【FF7リバース】キャラ別感想・考察


 「ファイナルファンタジーⅦ リバース」をクリアしたのでキャラ毎に分けて感想とか考察などを書いておこうと思います。

 ちなみに私はクラウドを主人公として組み立てた原作のカタルシスが爆発している展開が大好きな人間なので、他のコンピレーション作品については「まあ、やらずには批判もできんしな」という京極堂みてえな理由で履修した人間なので、感想合わない人もいるかもしれないです。
(もちろん暴言は吐かないし少しずつ受け入れ方向には進んでるよ、ものによるが)

ちなみに主にチャプター14に対して書いた嗚咽でできた感想はこちら。
(エアリスについてのメイン感想はこっち)


クラウドがんばってくれ!!!!

 すっげえ不穏。
いや、元々本編始まった時から壊れていたのが奇跡的にバグとバグが上手く噛み合って「仕様です!」みたいな顔していた男なんですが。
クラウドが不穏なのは今に始まったことでないのですが、リバースは開幕からフルスロットルですね。

 原作では古代種の神殿でいきなりおかしくなった以外では、クラウドが今ソルジャーとしての自分を作り上げているという事実について、作中あまり描写されることはなかったんですよね。
セフィロスに「悲しむふりはよせ、怒りに震える演技も必要ない」などと言われていましたが、そこまで人間性捨てているか?と問われると……という。
(まあこのセリフ自体は人形として扱いたいセフィロスの意図あってこそであり、実際感情がない状態になっているわけではないですが)

歩く時限爆弾状態であったことは確かなのですが、ソルジャーとしての彼自体にそこまで問題があったようには見えないというか。
なので本当の自分を取り戻してからは「なんかすごいマイナス思考になったな……」とむしろ弱体化を感じてしまうほど。

その代わり、かの有名な
「クックック……黒マテリア」「俺クラウド……どうやるんだ」「思い出した!俺のやりかた!」など、
印象的なセリフ、イベントでクラウドが今どういう状態かを表現していました。
が、そのイベントを通り越してしまえば無害な印象。

ですが、今回のクラウドは終始まあ~危うい。
自分と記憶の齟齬があるティファについて偽物なのでは?という疑心を(セフィロスに誘導され)抱いたり、ゴンガガではティファを魔晄炉に突き落としたり、原作でも本格的におかしくなる古代種の神殿では狂気の方向性や発露の仕方が大分違う。
黒マントも何度も殺しかける(果ては殺す)わ……

そして古代種の神殿にて、セフィロスに「黒マテリアを入手しろ」コマンドを入力されたクラウドは本当に、うつろにセフィロスに命令されたことをこなそうとするだけの人形と化す。

前作からクラウドを示すキーワードとして「からっぽ」という表現が度々使用されていましたが、その状態を示す描写が今回かなり顕著でした。

ニブルヘイムでの天然のマテリアを前にした解説が過去のセフィロスの言葉そのままでティファをゾッとさせたり、古代種の神殿で度々口にしていた「星に帰るだけだ」というセリフをセフィロスが後にそのまま言っていたり……
古代種の神殿ラスト周りのフェイシャルモーション、セフィロスの中の人では!!?という感じの表情だったりもう挙げていくとキリがない。

「思い出した!俺のやり方!」は原作でも不気味で好きなセリフなので今作で出番がなかったのは少し残念なのですが、エアリスを助ける直前にそんなこと言いながら元に戻ったら多分怖くて泣いちゃってたと思うので、思いっきりチャプター13中ずっとおかしくなっている形にしたならまあ、カットで正解なのかもしれません。
(リアリティレベルを考えて直接的で具体的なセリフは極力削った背景があるのでしょうね)

古代種の神殿のクラウドの妙な幼さとかも、後のインコンプリート状態を思い出してお労しい気持ちになりました。
バレットに投げられた黒マテリアを一生懸命追うクラウドの妙な哀れさ……

黒マテリアを追って視線をあげた先にいたセフィロスに呼びかける「セフィロス」って声がもう親しい人への呼びかけになっててパーティメンバーも反応遅れるレベル……
(あそこのパーティメンバー一同の「ん?」って感じ、仇敵にかける声色ではなかったために反応が鈍かったんだろうな……)

黒マテリアを持って逃げるエアリスを追いかけていくあたりとかはずっとコワイヨォ~~~!!とか言いながらプレイしてました。
原作でのクラウドからエアリスへの加害描写をこうするのか~~~!!
(中の人の怪演~~~~)

 前作のリメイク一作目ではクラウドがソルジャーでないことをかなり早い段階から匂わせていたので、クラウドの正体絡みのカタルシス大好き人間としてはそんなに早い段階でにおわせて大丈夫か!?と思っていたのですが(ザックスの存在も隠さないし)、
Rシリーズでは「実験で生まれたインコンプリート」としてのミスリードの方を推していく方向性なんだなと今作で多少納得しました。

