見出し画像

世界111カ国を巡る人と会った話

世界を111カ国回ったことがあるという歳の男性(ここではTさんとする)と会ってきた。
Tさんと出会えることになったきっかけは、カタールワールドカップの際にスポーツバーで知り合った2歳上の男性との出会いだ。

当時の私は、高校生の時にサッカー部だったこともあり、サッカー好きの友達と共にスポーツバーで日本戦を全試合見るというイベントを行なっていた。
数試合見ている中で、毎回場所の違うスポーツバーを利用していたのだが、二試合連続で偶然出会った男性がいた。
ワールドカップ期間で人も非常に多い中、数あるスポーツバーが2回連続で被るというのはとんでもない確率の出会いであったこと、そして年齢も近いことから、結果的に非常に仲良くなる事になる。

彼とはスポーツバーの出会い後、サッカーを一緒にする・飲み行く事を通して仲良くなり、今ではお互いの時間があれば集まるような間柄になった。

そんな彼は以前から私に対して個人的に合わせたい人がいると何回も伝えてくれていた。

私が海外の友達が多く、海外に何度も行っている事を知っていて、外交的で海外思考の強い私にぴったりの人がいるというのだ。
それほど会わせたいと思うその人はどんな人なのか聞いたところ、彼に海外思考を与えてくれるきっかけになった人だと言う。

実は彼はカタールワールドカップの際、現地まで見に行く予定であり、チケットまで購入していた。
結果的に事情があり行けなくはなったのだが、その代わりにスポーツバーに来ることになり、私との出会いに繋がることになる。
そのカタールという異国に行ってまで試合を見よう!と思うきっかけを彼に作ってくれた男性こそ、私に紹介したいというTさんだった。
彼はそのTさんと出会うまでは、「海外なんか怖いし行きたいと思わない」というような考えを持っていたが、その価値観を変えてくれた人だと言う。

私は彼がそこまで言う押しの強さと、自分が行動しなかったことで山ほど後悔してきたという二つの点から、Tさんと会うことを決意することにした。

いざ当日。
私と彼と私の友達(彼とはスポーツバーの際に私と同タイミングで仲良くなった)の3人でご飯を食べたあと解散し、私と彼でTさんのいる場所へ向かった。

Tさんと出会った際にまず思った事は「すごく普通の人」という印象だった。
私の中ではローランドのようなド級の印象を放つ人かと思っていたのだが、見た目は普通。
一番わかりやすくいうならガーシーが最も近いと思う。
人付き合いが豊富な点や、服装・グラサンの付け方・髪型などが全く同じ点がガーシーそのものだったからだ。

率直に言うと、私が憧れるような人では無かった。

見た目から垣間見えるかっこよさ(外見ではない)・覇気というかオーラという目に見えない力みたいなものを感じることができなかった。
何より気になったのは、話している際の目線の合わせ方で、目線をほとんど切らずにずっと見てくるコミュニケーションの取り方は私としてはあまり好きではなかった。
なによりガーシー感が半端ないし。笑

このガーシー感は、初めて出会った際に女性4人を周りに連れて飲んでいる姿を見ていたからかもしれない。
また、昼頃からすでに飲んでいたこともあって、疲れと酔いでいつも通りのTさんではなかったのかもしれない。

少なくとも私が憧れるような人で無かったことだけは確かだ。

しかし、この人と話して学びになる事がいくつかあった。
私が目指す姿ではないものの、実際に自由を手に入れ、世界中を回る彼の人生感から得た学びは、私に取って非常に価値のあるものだった。
今回はその話の中から、私が重要だと思ってメモを取った内容を紹介しようと思う。

・何の仕事をしているか分からないけど、人生が充実していると思う人の隣にいろ
・自分の面白いと思う人と一緒にいろ
・面白いと思うけど、人間的に会わない人とずっと一緒にいる必要はない
・ブラジルに1週間行けば世界が変わる それは早ければ早いほうがいい



・何の仕事をしているか分からないけど、人生が充実していると思う人の隣にいろ

彼はとにかく色々な人にあう重要性を述べていた。
人に会う為には外に出るしかなく、そこでは色々な生き方がある事を学べると。

そこでどのような人と付き合うべきかという答えに「何の仕事をしているかわからない(理解できない)のに、給料を稼いでいて、話を聞いていると人生が充実していると思う人」だと述べていた。

