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3歳児さんのお洗濯

お洗濯が大好きなRちゃん。
 
「せんせい、お洗濯するねー。」
とピッチャーを持って、
お水を入れに向かいます。
 
線のところでお水が溜まるまで、
じっと見つめ、
食い入るように眺めています。
 
「あ!止めなきゃ。」
これも自分の判断。
 
何度もやっているので、
私はただ遠くから見守りに徹し、
手伝いが必要であれば
援助するだけ。
 
樽のお水をバケツに入れたそのとき、

ばっしゃーん

 
私は声も上げず、
他のお子さんのお仕事を見ていると、
「せんせいこぼれちゃった。」
とRちゃん。
 
「大丈夫だよ、
こぼれちゃったらどうしようか?」
 
「拭く!!!!」
 
Rちゃんは床の雑巾を持ってきて
拭き始めました。
 
かなりのお水の量だったので、
「先生もお手伝いしてもいい?」
とRちゃんに言うと、
「うん!。」
と返ってきたので、一緒に最後まで
拭きました。
 
そのあと、その拭いた先ほどの雑巾の洗濯を
はじめたRちゃん。
 
再び私は遠くから見守りつつ、
他のお子さんのお仕事もみていました。
 
Rちゃんの後ろ姿は
「わたしはひとりでできるんだよ!」
とまるで言っているようでした。
 
「せんせい、終わったよー。」
 
エプロンを自分で片付け
洗濯を終え、
次はコーヒーしないと!
とコーヒーのお仕事を選択していました。
 
ばっしゃーんとお水がこぼれてしまう
ハプニングもありましたが、
大人が失敗させないようにするのではなく、
こういったハプニングも子どもの成長に
必要なのです。
 
こぼれてしまっても大丈夫。
拭けば大丈夫。
こぼさないようにすれには
どうやって持ったらいいかな。
どこを持てばいいかな。
よそ見していると、こぼれてしまうんだな。
 

そんな学びが詰まっています。
 
子どもたちが帰ってから
その雑巾をみてみると、
一列に、間隔も
秩序が保たれていました。
 
 

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