「クラウドはソルジャーではないと発言する宝条」
「過去の同僚の存在や社長の発言から『クラウド』という青年が神羅に属していたのは確か」
「ザックスとクラウドは友人だったらしく、別世界線ではクラウドの看病をしている」などが開示されており、「神羅兵だったクラウド」の事実については徹底的に秘匿されています。

このあたりに、竜巻の迷宮でセフィロスがティファを追い詰めた
「クラウドというソルジャーの青年はいたかもしれないが今ここにいるこいつはただの実験生物」
という意味合いの言葉につなげようとしている意志を感じる。

あと、Rシリーズで登場したチャドリーくんがクラウドのことを「希望だ」と言って懐いているのはクラウドの宝条絡みの事情を知った上なんでしょうか。
彼、宝条が一から作ったサイボーグというより、元々存在する人間を植物人間状態にしてその脳みそをサイボーグのAIとして使ってそうなんですよね……
自分の身の上とクラウドの現状を知ったうえでクラウドを慕っている……それなら第三のヒロイン枠もあり得るぞチャドリーくん。
デンゼルといい年下男子に大人気だねクラウド。

ちなみにヒカセンの一人としては
「グゲってる時はイヴァリースに飛んでるから今作のチャプター14で平行世界間を飛び回ってる時にエオルゼアに迷い込むのが妥当かな!」などと今からFF14コラボのこと考えててダメ。


誰かティファのメンタルケアを

 私は夜明けのオタク(道中辛くてもハッピーエンドが待ってるならヨシ!)なので、今作でのエアリスの運命には嗚咽漏らすほど嘆き苦しんだんですが、ティファはそういう意味では気持ち気楽にこの先を見守れるんですよ。
それでも次作で彼女に待ち受ける試練に心が痛くなるレベル。

Rシリーズのティファはね……健気すぎて……
原作の彼女は明るい格闘娘、という仮面に不安を隠しており、時々それが八つ当たりという形で表現されたりもする、いい意味でも悪い意味でも生々しい性格の持ち主なんですよね。

クラウドを失うことを恐れて核心に迫ることを避け、それがクラウドが自分という存在を疑うことに繋がってしまう。
しかし精神崩壊したクラウドと再会してからは健気に看病を続け、今度こそクラウドから目をそらさないことを決める……という流れ。

それに対して、Rシリーズのティファは序盤から不安を割と隠さない人間で、クラウドの回想を聞いてすぐに記憶の齟齬をクラウドに指摘、そしてその結果クラウドに生じた不安を利用する形でセフィロスはクラウドのティファへの疑心を煽り、挙句にはクラウドに殺されかけ……
それでもティファはクラウドを決意を守る決意をするという……健気……

ただ私は原作のティファの不安、恐れによって真実に口を噤むことでクラウドの精神崩壊にとどめを刺してしまう皮肉さが好きだったので、ゴンガガでティファがクラウドを守る覚悟を決めるところを見た時は
「ACの時のようにクラウドだけがズルズル引きずる弱い男として描かれるのは嫌だな……」と少々不安を感じていたのですが、
その後の展開を見るに制作側はそう簡単にはさせないようだと思いなおしました。

というより、どちらかというと今作は竜巻の迷宮での原作ティファへのフォローが入っているのかなという気がします。

まず、ニブルヘイムでクラウドがザックスを「思い出した」シーン。
クラウドはザックスが川で流されて死んだと言いますが、もちろんティファが記憶する事実とは異なります。
クラウドは「ザックスがあそこで死んだことを隠したくてティファは真実を黙ってたんだ」と自己解決してしまい、
またティファもそれを訂正しないどころか、「思い出せたんだからクラウドは良くなってきている」と今の状況を肯定するようなことまで言います。

ここでティファがクラウドの言うことを訂正せず、「思い出せて良かったね」と言った理由としては、
「目に見えておかしくなっていくクラウドを大丈夫と信じたい」、「指摘することで動揺させたくない」、「『事実と違う』と再指摘することでまたクラウドに偽物扱いされることを恐れた」など、様々考えられます。

とりあえず、あまり刺激せずに様子を見ようと思ったのかもしれません。
このあたりの「核心を避け様子を見る」という動きは原作のティファを思わせます。

ただ、原作では初手からクラウドへの追求を避ける、という選択をしていたティファですが、
今作のティファが「核心を避け様子を見る」という、言ってしまえば消極的な動きを見せるまでに至った理由付けがリバースでは良く描かれていたように思います。
(なにせ殺されかけるところまで行ったので)

クラウドの状態も原作よりも格段に悪く、ニブルヘイムでのローチェの結末を見てクラウドが不安を感じた際、「クラウドは大丈夫」と発言するティファがカメラで抜かれるのは、反面ティファがかなりの不安を抱えているという証左なんですよね。
ティファは原作よりも積極的にクラウドの問題について指摘し、サポートを行っていますが、その代わりクラウドが原作より加速度的におかしくなっているのでティファもクラウドとの関わり方を決めかねており、ティファの不安パラメータが振り切れてしまっている。そりゃそう。

