメリットが享受できるのであれば、
中華王朝の冊封体制に入った方が「
なのでは?

と思う人も多いのではないでしょうか。

確かに、
得られるメリットは大きく、
何年・何十年か先の未来まで
国の安全と繁栄は保障される
かもしれません。

しかし、

ここで注意すべき事は、
正統性の保証・経済・国防の3つ
についてメリットが得られる「条件」
というものが、
あくまでも、
中華王朝の冊封体制に加入することが
第一条件ということでありました。

野蛮な国家・民族が、
世界の中心である「中華様」に平伏するのは当たり前
という、

ひれ伏せ!

中華思想を大前提とした
中華王朝による冊封体制に組み込まれなければ、
甘い果実(正統性の保証・経済・国防の3つ)
は得られない・・・。

天果実にはご用心・・・

つまり、

国家が国家であるための根幹である
正統性の保証・経済・国防」
という3つを、
他国である
中華王朝に握られてしまう
ということなのであります。

こうなると、
国家であり国家ではありません
これでは、
完全に中華王朝の「属国
と言っても過言ではないのであります。

石平さん、既に日本も属国と言う事でしょうか?

戦わずして勝つ」という言葉を
聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?

買おうかな・・・

これは、
紀元前500年ごろの軍事思想家・孫武
の作とされる兵法書にある言葉ですが、

ビジネス書としても有名ですね

歴代中華王朝、
そして
現在の中国の対外政策は基本的に
この「戦わずして勝つ」という方針でありました。

歴代中華王朝は、
実際に軍事力を行使せず、
冊封体制を十二分に利用
をする事で、

とりわけ、
国防」という
国家の大前提・根幹となる背骨を抜き取り、
中華王朝に反抗する可能性のある
地域・国家を骨抜きにする。

料理においては大事な作業ですよね

結果、

属国となった国は
中華王朝に逆らう事はできず、
自ずと劣等感を抱き、
中華を敬い、心も属国となってしまう・・・。

というシナリオであります。

魂が・・・

これが、
歴代中華王朝の
恐ろしい国家戦略なのであります。

恐ろしや、中華王朝の、
戦わずして勝つ」!


つまり、
中華王朝の冊封体制に組み込まれることの
最大のデメリットは、

国として馬鹿にされ
挙げ句の果てに、
気づいた時には「属国」化されてしまっている・・・。
ということなのです。

「恐ろしい・・・」の一言しかありません。

果たして、
日本の今の現状はどうですか?

次回・・・、
いよいよ、
「超」長期的視点を持った聖徳太子
が登場して参ります!!

損得感情では動かない「聖徳太子」

乞うご期待!

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