いろいろな留学の種類
giriです。「大学生だし、なんとなく留学をしてみたい」、そう思っている人も多いのではないでしょうか。かく言う私もその1人でした。今回は目的別に留学の種類についてまとめたいと思います。
留学と一口に言っても、その目的によっていくつかに分類されます。おおよそ、語学留学、短期留学、交換留学、研究留学、学位留学の5つに分類されますので、それぞれについて解説します。
語学留学
語学力の向上や異文化交流を主眼に置いた留学の形態です。留学斡旋業者が用意している語学留学は、主に現地の語学学校で英語の集中講義を数週間受けるものが多いです。海外ボランティアやワーホリなどで現地で就労する場合でも語学の向上を第一の目標とすることが可能です。
メリット:大きな特徴として、大学生であれば夏休みや春休みで渡航できることが挙げられます。本業の学業に影響が無く、さらにある程度渡航日を自由に調整できるので、アルバイトや家庭の事情とも都合が付けやすいです。また渡航に必要な英語力は不問です。お金さえ払えば渡航できることが多いので、初めての海外渡航や、将来の長期留学のための前準備として活用するのにも適しています。
デメリット:語学の向上を目標としていますが、多くの場合その期間が短いので、爆発的な成長は望めません。一般的にはTOEFL iBTスコアで言うと40→50点、50→60点、60→70点程度が現実的な上昇幅です。もちろん努力次第なのでこれ以上に飛躍させることも可能だと思います。
短期留学
現地の大学等が用意するサマースクールや短期プログラム等に参加する留学です。もちろん語学の向上を目指す意味では語学留学であるとも言えますが、英語や現地語を使って専門的な講義を受講するので、ある程度の語学力が求められます。現地大学のホームページから直接応募するのと、在籍している日本の大学が用意しているものに応募する2通りがあります。
メリット:こちらも夏休みなどを利用して渡航できることがメリットの一つです。また短期留学も最初から高い語学力は求められません。現地で生存に必要な最低限の語学力(TOEFL iBT 45-50点程度)があれば十分楽しめるので、こちらも初めての海外渡航や将来の長期留学に備えた位置付けとして参加される方にはオススメです。私が大学学部2年次にオクスフォード大学のサマースクールに参加した時も、TOEFL iBTスコアは50点台でした。現地での衣食住がほぼ保証されているので安心です。
デメリット:現地大学が用意したカリキュラムに参加するので、短期の割に費用が高額になることがあります(特に英米)。大学やJASSOが用意している奨学金を上手く活用しましょう。また休暇期間なので、現地学生との交流も限定されます。
交換留学
日本で在籍している大学と提携している海外大学に通い、講義を受講、単位取得を目指す留学です。渡航期間は半年から1年が多いです。語学力の向上に加え、専門的な知識やスキルの習得、現地学生との交流などが目標となります。応募時にある程度の語学力が求められます(TOEFL iBT 60-80点)。
メリット:日本の大学に在籍し学費を納めているだけで現地での授業が受けられますので、追加の学費をかけずに済みます。また現地学生や留学生と交流する機会が多くありますので、日常的に英語や現地語を使用し、語学力の向上が見込めます。連休を使って旅行したり、活動の幅が広がるのもメリットです。
デメリット:現地で取得した単位の交換が認められない場合、留年をする可能性があります。留学で得られる経験と天秤にかけると個人的には大したデメリットではないとは思いますが、1年分の時間と学費が必要なのは事実です。
学位留学
文字通り、現地大学で学位を取得することを目指した留学です。現地の大学入試を受けて正規学生として入学する正規留学と、日本の大学に籍を置きつつ所定の審査を受けて正規コースに在籍するダブルディグリー留学があります。渡航期間は1年以上です。英語圏、非英語圏にかかわらず、応募時に求められる語学力のレベルが高いです(TOEFL iBT 70-100点)。
メリット:留学を完遂する頃には、専門性と語学力が身につきます。卒業後の選択肢も増えますね。
デメリット:そこそこの費用がかかります。日本や現地の各種留学金制度を入念に調べてみてください。現地大学の研究室に所属してPh.D.コースに入学する場合は研究室がサポートをしてくれることがあるので、要相談。そのほか数々の困難やトラブルに見舞われることを覚悟し、楽しみながら乗り越えて下さい。
研究留学
研究留学では、その専門領域で卓越した研究室に所属して研究活動を行い、ノウハウを得て研究成果を挙げることが目的となります。渡航先では基本的に授業も学位も取りません。期間は、インターンシップのように数週間だけ行うこともあれば、行ったっきり帰ってこない人もいるので、人それぞれです。概ね、日本で単位を取り終わっている修士、博士課程の学生や、若手研究者が半年以上数年間渡航する場合が多いです。受入先がOKとさえ言えば、英語力は厳格には求められません、研究室の人とコミュニケーションが取れればそれで大丈夫です。
メリット:自分の専門領域に邁進できます。授業料がかからないので、生活費のみを工面する必要があります。日本からの奨学金や研究費のほか、受入先からもサポートが受けられる可能性もあるので、要相談です。
デメリット:そもそも留学の目的が研究成果を挙げることですので、他の留学とは一線を画しています。入念な下準備と不断の努力、そして時に運が必要です。また、この手の留学は公に求人票が張られているわけではありません。自分自身で情報収集をし、あるいは受入先に自分からアプローチをして口説き落とす必要があります。
まとめ
語学力を伸ばしたいのであれば語学留学や短期留学、専門性を高めつつ語学を伸ばしたいのであれば交換留学や学位留学、語学ではなく自身の専門性を高めたい場合は学位留学や研究留学が選択肢として考えられます。もちろん、これら全ての留学で国際経験を積むことができますので、メリットとデメリットを天秤にかけ、自分に合った留学の形態を探してみてください。
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