このあたり、原作よりもかなり献身的に誠実にクラウドに関わっているにも関わらず、竜巻の大迷宮での「クラウドを失うことを恐れて何も言えなくなってしまう」という精神状態へもっていくために丁寧に布石を打っているなあと感じます。
丁寧にティファのメンタルを殺すことで「そうなったとてしょうがないよ……」とプレイヤーに思わせる方向でティファをフォローしている。Oh……

しかも、クラウドの現状について色々と相談、共有していたエアリスを失った結果、クラウドを支える役割を一人で担わされることになるティファへの不安が今から止まらない。

 リメイクとリバースの間に出されたヒロイン二人の小説を読んだうえでの実感なんですけど、下心なしに仲良くできる貴重な友人だったんですよね、お互いに。
エアリスは五番街ですら周りから古代種であるという噂が漏れて変な特別扱いをされていたところがあったみたいだし、ティファの幼馴染たちは田舎の紅一点であったがために下心満載だったし、スラムからの知り合いというとアバランチメンバーなんだろうけど今はいないし……

そんなティファの一番の支えだったのはエアリスなのに、そんなエアリスはいなくなってしまい……クラウドは精神崩壊手前の状況だし……誰か助けて……彼女を支えて……

まあ、今作でクラウドとちゃんと話そう、腹割って話そうとアンダージュノンやニブルヘイムのサブクエなどで再三話しては果たされていないところを見ると、原作通り次作でクラウドの真実を知ってお互いを理解しあうのだろうなとはわかってはいるのですが、それまでどうか頑張ってほしい。

<次作でありそうで嫌だな……と予想する展開>
あまりにもクラウドがエアリスの死に堪えていない様子なのでそれをきっかけに不和を起こす。
クラウドはクラウドで「エアリスは忘らるる都で別行動しているだけなのに大げさだな」とか思ってる。地獄。
ティファはそんな態度を受けて「まさかまた『星に帰っただけだから悲しむ必要なんてない』なんて言うつもり!?」とかキレるやつ。地獄。
クラウドが不安定な状態にあるとわかってはいても、配慮よりも先にいつか決壊してしまうのでは?と不安がある。
同時にそろそろキレてもいいんだよ……の気持ちがある。
ティファはがんばってるよ本当に。

<逆に、次作で希望する展開>
前作の「永遠のかくれんぼ」でエアリスを見つけるように、エアリスを見つけるティファ。
曲名、シチュエーションもかなり暗示的なので、クラウド以外誰からも知覚されなくなった別世界線で生きるエアリス、もしくはライフストリームで今も独りがんばっているエアリスを見つけだす展開の前振りだったりしないかなあと淡く期待してます。(がっつり期待すると今回みたいに致命傷を負うのであくまで頭の片隅に置いておくくらいで……)

原作エンディングにて
「わかったような気がする 星からの答え 約束の地 そこで会えると思うんだ」と言ったクラウドに対して
「うん、会いに行こう」と返したように、クラウドと一緒に彼女を探し出してあげて欲しいな……


バレット父ちゃんクラウドを見捨てないで……

 バレットは原作ではクラウドに対して情はもちろんありつつも関係性は比較的あっさりしてるんですが、リメイクシリーズではクラウドとの信頼関係の構築を前作から丁寧にやっていますよね。
そのために、終盤の不安定なクラウドを見る目がもう見てられないときが……違うんですこの子も本意ではないんです全てジェノバってやつと宝条ってやつとセフィロスが悪いんです

他のパーティメンバーもそうですが、今作では黒マントに対して完全に「神羅の被害者」として接しているので、神羅からの被害に敏感なバレットなんかは特にかなり彼らに同情的なんですよね。
それはそれとして「ソルジャーの劣化」という概念が追加された結果クラウドという人物に対していつ行きつくとこまで行ってしまうかわからない、というシビアな目線も感じます。それがちょっぴりしんどい。

それはそれとして、コスタ・デル・ソルにてミニゲームをクリアしてもスカした態度を崩さないクラウドに対する
「おまえなあ 素直によろこべよ いまさらオレに気取るの疲れんだろ」
というすっかりクラウドという青年の性格を理解した年長者のセリフがほほえましい。
Rシリーズのバレットは結構パーティの最年長ムーブをしていて好き。
(実質的に最年長)
またこのくらい気の抜けた会話をしてほしいものです……

またバレットと言えばダインとの対決ですね。
初めリバースでダインを見た時は「またお労しい方向にレベルアップしちゃったな……」と思いましたが、原作を読み返すと割と元から大概な狂人でした。
奥さんの幻聴原作から聞こえてるし。原作は原作でマリンの生存を知ると妻の元に送ってやらないと……とか言って殺そうとするし。レベルアップしてるように見えたのはCV津田健の力だった。あとグラフィック。
それとリアリティレベルが上がっているため、漫画、アニメ的なデフォルメキャラだった原作ではスルーできていた狂気が目立って見えたのかも。

