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【都知事選2020】徹底比較! 宇都宮けんじVS山本太郎 選挙公約篇

いよいよ公示日が明後日6/18に迫った都知事選2020。

選挙の重要性は理解していても、なかなかマニフェストに目を通したり、

記者会見や討論会を全部見ている余裕がない、という方も多いでしょう。

そこで私が、宇都宮けんじ先生と山本太郎氏の公約・政策・人物を徹底比較していくシリーズを立ち上げます!

投票日は7/5ですが、期日前投票は6/19から始まりますので、実はあと3日で投票が始まります。

都民の方は必ず、そうでない方もぜひこの機会にチェックしてみてください!

では早速始めましょう。

☆宇都宮けんじ先生が重視する政策(暫定版)


今日6/16、公式ページに暫定版ですが政策が出ました。

以下に抜粋します。

今回の都知事選で問われているもの
都民一人ひとりの生存権がかかった選挙である
~都民14000万人のいのちと暮らしを守りぬく!~

3つの緊急政策
1 新型コロナウイルス感染症から都民の命を守る医療体制の充実と自粛・休業要請等に対する補償の徹底
(1)PCR検査体制の強化
(2)病院や保健所、医療従事者に対する財政支援の強化
(3)病床、人工呼吸器・ECMO(人工肺装置)・マスク・防護服などの医療器具の充実
(4)自粛・休業などにより収入が減少した中小事業者に対する補償、仕事を失ったり収入が減少した非正規労働者、フリーランス、学生などに対する生活補償を徹底して行う。

2 都立・公社病院の独立行政法人化を中止するとともに、これまで以上に充実強化を図る。

3 カジノ誘致計画は中止する。

重視する8つの政策
1 学校給食の完全無償化
~子どもの貧困をなくす。
2 東京都立大学の授業料を当面半額化し無償化をめざす
~誰もが学べる東京を実現する。
3都営住宅の新規建設、家賃補助制度・公的保証人制度の導入、原発事故避難者に対する住宅支援
~住まいの貧困をなくす。
4 公契約条例の制定、非正規労働者を減らし正規労働者を増やす
~働く者の貧困をなくす。
5 災害対策(防災、減災、避難者対策など)を強化する
~自然災害から都民の命と財産を守る。
6 道路政策(外環道、特定整備路線、優先整備路線)を見直す
~地域住民の意見に耳を傾ける。
7 羽田空港新ルート低空飛行の実施に反対する
~都民の命と暮らしを守る。
8 温暖化対策(CO₂の排出削減、自然再生エネルギーの充実など)を抜本的に強化するとともに緑と都市農業を守る
~地域環境、自然環境を守る。

その他の重視する政策
1 女性の貧困をなくし、ジェンダー平等社会を推進する。
2 保育士・介護労働者の労働条件を改善し、認可保育園・特別養護老人ホームを充実させる
~待機児童、待機高齢者をなくす。
3 義務教育の完全無償化(修学旅行や教材なども無償にする)、すべての高校の所得制限のない授業料の無償化、夜間中学・夜間定時制高校の拡充
~誰もが学べる東京を実現する。
4 視覚障害者の転落防止のためのホームドアの設置、障害者差別のないバリアフリーのまちづくり
~障害者の権利を守る。
5 ヘイトスピーチ対策の強化、朝鮮学校への補助金支給の再開、関東大震災朝鮮人犠牲者の追悼式への都知事の参加、同性カップルのパートナーシップ制度の導入など
~外国人を含む都民の人権を守る。
6 出前福祉制度を導入する
~江東区兄弟餓死事件のような悲惨な事件をなくし、福祉の行きとどかない死角地帯をなくす。
7 都民が一定額の予算の使途を提案し、その提案に対する都民の投票の結果を受けて、都民の代表が予算の使途を決める「都民参加予算制度を導入する
~都民参加型の都政へ転換する。
8 横田基地へのオスプレイ配備に反対する
~都民の安全と暮らしを守っていく。
9 「東京都平和祈念館(仮称)」を建設し平和教育を推進する。

東京オリンピック・パラリンピックに対する対応
感染症対策の専門家が来年の東京オリンピック・パラリンピックの開催が困難であると判断した場合は、IOC(国際オリンピック委員会)に中止を働きかけ、中止になったことで浮いた予算はコロナ禍で被害にあった都民の支援に回します。

いかにも宇都宮けんじ先生らしい、実直な政策が威風堂々と並びます。冒頭、高らかに都民の生存権を謳う格調の高さには感動すら覚えます。

☆山本太郎氏による東京都8つの緊急政策

続いて、山本太郎氏の公約を見ていきましょう。

山本太郎氏は、昨日6/15に出馬表明をしたばかりですが、

その日のうちに「東京特設サイト」を立ち上げています。周到に準備していたのでしょう。

公約も掲げられています。出馬会見によれば、まだ追加されていくとのことでしたので、こちらも暫定版であると見てよいかと思います。以下、引用します。

① 東京オリンピック・パラリンピック中止
世界各国のコロナウィルスの感染状況を鑑みれば、来年の五輪開催は不可能。五輪開催にしがみつけば、第2波、3波への正常な判断が行えず、コストも余分にかかる。開催都市として、ハッキリと五輪中止をIOCに宣言。

