ピアノを小学校卒業の時にはじめた話。

【外遊びが1番!】


日焼けして真っ黒になるくらい、外で遊んでいた田舎ガールでした。休みになれば、どこかへ遊びにいくのが当たり前。
そんな中、唯一、公文で英語を、近所で習字を習っていました。

習い事は"自分でやりたい"と意思を親に伝え、中途半端にしないと約束してから始めるのが我が家のルールでした。

でも小学生のわたしにとって、約束はしたものの"遊びたい〜"の欲が勝っていた当時。
時々サボって、ばれて怒られることもありました。(当時の自分に変わって、親に謝りたい。ごめんなさい!笑)

【ピアノとの出会い】

6年生になり、いよいよ卒業が見えてきて、卒業文集を作っていた時。こんな項目が出てきました。

『将来の夢』

まあ、割とどこででも聞かれやすい質問。
今思えば、別に決めなきゃいけないものでもないが、当時は一生懸命考えました。
そして、“子ども好きだし、保育士!“と。何とも浅はか。(笑) 保育士と言えば、ピアノ弾けなきゃと考えて、母に相談しました。
「保育士になりたいからピアノしたい!」
母は「え?!」と驚いていました。
そりゃ、驚きますよね。

小学校卒業目前。中学になれば、部活も始まり時間が今より限られる。ピアノもないから、買わなきゃいけない。ピアノ教室までの送迎…。おまけに、音楽は好きでしたが、楽譜はろくに読めませんでした。

しかし、驚いたのも数秒、
母は「自分で決めたなら、投げ出さすにやれる?」と背中を押してくれました。(ありがとう)

【音楽のある生活】

身の回りのピアノをしている人たちは、小さい頃からしている人がほとんどでした。
ほぼ中学生から始めたわたし。
楽譜の読み方、指遣い、両手で弾くという感覚…初歩的なところからのスタートでした。
ピアノ教室に来ている小学生の方がはるかに上手(笑)
友だちからは、なんでこんなタイミングで始めたの?と半笑いにされながらもよく聞かれました。
中学になり環境が変わったところに、初めてのことを追加。正直、うまくできずモヤモヤしたこともありましたが、ピアノを初めて後悔したことはありません。

ピアノをはじめて半年程。やっと簡単な楽譜の曲なら何曲か弾けるようになり、気持ちも弾んでいました。
勉強の隙間時間、学校から帰った後。
ちょっとした息抜きに、音楽がある生活が好きでした。なにより、ピアノに触れることが楽しくてたまりませんでした。

【自分でも驚き】

始めてから9ヶ月ほど経った頃。
中学の文化祭で合唱がありました。
伴奏者を募っていたクラス会議で、まさかの指名!!!
実は言うと、弾ける人がわたしを含めて2人しかいなかったのです。
さりとて、発表会の経験もなく、あまりにぺーぺー。元々、自信があるタイプでもなく、あがり症。人前で弾くなんて…!!と臆してしまいました。
でも、弾ける人が他にいない。
追い込まれたこの状況に、勢い余って引き受けてしまいました。

この話をピアノの先生にすると、大笑い。
そして、ここからは猛練習。
本番手足ガタガタ震わせながらも、ノーミスで弾き切ることができました。

無茶苦茶に思えた出来事でしたが、わたしにとっては貴重な経験になりました。

誰かの前でピアノを弾く。
みんなのためにピアノを弾く。
自分の弾くピアノで歌ってもらえる。

これまでにない感覚でした。
そして、やればできた!という自分への自信になり気持ちがスッと軽くなったのを覚えています。

その後、中学3年間は毎年合唱の伴奏をしました。

【慎重かつ大胆に】

わたしの行動はパターンは"慎重かつ大胆"。

ピアノをはじめてからの経験が、そうさせているのかもしれません。
恥ずかしがり屋で自信があまりないわたしでしたが、ピアノに出会って、生き方も見つけ出すことができたようです。

ピアノに出会ってなかったら、今も変わらず、外を駆け回っていたのかも…。(なーんてね。)

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