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音楽を人に勧めるのってマジむずい

https://youtu.be/dZRo0-cwob4

音楽を使って人より精神的優位に立ちたい。こんなニッチな曲知ってる自分ステキ!って鼻にかけたい。教えてくれてありがとう、めっちゃ聴いてるって言われたい。感動させたい。

音楽についてのブログを書ける人はすごいと思う。
"モノ"として存在しないものの価値を、言葉で説明するのは難しい。
「俺が好きな○○を超えられるのか?」と斜に構えた人を惹きつける面白い文章。技術面に切り込める知識。その曲に関連するエピソードがあること。そもそも、人に読ませて理解や納得をさせられる文章を書けること。今のところ全部私にはできないと思っている。できないのに、自分がいいと思った曲を紹介して、自発的に聞かせ、ダウンロードなりプレイリストなりに入れさせて、その人のお気に入り曲の座を奪いたい。読者の心情にドンピシャな曲を紹介して、「これいいね!」って言われたい。なぜこう思うのかは、きっと、私がそこらの人よりも多様なジャンルの音楽を聞いていて、感動を共有したいからだと思う。


https://basement-times.com/

創作するのって恥ずかしくないですか?

よく考えたら私は文章自体書けない。140文字で完結するTwitterはできるけど、Instagramの本投稿に寄せる文章すら書けない。理由は、文章を書く際に考えるハードルが高すぎるからだ。短略的な性格をしている私は、軽率に「いい」と思ってしまい、その曲の何がいいのか全然説明できないし、日本語の文法や英語で言うSVOCの順番も自信がない。自分で書いた文章を自分で読んでも、そういう「なんか変じゃね?」ってとこには気づけない。

例を考えるのが下手くそだからうまく伝わらんかも知れんけど、「ワンチャン友達とこの店行くかもしれん」と「友達とワンチャンこの店行くかもしれん」は、前者は友達と会うことがまだ決定していなくて、後者は友達と会うことは決まっており、お店を決める段階で「この店に行くかもしれない」という候補が出てきている、みたいな、微妙に伝わり方が違ってしまうことがあるのではないかという不安がある。今はわりかし丁寧に言葉を使っているから大丈夫だと思うけど、LINEとか Twitterとかペペペッと送れてしまうツールだとめちゃくちゃ酷く出る。

音楽の良し悪しを文章にする時に良さを正確に伝えられないのが懸念なんじゃなくて、こういった、「なんか変」と思わせてしまうアホさが露呈するのが恥ずかしい。
あとシンプルに自分の思ったことを長々と伝えるという経験が浅いからやり方がわからないのかもしれない。レポートとか、卒論とかはデータなどの客観的な指標をもとにコメントを入れればいいけど、物語とか、読書感想文とかの、自分だけが感じて考えたことをアウトプットするのがめちゃくちゃ難しい。写実的な絵はお手本があるからそれに沿えばいいけど、ダリやピカソの有名所の絵みたいな、目に見えてないものを描くのはハードルが高いのよ。うん、上手く説明できた。思えば小学校の図工や中学校の美術の頃から、作るもののアイデアも浮かばなければ具現化することもめちゃくちゃ苦手だった。



日本語の文法がどうのこうのって話に関しては、おっさんがあれだけ馬鹿にされている「おっさん構文」のキモさに気づかず、ああいう文体を書くように、もしくは、語尾に"笑"を付けないと死んでしまう童貞が笑い者になっているように、自分にも気づかずにやってしまってるキモい手癖があるかもしれないという恐怖がある。


念のため言っておくが、創作物を恥ずかしいとは思わない。もちろん、世間一般で言う「イタい」ものに共感性羞恥的なのは感じてしまうが、そもそも創作をできることにリスペクトを感じるので、モノや創作してる人自体をやべー奴だとは思わない。そんなねじ曲がってないよ?

そんなわけで、良い音楽をたくさん知っていて、共感を求めてるけど、紹介や解説をするのはハードル高いよねって話でした。タグ付けしたアーティストは自信持って好きと言える、かなり踏み込んだ精鋭達です。気になったら声かけてもらえると喜びます。私へのおすすめもください。

それでは。

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