ただ、決着のつけ方はかなりビターな方向に調整されましたね。
原作では狂気に飲まれバレットと対決しながらも、最期はバレットにマリンを託して自死しましたが、
今作では男と男の決闘をやった程度でこの男の狂気も絶望も晴れるわけねえだろと言わんばかりの結末。
マリンが生きていることを知ると「俺からマリンを奪いやがったな」とバレットを恨み、「お前は生きて苦しめ」とバレットに呪いをかけて死にました。
バレットも、マリンの存在があったからこそ自暴自棄にならずにすんだというようなことを言っているので、もしマリンを助け出し、ともに生きることができたのがダインだったら恐らく二人の立場は逆転していたであろうということも示唆されているのが……

バレットとダインの決着は、
「復讐に飲まれてはいけない、過去に囚われず未来を見据えねば」という、
エアリスとセフィロスの対立から読み取れる裏テーマに沿った、今作Rシリーズらしい決着を迎えたと言えるのでしょうか。
希望を見据えて生きることができる者が、もはやそう生きることがかなわなくなったものの分まで背負って生きていかなければならないという、バレットの決意を新たにするためのヘビーな結末となっていました。
個人的には今回のダインとバレットの話の調整はテーマにも沿っており割と好きです。かなりお辛い方向になりましたが……

ここでクラウドがバレットに激を飛ばしたり、ゴンガガでバレットがクラウドに激を飛ばしたり、お互いの絆が見える描写が増えた今作なので 話は戻りますがどうかクラウドを見捨てないでくれ父ちゃん


ユフィは癒し

癒し。
とはいえ、ウータイが原作と違ってただのギャグ処ではなくなっているため、ユフィ自身もかなりストーリーに絡む設定になったなと思います。
とはいえサブクエなんかでクラウドを振り回している姿はティーンの兄妹感あって好きです。癒し。
ユフィとの絡みを見ているとクラウドはユフィくらいの年齢の子と恋愛経験積んだほうがいい気までしてくる。(彼の精神年齢がまだ16歳だから、エアリスやティファ相手だと彼女たちの負担デカいな……と感じるシーンが何度かあるため)

次作でウータイに行く際にマテリアを盗まれるイベントは変わらずあるのでしょうか。あったとしてもそこに至る事情が追加されそうな気がする今作。


ナナキも癒し

癒し。
長くを生きた賢者みたいな雰囲気の前半ナナキも良いけど、オイラ!な精神年齢14~15歳ナナキかわいいね。
クラウド長男 ナナキ末っ子 真ん中に長女のユフィって感じのティーン兄妹感トリオなごむ。
ナナキ、原作の解体真書でも「背伸びを止めてからは幼児退行のきらいもあるが……」と書かれてたくらいには原作でももっと幼くないか?という発言もちょいちょいありましたが、今回も絵本作家とのサブクエで無事(?)幼児退行を果たしてましたね(?)
まあ、あの辺りのサブクエ群終わるとしんどい展開てんこもりになるので今のうちに和んでろってことだったのかもしれない。

あと古代種の神殿での怒りの試練で描写された実験動物扱いされていた頃の描写の生生しさに、今のナナキの健やかさに無限に感謝したくなりました。
ナナキをいじめる奴は許さねえ……

あとはナナキの欄に書くことじゃないかもしれませんが、原作ではコスモキャニオンを昔攻め、ナナキの両親が命を落とす原因となった一族というくらいの設定しかなかったギ族にめちゃくちゃ設定足されてましたね。
原作で黒マテリアは「シナリオ担当同士の連携上手くいってなかった?」と訝しむくらい「なんかよくわからんがセフィロスが狙ってるらしい」といきなりストーリーに浮上するキーアイテムだったので、設定が詰まってないもの同士上手く繋げたな~と素直に感心しました。
あとFF14をプレイするヒカセンとしてはギ族の皆様はぜひエオルゼアにおいでよと思いましたね(あっちなら他の星の生命来てはハイデリンが受け入れてるし)


ケット・シーも癒し(と、期待するこれから)

 ケット・シー、前作でチラっと出てきた時も思いましたが可愛いですよね。猫ちゃんが飛んで跳ねてて可愛くないわけがないんですが。(中の人はおっさん)
ケット・シーは個人的に口当たりは同じだけど原作と印象が変わったキャラクターの一人ですね。

原作では「占いの結果が不可解なのでついていきます!」とノリもノリでついてくる謎のネコ型ロボットでしたが、今作では「神羅カンパニーの子会社の社員」と、神羅の人間であることは隠さずついてくる。(実際は下っ端どころか中核も中核にいる神羅本社の上役ですが)
そんな身の上でもふわっとパーティ入りを許されているあたりにクラウド一行(特にバレット)の懐の深さを感じると同時にパーティ入りの時振ったダイスで魅力値ロール成功したなこいつ……というTRPG民の感想が湧いてきました。

ただ、ルーファウス社長が今回かなり対セフィロスをメテオ前から意識しているので、神羅とクラウド一行に渡りをつける存在って必要だなと特に感じる今作。
いざという時情報を共有する手段としての存在はあったほうが良いかもしれない。
(今作の古代種の神殿の一番槍を請け負ってくれるの正直助かるなの気持ちもあったし)

