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「デザインに悩むWebクリエイターが読んでほしい一冊 - 『アイデアの作り方』から得た救い」

まえがき

こんにちは
きりんです。Webクリエイターとして活動しています。

8,9年ぶりにこの業界に復帰しましたが、
ITの世界は進歩が早く、まさに浦島太郎の気持ちがわかる現状です。
ただそんなところは、これまでしてきたように、勉強を再度頑張ればなんとかなります。
逆にいろいろな発見があったり、以前はわからなかった部分が理解できるようになっていたり…
私、おとなになったな…!と感じることもたくさんあり、面白い毎日です。

おすすめの一冊

そんな大人になった私ですが、
以前から苦手だと思っていたデザインは、勝手に得意になっているわけでは有りませんでした。
経験値が足りていないことは自覚していますし、
たくさんたくさんデザインをして経験を積めば力になっていくことも
頭では理解しています。
ただ、長い間業界を離れていた焦りがどうしても消えませんでした。
焦るばかりで手も頭も動いてくれません。

そんなときに読んだ一冊の本が、私の日々のデザイン生活の苦しかった気持ちを少し楽にさせてくれました。
私のようにデザインに対して悩みばかりの人にぜひ読んでもらいたい。
そう思い、noteで紹介させていただこうと思いました。

以前読んだ本(だったと思うんですが)に、
「自分が経験していないことも、本を読めば経験した気持ちになれる。
これは脳科学でも実証されていて、”経験”として脳に刻み込まれる。
一人の人生で経験できないことが本に詰まっている。」
藁にもすがる思いで、借りてきた本の一冊です。

タイトル「アイデアの作り方」

タイトル「アイデアの作り方
著者 ジェームス・W・ヤング

元は英書で発刊された本ですが、日本語訳・解説付きで日本人向けに発行されています。
それをじっくりと読ませていただきました。
著者は様々な商業デザインの仕事に携わった方だそうです。
ある日異業種の仕事仲間から「アイデアはどうやって出すんだ」と聞かれ、
改めて考えさせられ、それをまとめたのがこの本だと述べています。

その中で私を支えてくれている内容を、
本の記載内容通りでは有りませんが、私のメモを記します。

アイデアを生み出す過程で必ず通る5つの工程がある。
1.情報を集める。(一般知識と、課題のための資料)
2.1の資料に手を加える。
3.羽化段階
気分転換にでかけて、無意識下でアイデアが生まれるのを待つ。
4.アイデアの誕生!見つけた!という段階
5.現実の有用性に合致させるため、アイデアを具体化して展開させる段階。

アイデアとは既存のものの組み合わせで新しいものを生むこと。
1.2の段階でアイデアを書き出し、組み合わせを試行錯誤する。
5の段階で現実とのすり合わせで消えていくアイデアも多数ある。

私はこの5つの工程に現在救われています。
実際に、3の段階を自覚したことがこの数ヶ月で何度もあったからです。
気分転換で出かけて、というより
デザインのことを考えて考えて考えて…そして夜寝るんです。
寝るときまでデザインのことを考えていると興奮してきて寝られないので
ストレッチをして、寝ます。それでも興奮しているときは大好きな漫画を読んで寝ます。
すると、夢にまで出てくるんです。
うなされている、とも取れてしまうんですが…(笑
でもこの夢に何度も救われました。寝そうになるうとうととしたときに「これだ!!!!」
と思いついてメモをすることもあります。
携帯の画面が眩しくてメモが辛いこともありますが、サササッとメモします。
「無意識下で脳が勝手に整理してくれるっていうのは本当にあるんだ」とそのたびに感動しています。

何十冊と、本を読む時間があったわけでなく、もがき苦しんで読んだ数冊の中にこの本がありました。
とても私は幸運です。

本の中で、もう一つ私に勇気を与えてくれている文章があります。

99%の努力と1%の才能
100の中で1が生まれるか、生まれないか、これがアイデアである。
1〜5の訓練が日々大事なことなのである。
続けられない人が多いからこそ、この本にアイデアのつくり方の真実を書いた。
アイデアマンの供給過多にはきっとならないだろう。

私はこの言葉たちにいつも勇気をもらっています。
「やるかやらないか」やらない人、続けられない人が圧倒的に多いという話は
いろいろなところで耳にします。
実際に継続というのはかなり難しいジャンルだと思います。
個人的な性格にもよるでしょうが、私自身、気分屋なのでかなり難しい分野です…!でも、それでも続けたらアイデアマンになれる。
そう思って、デザインに向き合うとき、私はこの本を思い出すようにしています。
せっかくこの業界に戻ってきたんだから、やるところまでやってやろうと思いました。

最後に


悩んでいる人は是非この本を読んでほしいと思います。
図書館から何度も借りるより手元においておきたい本の一冊です。
悩めるデザイン職の仲間にこのnoteが届きますように。
きっと私のように前向きになれる仲間が増えると信じています。


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