多くの場合、初対面で「何の仕事をしているのか」を聞く流れがある。
そして、社会人であれば多くの場合「~をしている」と述べることが出来るように思う。
しかしそこで「~をしている」と一言で述べることができないような人をまず見つけろと言っていた。
確かに、彼自身もどのような仕事をしているのか理解ができなかったが、海外のエピソードトークや、友達の多さが分かるような言動は、見ていてとても人生が充実しているように思えた。

少なくとも、社会人として同じ仕事をずっと続ける事は、時間を拘束される事に繋がる。
彼の言葉から私なりに理解したのは、「お金がしっかりと入ってくるのに、自由に使える時間を充分に確保出来るような仕事をしろ」ということだったのだと思う。

彼は新卒で商社に入った後、副業で様々な事を行なうことで、本業と同じだけの収入を得ることが出来るようになり、本職である商社マンを辞めたと言っていた。
辞めた理由に「結局お金が貯まるばかりで人生が大きくなるわけではなかった」「数十年前の当時から、近い未来、本業だけではご飯が食べられなくなる・年金は貰えなくなるなど、今社会問題になっているような事を会社で言われていたらしい。
この点は非常に納得する事ができた。

・自分のおもしろいと思う人と一緒にいろ

「何の仕事をしているか分からないけど、人生が充実していると思う人」を見つけた後どうすれば良いのか。
彼はその人から「おもしろさを見つけろ」と述べていた。

「おもしろい」とは何か。彼は「直感的に感じる自分の気持ちで良い」と言っており、全ては直感が大切らしい。

旅行に行く際に「どこに行く」と決めていくのも良いが、その時の流れや面白そう!という感覚で巡る旅行は、自分に大きな影響を与えるとも述べていた。
この旅行と同じような感覚で、「おもしろい」と感じる人の横にいることができれば、自然と自分も面白くなっていくのだそう。


・面白いと思うけど、人間的に会わない人とずっと一緒にいる必要はない

しかし私は思った。
「この人の生き方はおもしろい!と思っても、人間的に合わないなと思う人がいる。この場合、合わないと思っても我慢しながら付き合うしかないのか?」と。

この質問をぶつけると彼は「人間的に合わないと思うならそれは一緒にいる必要はない。」と述べていた。
具体的な答えを言うわけではなかったが、結局の所
「・何の仕事をしているか分からないけど、人生が充実していると思えるおもしろい人を見つけること。その上で人間的に合うならば隣にいろ」
と言うことだった。

果たしてこのような人が世の中に何人いるのかは分からないが、結局の所、合う人の数を増やさなければ見つかる確率は著しく低くなるので、「多くの人と会う事ができる環境」を自ら作ることの必要性があるのだなと個人的に解釈した。


・ブラジルに1週間行けば世界が変わる それは早ければ早いほうがいい

彼はなんと言っても「111カ国に行ったことがある」という看板がある。
私は最後に「それだけ色々な国に行った上で、最も行くべきだと思った国はどこか?」という質問をぶつけた。
彼は「全ての国に良い所があるから一概にこの国が良い!とは述べることができない。しかし、人生感が変わるという意味でブラジルに行くことをオススメする。本当に日本の裏側にあるんだなと思うぐらい、人生が180度変わる」と述べていた。

ブラジルに行ってスラムを見るというような、テレビで見るような事はしないで良いらしい。治安が悪いし危ないと。
ただ飛行機代とホテル1週間分の料金を持ってブラジルに飛び、ビーチで遊ぶなどするだけで、人生感が大きく変わるらしい。

そして念押しで言っていたのは「早ければ早いほど良い」と言うことだった。
とにかく早いタイミング・若い年齢でブラジルに行くべきだと述べていた。

この「行動力の広さ・早さ」こそ、私は見習わないといけないと思ったし、せっかくアドバイスを貰った以上、「治安が悪いし怖い」とかいう言い訳はつけずに、ブラジルに行こう!と強く心に誓った。

「人生観 勉強したこと 出来事」のマガジンで記載している記事は全て経験談に基づいたお話です。新たな記事の一つを記載する活動費として使わせていただきます! よろしければサポートお願いします!