ちなみに、原作でケット・シーの中の人ことリーブさんは無機物に命を吹き込む「インスパイア」という能力の持ち主なんですが、このあたりの設定は原作のままなんですかね。
原作の古代種の神殿でケット・シー一号機が犠牲となる際は
「このぼくはぼくだけや、新しいケット・シーが来てもぼくのこと忘れんといてや」と独り(もしくはプレイヤーに向かって)願うのですが、今作で古代種の神殿で犠牲となる際はあまりその辺りは言及しませんでしたね。

リーブのインスパイア設定も世界観的にかなり唐突感がある上、設定自体作中で言及されることもなかったので(古代種の神殿での発言で察っされ、アルティマニアで明言されたくらい)、今作ではそれぞれのケット・シーが別の命を持つ別個体という側面はそのままになるのかそれとも別の自我持ちという設定自体にメスを入れるのか……

いずれにせよ、リーブさん周りの設定はせっかくなのでギ族の時のような設定の補強が欲しいところです。ミッドガル再突入イベントというリメイクでめちゃくちゃ映えそうなイベントも次作は待っていることですし、この辺りは楽しみにしています。
ケット・シー周りの原作イベントが好きなので、今から次作でどうなるか楽しみですね。
(クラウド精神崩壊後、神羅に処刑されそうになるバレット、ティファを助ける、完全にこちらの味方になったケット・シーとか)
(ミッドガルという都市を見守る立場からのアバランチのバレットとの喧嘩とか……リメイクだと爆破の件は神羅の功罪がデカいがどうするんだろ)
(リーヴとしての顔がばれるシーンとか)
(ミッドガル再突入好き好き大好き)(クラウドの元同僚だとか、おいしい要素を一作目に出してるので最高に熱く仕上げてほしいところ)


空気を明るくしてくれる男、シド

 シナリオの割りを食っているようでそうでもないような男。
30代の男を実際よりもかなり年かさに感じていた、当時若かったスタッフにより老け顔とっつぁんなキャラに仕上げられた結果、実年齢とキャラが釣り合っていないとずっと言われ続けていたシドですが、このあたりかなり手が入りましたね。
顔もかなり若い感じになり、バレットよりも年下だな~という雰囲気が出ました。
あと、原作では神羅の宇宙開発プロジェクトの再開を夢見ながらもロケット村でくすぶっている、言うなれば「夢を捨てきれない引退したベテラン」というような彼でしたが、
今作では会社を立ち上げて飛行機操業をしているあたり、30代の働き盛りとしてキャラを再構成された結果なのかもしれませんね。
この辺の調整は納得感があって結構好きです。

あとはロケット村が今作カットされたことで合流の仕方に大きく変更がありました。
ゴンガガからコスモキャニオンへ移動する際のタクシーの運ちゃん的な立ち位置から登場した時は、うれしいサプライズだな~と思いました。
まさかロケット村そのものがカットされているとは……

まあ、ただ今回の古代種の神殿に向けて徐々に緊張感を高めていくシナリオでは挿入しにくい話ではありますよね。なのでそこまでカットされたこと自体に対する恨みとかはないです。リアリティレベルの点でシナリオ全改修ものですし
(原作の流れ:
クラウド一行「タイニーブロンコ!神羅の飛行機!もらっちゃお!(蛮族)」 ⇒ルーファウス社長「タイニーブロンコを返してもらおうか(沢山航空機持ってるくせに社長と部長が連れ立ってわざわざ飛行機回収しにくる)」)

ただ、テーマ的にもパルマーの存在意義的にも宇宙に対する話はいずれすることになるのかな、と思うので、
ロケット村やシド周りの展開は正式パーティーメンバー入りする次作に期待ですかね。

タイニーブロンコを巡った神羅とのいざこざからのノリのパーティ加入がなくなった代わりに、エアリスの母、イファルナと過去面識があった設定が追加されていました。
エアリスの年齢から考えるとイファルナが神羅ビルに囚われていたのは15~22年前の期間であったかと思うので、シドが十代半ばくらいの頃の話でしょうか。年上のお姉さんに淡い初恋をしていたっぽいですね。
その設定の追加のため、今作のシドはエアリスの親戚のおっちゃんみたい。エアリスは生い立ちが生い立ちのためああいった距離感の大人がいてくれることがなんかうれしいですね。(ただその期間はあまりにも短い……)

<好きなシド発表ドラゴン>
・クラウドの背中をバシバシしがちなやつ(クラウド、年上に可愛がられるタイプだね)
・忘らるる都でケット・シーを腋に手を差し入れてだっこして降ろすとこ


おもしれー男、ヴィンセント

「元タークスとしての知識をフル活用する」
「タークスのOBとして現タークスと絡む」
「27歳から不老になり引きこもり続けた実年齢50半ばの男のため機械オンチ」
全部二次創作で見たことあるやつや!!

