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科学的介護論の学び

銀木犀を運営するシルバーウッド主催で行った介護現場のマネジメント研修【MSP-K(マネジメントスタンダードプログラムforカイゴ)】での講義を通して、「科学的介護論」というものを学びました。
それから、銀木犀内でも、「科学的介護論」についての勉強会があったりと日々のケアを科学的根拠を持って行えるようにアップデートをしている今日この頃です!

【MSP-K(マネジメントスタンダードプログラムforカイゴ)】については、以下のURLをご参照ください↓https://www.facebook.com/mspk.silverwood/

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「科学的介護論」について簡単に説明すると、

介護における根拠(エビデンス)は、人間の人体構造や解剖生理に依拠します。移乗の方法にしても、水分補給の仕方にしても、必ず、そうした人体の仕組みや解剖生理に即したものでないと、良い介護(Goog Nursing)は実現できないのです。そうした科学的な根拠を持った介護を目指すのが、「科学的介護論」です。

また、かの有名なナイチンゲールの言葉を借りると、

「介護(Nusing)とは、生命力の消耗を最小限に抑えること。」であって、
根拠の無い、なんとなくのお世話をしているだけだと、「ただ、入居者の方々の生命力を消耗させてしまう。」だけになってしまうのです。

今回は、そうした科学的介護論の学びの中から、「睡眠」について、少しシェアできればと思います♪

私たちにとって非常に重要な「睡眠」
もちろん、入居者の皆さまにとっても、身体や脳を休めるために、「質の良い睡眠」はとっても大切です!

その「質の良い睡眠」のスタートは、朝起きた時から始まっているんです!

朝日を浴びると、光の刺激により、睡眠作用があり、体内時計の調整に働く「メラトニン」というホルモンの分泌が抑制されます。
それから約14時間~16時間後に再びその物質が分泌され始め、その作用で、深部体温が低下し、自然な眠気が出現する、といったことが睡眠のメカニズムになります。

つまり、朝起きた後に、日の光を浴びることがすごく大切になります!
これをしないと、「メラトニン」がうまく分泌されなくなってしまうそうです。

このことをケアの現場で考えると、朝に入居者の方の部屋のカーテンをしっかりと開けて、日の光を浴びれるように環境を整えること、当たり前のことですが、これをしないと良い睡眠へと導くことができないのです。

朝起きてすぐにを浴びるのが、一番効果的だそうですが、起きて少し経ってから日の光を浴びるのも良いそうです!
なので、こんな風に、ベンチでみんなでひなたぼっこをするのも良しです!

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そして、「質の良い睡眠」には、朝日を浴びるだけでなく、寝返りの確保や室内の空気を新鮮なものにするなど、様々な要素を整えていかなければなりません。

今回は、ほんの一部についてしか書けなかったのですが、「睡眠」を掘り下げていくと、本当に奥が深いです。。。
ひとつのことについて、これだけ深堀りできると考えると、高齢者の方々の生活全般を整えていく介護の仕事は、とても奥の深い仕事なんだなぁと改めて感じます。

そうした「介護」の専門性を大事にしながら、これからも、皆さんの生活を支えていければなぁ~と思います(*^^)v

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