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妊活以外でも重要!ビタミンDについて

ビタミンDといえば、カルシウムの吸収を促進し、骨の成長を促す働きがありますが、抗菌作用のあるカテリジンというアミノ酸の塊である抗菌ペプチドの産生に関わり、免疫力の向上に役立っています。
さらに脳神経維持や動脈硬化の予防にも関係があります。

ビタミンDが不足すると、カルシウムの吸収も不足し、骨のみならず筋力が弱くなることもあります。
その際、血液中のカルシウム濃度が低下することによる、血中副甲状腺ホルモン濃度が上昇し、骨密度が低下します。
また、現在はみられなくなりましたが、くる病などの原因となります。
さらに免疫力に影響があるため、風邪や感染症の悪化にも関与があると考えられます。

ビタミンDには種類がありますが、食物に主に含まれていて、体内で活性しやすいビタミンDは、キノコ類に多く含まれるD2魚類に含まれるD3です。
人間は紫外線を吸収してコレステロールからビタミンD3を合成しますが、
美容のために日差しを避けている方、ご年配や病気で外に出ることが難しい方は、食事やサプリメントからの摂取が必要です。
ビタミンD2とD3はほぼ同じ働きをし、血中のビタミンDの値を増加するため、これらを含む食品を積極的にとりましょう。

<ビタミンD3を含む食品>
・シラス
・いくら
・鮭
・イワシ

<ビタミンD2を含む食品>
・しいたけ
・きくらげ
・まいたけ
・エリンギ

食事による一日に必要なビタミンDの摂取量は年齢にもよりますが、大人8.5㎍です。
実際の摂取量はこの数値より下回っていることが多いため、食事から意識的に摂取することが必要です。
多量接種は高カルシウム血症、腎障害、軟組織の石灰化などのリスクが上がるので、注意が必要ですが、高カルシウム血症など心配がない上限の値は100㎍とのことです。

妊活や妊娠中の方でも必要摂取量は8.5㎍ですが、不妊治療のクリニックなどでは20㎍や25㎍と提唱しているところもあります。
血中ビタミンDの濃度が高い方が妊娠率が高いという研究結果もあるそうで、流産のリスクがある方はそうでない方に比べ、ビタミンDの欠乏がみられたそうです。

ビタミンDは脂溶性で、ホルモンのようにコレステロールから作られるため、ホルモンの一種とも考えられています。
今でも研究がされているくらい、注目度の高い栄養素なので、主に食事から取り入れ、不足しやすい方はサプリメントなどで補いながら、健康を保ちましょう。

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