ヴィンセント、おいしい設定てんこ盛りのキャラの割に原作では隠しキャラだったためかあまりその設定が生かされたイベントがなかったので、このあたり全部詰め込めてえぜ!!なスタッフの意志を感じた。

原作からヴィンセントはクラウドとは違った意味でのおもしれー男でしたが、今作のヴィンセントは制作側がかなり意図的におもしれー男に仕上げてきましたね。
自称警備員の引きこもりデュエリストとは。

パーティメンバーの中でバウト力があるのがクラウドとヴィンセントなの、納得感しかない。(バウターはキャラが濃い法則があるため)

初対面時の妙な天然ボケ不審者っぷりが面白かったです。食べたことある味だ……(二次創作並感想)

あと今作ではシドとヴィンセントは正式にパーティ入りはしないと聞いていましたが、その代わりガリアンビーストとしてのヴィンセント戦があったのはうれしかったですね~敵として戦うのはありそうでなかった。

それはそれとしてクラウドがS細胞が保管されている部屋に入ったことを咎めた時の「道理はどちらにある」に対しては
「じゃあ聞くが自称警備員に道理があると思っているのか?」と思わず突っ込みが入った。今も正式に神羅の警備員で本当に道理がある立場だったら笑う
細胞を悪用されたらたまらんから警戒されるのは理解できるんですが、クラウドが大分お辛いことになっていたタイミングだったのも相まって「もうこの子の身体に入れられてるのよ!五年前!ここで!」になっちゃってなぜ宝条は止めねえウオオオ!にちょっとだけなった。
引きこもるなら引きこもり続ける!止めるなら止める!!な!!?
まあそういう彼の態度が今回セフィロスを止める旅の同行に繋がったから……しゃーなしか……

棺桶から飛び出しながら一回転する姿が再現されていたのでヨシ!


ザックス、あまりにもかわいそうでは??

 正直な話をすると、私はコンピレーション以降のザックスが苦手です。
というよりは、ザックスを主人公として推すムーブメントが苦手なのかもです。(別に推しているその人自体を攻撃する意図はないです)

私は原作クラウドにまつわるカタルシス展開で人生に大きな影響を受けた人間なので、「時系列順にCCからやろうよ!」と勧める人を信じられないものを見る目で見るタイプの人間ですし(クラウドの最重要ネタバレ踏むだろうが!!)、
「エアリスとザックスの恋が本物でクラウドとの恋は偽物」扱いする意見はそっと閉じ(原作の二人の出会いと旅を軽視するなや……)、
ザックスはクラウドの上位互換みたいな言説を見た時には見なかったことにしてやる……と距離を置いてきました(セフィロスを倒せるのはクラウドだけじゃろが!!!)(セフィロスにやられたザックスのバスターソードを使ってただの神羅兵のクラウドが一矢報いる展開が最高に熱いんだろうが!!!)(なので今回ザックスがクラウドと違う戦闘スタイルで差別化されてたのはちょっとうれしかったです。)

 キャラクターとして嫌いなわけではもちろんないのですが、どうしてもCCとザックスを推す方とはその方々の推し方の傾向上意見が対立しがちなんですよね。
なのでふせったーで感想をつぶやくときなど、「クラウドをちゃんと主人公として扱ってくれるんだよな……?」の不信感が現れているときは検索除けの延長線上で「Z氏」などと呼んでおりましたが……

さすがにザックスかわいそうすぎない……?

ビックス諸共。

流石の私も「前情報からのこの仕打ちはあまりにもかわいそうでは……?」の気持ちになりました。

 こちらは「ザックスが次元を越えて助けに来てくれたおかげで全て解決したぜ!」みたいなクラウドを差し置いて主人公化する展開や、「グレンラガンの兄貴が生き続けていたみてえな素晴らしい世界を見せてやるぜ!!」「ザックスが生きてりゃそりゃエアリスはザックスとくっつくよなぁ!?」というようなクラウドとその仲間たちの旅を軽視するようなノリにならないかとずっとヒヤヒヤしていたのに……
 本編中で死んだタイミングで生かされたのはおそらくセフィロスの何かしらの思惑だし、生き延びたところで世界は滅亡寸前、エアリスは意識不明、しかも世界が変な風に統合?されているためか本編中のクラウドとエアリスの出会いは果たされたことになっていてエアリスからクラウドへの恋心をマリンから知らされ……

さすがにそれはちょっと、かわいそうすぎない……?

いや色々心配していたことは起きなかったけど……今のところ杞憂だけど……さすがにそれは……命以外のすべてを失ってない……?

それでもクラウドに少し恨み言を言うくらいで最終的に笑って「またな!」って言えちゃう男ザックス、すげえ男だよあんたはホントに
次作ではどうなるのでしょうか。どこに行っても笑っていられる男であるからこその試練を課されている彼よ……

ザックスが生き残った世界、セフィロスが永遠を手に入れるための材料みたいなんですが、果たしてどう利用するつもりなのか……どう決着が着くのか……


やっぱりまだ語り足りなかったエアリス

 前回の感想文でたくさん語ったんですが、日を追うごとに色々と語りたいことが湧いてくるのでまだ語る。

今回コスモキャニオンにて「セトラだったことで負ってきた悲しみや苦労はあったけど、セトラだったおかげで今の仲間に出会えました。報われました」
と言っていたエアリスが、最後その仲間たちが飛び立つタイニーブロンコを見送って一人取り残されるエンドは、その、とても辛いのですが!!?!?

