初めての分離
私が主宰している教室では、1歳半から2歳半くらいまでのインファントクラスと、就学前の幼児クラスがあります。
インファントクラスでは母子同室ですが、幼児クラスになると分離になります。
4月から一斉に幼児クラスに移行ということではなく、2歳半くらいからそのお子さんにあわせて無理なく分離しています。
でもやっぱり初めての分離は泣いてしまうことも多々あります。
先日、初めて分離だったことみちゃん(仮名)。
玄関に来る前から泣いていました。
どうしたの、ことみちゃん。
そうだよね、ママがいいよね、
大好きだものね。
ことみちゃんが教師をチラッと見てくれました。
ベルが鳴ったら、ママが迎えに来てくれて
ここで待っていてくれるよ。
だから、それまで一緒にお仕事していようね。
と、事実のみ伝えました。
そうすると泣き止み、
行ってきます!
と、今まで泣いていたのが嘘のように、お母様と分離ができました。お母様も今まで泣いていたことみちゃんが気持ちを切り替えて分離できた姿に、驚かれていました。
子どもが泣いてしまうからと大人が嘘をついたり、隠れるように預けてしまうと子どもは不安でいっぱいになります。
本当に迎えに来てくれるのか。
泣きたい気持ちを受け入れて、余計なことは言わずにただ
ベルが鳴ったら迎えにくるね、
だけで十分です。
その際、親の心構えとしては
不安だな
大丈夫かな
ずっと泣いているかな
と心配な気持ちでいると、子どもにも伝わってしまいます。
楽しんできてね、
いってらっしゃい!
の気持ちで送り出してあげてくださいね。
泣いてしまっても、ベルが鳴ってお帰りのときには玄関にママがいる!という経験を何度かするうちに、子どもは安心して過ごすことができるようになります。
そして、段々と泣かずに入室できるようになります。今ではニコニコと入室。小さい頃はよく泣いていたのにねと、話す日が訪れますから大丈夫です。
子どもを信じる。
ママを信じる。
親子の信頼関係でもありますね。
初めての分離。
帰るときの後ろ姿は頼もしいです。
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