② 総額15兆円で、あなたのコロナ損失を徹底的に底上げ
■まずは全都民に10万円を給付。
■授業料1年間免除。(高校・大学・大学院・専門学校等)
■中小企業・個人事業主の前年度事業収入と今年度事業収入のマイナス分を補償。
■病院を潰さないため、減収に対し、災害時と同様に前年度診療報酬支払額を補償。
■第2波、3波を考えれば再び「補償なき自粛」が行われる恐れがある。その際には、全都民に10万円給付。全事業者へ簡単なWEB申請で受け取れる「まずはサッサと100万円」を支給。中小企業・個人事業主に対し無利子・無担保・繰延可能の融資。全世帯の水光熱費を1年間免除。医療従事者やエッセンシャルワーカーへ日額2万4千円の危険手当を支給。「スピード感」ではなく、「スピード」を重視。

③ 都の職員3000人増員 ロスジェネ・コロナ失業者に職を
誤った政治の犠牲となったロストジェネレーション世代を中心に、コロナ不況で職を失った人々に安定した職を。何度でも人生をやり直せる東京を。

④ 低廉な家賃で利用できる住宅を確保 「住まいは権利!」を東京から
都営住宅の空き部屋4万戸に加え、都内の活用可能な空き家69万戸、共用住宅空き部屋41万室の中から都が必要な分を借り上げ、低廉な家賃で提供。

⑤ PCR検査・隔離・入院体制を拡充 都立病院の独立行政法人化は中止
都立病院の独立行政法人化は中止。保健所の予算と人員増、PCR検査・隔離・入院体制を拡充。医療者はもちろんのこと、バス・タクシードライバー、駅員、保育・介護職等のエッセンシャルワーカー、濃厚接触者、コロナウィルス感染の疑いのある者が、優先的に検査できる体制の構築。

⑥ 首都圏直下地震・大水害から都民を守る
東京防災庁の設置。(防災に関する専門機関) 全国の防災・災害支援の専門家の積極登用を行い、現実的な各地域の地区防災計画を作成、実行する。地域の命を助け合う仕組みをつくる「地域防災アドバイザー」を1000人単位で任用。

⑦ 障がい者のことは障がい者で決める東京
都の障がい者政策部局の責任者に障がい当事者を立て、審議会等の政策決定の場には必ず障がい当事者を半数以上とし、個々のニーズや障がいにあった十分な介護を保障する東京に。フルインクルーシブ教育の実現。

⑧ 保育所・特養の増設 介護・保育職の処遇大幅改善
待機児童・待機高齢者をなくすため、施設建設と人員を増やすことが必要。全産業平均並みの給与を介護・保育職に保障。

なお、ここには記載はありませんが、出馬会見において、「カジノ」もやらない旨を明言していました。

☆財政面に大きな違いか?
1 社会的弱者を徹底して守ろうとする共通点


日ごろからの主張から予想されるとおり、

お二人の政策にはかなりの共通点が見られます。

貧困に苦しむ社会的弱者の生活や命を守る、という姿勢が徹底されていることです。

補償の充実、オリンピック・パラリンピック中止、カジノ中止、など多くの共通点があります。

都立病院の独立法人化の中止も、お二人ともが明言しています。

医療従事者を守る、病院を守る、という姿勢も共通しているといってよいでしょう。

要は、お二人とも、小池都政にNOを突きつけているということになります。

2 お二人の相違点に注目してみると


では、違いはどこかという話ですが、以下の2点になろうかと思います。

〇財政面

〇補償の中身について、山本太郎氏のほうが具体的かつ規模が大きい

宇都宮けんじ先生は、「道路政策など不要と思われるところの予算を削り、その分を補償に充てる」としているのに対し、

山本太郎氏は、「この事態では、無駄を削って、あっちの予算をこっちに変えて、
というチマチマしたものじゃ、到底追いつかない」とした上で
公式ページより引用)

「20兆円規模の地方債を東京都独自に起債する」

という、具体的かつ大胆な案を提示しています。

山本太郎氏は、「実質公債費比率」という数値を具体的に示しながら、

20兆円の地方債起債は可能だと説明したうえで、

コロナ第2波、第3波がきたときに、迅速かつ手厚い補償を実施する、

と明言し、その内容も具体的に明かしています。

・都民全員にまず10万円

・中小企業・個人事業主に「まずはサッサと100万円」を支給。

・「スピード感」ではなく、「スピード」を重視。

などの文言には、遅々とした持続化給付金や東京都休業協力金などに対する

痛烈な皮肉が利いています。

※「実質公債費比率」については、記事を改めて詳しく取り上げる予定です。

☆(中間)まとめ


以上、宇都宮けんじ先生と山本太郎氏が掲げた公約を徹底比較してみました。

ただし、両者とも「暫定版」である点には留意が必要です。

今後、政策論争や有権者とのコミュニケーションを経て、更に拡充・進化していくものと思いますし、私たち有権者もそうなるように積極的にはたらきかけていく必要があります。

宇都宮けんじ先生の出馬会見は5/27でした。

約3週間遅れての山本太郎氏の政策は、さすが宇都宮けんじ先生との違いを明瞭に出してきたなと思わせる、かなり練られたものである、という印象を私は受けました。

今後、宇都宮けんじ先生が、山本太郎氏との差別化、自身のプライオリティーをどのように打ち出してくるか、注目したいところです。

※コペルくんwithアヤ先生は、都知事選2020の投票率を過去最高にするべく活動しています。ぜひ、多くの方に拡散してください。みんなで都知事選の政策論争を盛り上げていきましょう!

※よろしければこちらの記事もどうぞ。

【都知事選2020】山本太郎氏が出馬表明! リベラルはこれをどう捉えて行動すべきか考えてみた

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