 AC発売時に出版された「On the Way to a Smile」という原作後からACまでの時間軸を描いた小説にて、原作後のライフストリームにいるセフィロスとエアリスが描かれています。
ACにてセフィロスはライフストリームにいた子供の精神体(カダージュたち)とジェノバ細胞を利用することで地上へ現界する計画を立てますが、
それを受けてエアリスは「私も同じことができるだろうか」と考え、「もしできたとしても私はクラウドが知っている私のままで会いたい」とも考えています。

エアリスが結局どういった手段をとったのかという話はACでは描かれていなかったのですが、今作リバースにて別世界線で意識を失っている(からっぽになっている)自分の身体に入って、同じく意識不明の自分に乗り移ったR世界線のクラウドと再会を果たしたということなのでしょうか。
(一作目での神羅に攫われたタイミングでのエアリスとの好感度会話も空の様子がおかしい上にエアリス宅での逢瀬でしたし、あの時も他の似た終わりゆく世界で同じ手段で会話していたってことなんでしょうね、今思うと)

小説中でエアリスは
「クラウドに伝えたいことがたくさんあった。しかし、何をどう伝えるべきかわからなかった(中略)結局、まずクラウドに会ってからどうするか考えようと思った。」
と描写されており、再会した結果のチャプター14のデートの「消えろ 罪悪感」に繋がるのはすげえかわいそうすぎるのでどうにかしてくれーーー!!!!

小説の話をしていてふと思いあたったことがあり、「消えろ 罪悪感」について追記した前回の呻きもよろしくお願いいたします。

あと終わりゆく世界でデートしたエアリスに対してクラウドが何度か違和感を口にしていましたが、もしかしてこのエアリス、ライフストリームを独りでさすらってた期間が長すぎて人との付き合い方にリハビリが必要な状態だったりする……?

今思うとリメイク一作目の例のOPのエアリスは、ミッドガルの魔晄パイプに流れるライフストリームを通して情報共有を受けていた状態だったんでしょうね。だからこそあんなに決意に満ちた表情をしていたと。
それからセフィロスが利用している黒いフィーラーに少しずつライフストリームからの知識を奪われていたみたいですが、マリンに忘らるる都での顛末が共有されているところを見るに、マリンと接触した時点では恐らく自らの未来をなんとなく察していた……?

今作のエアリス、自分の未来(クラウドとの別れ)を察しているからかなんとなくクラウドと距離を取っている気がするなと感じる点がチラホラあってですね……
でもそれはそれとして一作目リメイクの時に「ザックスの時のような後悔をしたくない」ともっと一緒にいたいという気持ちの元クラウドに関わることをあきらめなかったりだとか、ティファとクラウドが過去を共有していることに対して羨ましいという気持ちもあるっぽいのが……いじらしい子だよお……


セフィロスの目的とか、お前そういうとこだぞ!!の気持ちとか

 クラウドが怒りに飲まれることをセフィロスが期待している理由について、「クラウドの身体を乗っ取りたいから」という考察をされている方がいるらしく、かなりあり得るなと思いました。

前段のエアリス項にて記載した「地上に姿を現す方法」についての話を考えても、自分と同じ細胞を持つものが自分と同じ精神状態(怒りに飲まれる)になることが条件だからこそクラウドを煽ってる、というのはあり得るなと思いました。
(実際ゴンガガにてクラウド乗っ取られてたっぽいですし)

特にクラウドはCCで追加された設定から、唯一セフィロス自身の細胞を埋め込まれた実験体と化しているので……(なぜそんな細胞レベルで……)

ただその場合、クラウドの身体を乗っ取って生き返ることが最終目的ではまずなさそう。
R世界線のクラウドでないと意味がない、もしくはしかるべきタイミングでやることがあるため身体を乗っ取る算段をつけていると考えています。
チャプター14のクラウドの描写を見るに、次元を渡るためには精神体でないといけなさそうです。
身体を持ったままでは次元を渡れなさそうなので、目的達成のためクラウドの身体を乗っ取ろうとしているならどこかのタイミングで何かをしたい、というピンポイントな乗っ取り方を計画してるんじゃないかなと思っているんですよね。
(身体を持った状態で世界線を越えるには、ラストのザックスのように統合に乗じるしかなさそう?)

