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どんな形か いつやってきて いつ終わりが来るのか 見えないものが来たる時には 偉大さを称えてくれた 「貴方はいつも努力しています 私の何倍も頑張っています こうして人々の目が届かない時でさえ 光を放ち続けているのですから」 闇を与え 熱を与え 多くを殺してしまいと嘆いた時には 救われたものも多いと教えてくれた 「私は貴方がいなければ 人々からは見えません 人から存在を認めてもらえないこと それは死と同等なのですから」 それなのにそんな君が 本当は私を憎んでいると 不安
時の砂の間で迷子になる、紅の太陽。その狭間に囚われた、古の言の葉。 「私達は夜ふかしをします」 と、夜行性の誤字が主張するので 「そうね」 と葵は答えた。 重なり合う影が頷いて、ビロッと伸びていく。取り残された感満載の光の子らは、不平不満のオンパレード。嘘がつけないアスファルトは、黒さを一層増していく。 「私達はまだ子供なんです」 と、面の無い地球(ホシ)が主張するので 「そうね」 と葵は答えた。 見下ろすバカンス。カーテンをすり抜ける馴れ馴れしい眼差し。