あとは、特に一作目リメイクでエアリスの救済についてクラウドを唆していた節がありましたが、エアリス生存世界線を使って何かしたかったりするんでしょうかね。
前作の世界の先端のセフィロスはエアリス生存世界線にいるセフィロスで、終わるゆく世界を延命させるためクラウドを唆してエアリス生存世界線を主軸として世界を統合させようとしているとか……うーん……(エアリス生存世界線をクラウドやエアリスに改めて諦めさせる展開なんかが来たら辛すぎるので嫌だなあ)

あと今作のセフィロスは一人称が「私」と「俺」で混在していますが、これって意味があるんでしょうかね。
原作では5年前のニブルヘイム事件前が「オレ」で以降が「私」のため、一人称「俺」はまともなセフィロスなのかも!と考える声も一作目時点で特に聞こえた意見でした。
(まあ、今作ではクラウドに「俺は黒マテリアが欲しい」や「かわいい 俺のからっぽ人形」などと言い放っているので「俺セフィロスもダメかも……」とする声も増えましたが)

昔、シナリオ担当の野島氏が「On the Way to a Smile」で一人称についてのインタビューを受けた時に「男性は特にだと思いますが、一人称ってTPOで変わるものだと思っている」と答えていたので、気分で変えてる説も割とあると思います。

仮に一人称の違いに何が意味があるとするならば、「On the Way to a Smile」でのセフィロスの一人称は「おれ」なので、原作でクラウドに倒され、肉体を失いライフストリームに叩き込まれて以降のセフィロスが「俺」、R世界線でまだ最北端で眠りながらも暗躍している、まだ生きているセフィロスが「私」とか……?
ただ、ラスト戦のクラウド&ザックスと戦ってる世界線超えた場所に出現したセフィロスはセフィロスで「哀れで愛しい私の人形」とか言ってる一人称「私」なんだよなあ。

ちなみに「On the Way to a Smile」で描かれた原作後のセフィロスの状態としては、
・最終決戦でクラウドに倒され肉体を失っている
・ライフストリームのシステムから独立した存在になるためクラウドの記憶を精神の核にしている
・上記のことから、クラウドが自分を覚えている限り、自分の精神が拡散してもクラウドの意識を辿れば自分を取り戻せると考えている
・少年時代や神羅にいた頃の英雄時代の記憶の大部分は手放してライフストリームにすでに溶けている

なので、原作後のセフィロスの精神性はむしろ怪物に近づいている状態です。(あとクラウドにかなり依存気味)

そういえば、今回セフィロスがクラウドに怒りや復讐を推奨しているということは話した通りですが、エアリスはゴールドソーサーでの演劇でも古代種の神殿の試練の際にも「怒りよりも大切な感情はある」という主張を行っているんですよね。
原作は別に復讐の物語という印象はないのですが、ギ族に対するナナキであったり、古代種の試練に対するエアリスの意見であったり、怒りや復讐に対するアンチテーゼを感じます。

とはいえそれが今後クラウド一行がセフィロスを許す展開に繋がるかというとそうではないとも考えています。
どちらかというと怒りや憎しみにこだわるセフィロスに「興味ないね」を突き付け、今もライフストリームで独り頑張っているエアリスを助けるために俺たち私たちは戦うのだ、という方向に行ってほしいなと思います。それならば原作の最終決戦前に決意したクラウド一行の戦う理由とも一致しますし。

そう、私はセフィロスに救いを!と主張する方々とは相いれないマン。

そもそも救いとは??セフィロスは自らの怒りでもって星を焼き尽くすと決めた立派な成人男性だが??のお気持ち。
彼の求めるものは星への復讐が完遂されることとも言えますし。

仮に本当に、本当に心に孤独を未だ抱えていて誰かの救いが必要なんです~な状態で復讐以外のところに彼にとっての救いがあったとしても、
エアリスやクラウド達が今(主にセフィロスのせいで)もがき苦しみながらも手にしようとしている、怒りや憎しみを越えた救いのような何かにタダ乗りさせるのか!?という気持ちが抑えられない。

仮に救いというより、セフィロスにとっては敗北になりますが、星に帰る時アンジールが迎えに来るくらいでとどめてほしいところですが……

FF7ECのストーリーは追えてない状態ですが、彼に付与された過去も全て焼べて行くところまで行って星に帰ってほしいですね……私はジョジョのラスボスとかそういう人間やめてしまったものに突き付ける人間賛歌が好きなので……
(あと今作暗躍している彼は肉体を失った後の彼だと思うので、そうであれば神羅時代の記憶は自らの意志で星にくれてやった状態であるため、過去の感傷が彼自身の口から語られる展開はないんじゃないかなあ……とも思ってます)

最後に気分を変えてセフィロスのクラウドに対する怪しいあれそれまとめて終わりますね(書ききれないくらいあるよ!!)

・「我々を繋ぐ絆の喪失は私自身の死よりも耐え難い」
・クラウドを押し倒す(精神崩壊している黒マントをクラウドが幻視しているだけのため無罪の向きもある)
・肩ポンしながら「私はお前の主人だ」
・ことあるごとに肩ポン
・ことあるごとに耳元への囁き
・クラウドとの会話はご機嫌なのにそれ以外に対しては大体「失せろ」
・「俺は消えたくない おまえを消したくはない」
・「かわいい 俺のからっぽ人形」と言い放ちクラウドの斬撃を両手を広げ迎え入れ、そのままクラウドを抱きしめ耳元で囁く
・ザックスをガン無視して「哀れで愛しい私の人形」とかいう

お前本当そういうとこだぞ

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