断面好き
ここ5、6年、具材があり得ないほど詰め込まれたボリュームサンドイッチは定番となり、切り口に花のように果物が配置されたフルーツサンドは、食べて美味しい、見ても楽しいで大人気。私もその断面に魅せられた一人です。
きっちりと重ねられた具材は色と形を考えられていて、理科の教科書で見た地層のようでロマンさえ感じます。
さて、私は普段、趣味でお菓子やパンを焼いていますが、そこでも断面に拘っています。クッキーでいえば、アイスボックスタイプが好き。
かまぼこ状に重ねた生地をカットした時に出てくる絵柄がワクワクさせてくれます。重ねていってうまくできているかいないか、賭けなとこも面白いんです!
フルーツものは作っている過程である程度予測が付きますか、豹柄やカモフラージュは切った場所によって出てくる断面が違うので、偶然に実力以上のものが出来上がってくることもしばしば。
パウンドケーキだって、ラクダと満月で世界を作れます。
クッキーやケーキは生地がほとんど膨らまないので、凝った柄にも挑戦できますが、パン生地はそうはいかないんです。どんどん発酵が進むので、時間との戦いとなります。
かなりの失敗もあるけど、切ってみて想定した柄が出てきた時は感激もひとしお。
柄やイラストは、多少上手くいかなくても、雰囲気ものなのでなんとか見れたりしますが、もう少し本腰を入れて頑張りたいのが、食パンに文字入れ。
漢字は合ってないとどうにもならないので、とても難しい。パンの場合は文字そのものより、隙間をどうやって埋めるかが成功の決め手。念入りに設計図を書いてから重ねていきます。
失敗を繰り返すうちに、これは飾り巻き寿司に答えがあるかもしれないと、寄り道して、寿司も勉強しました😀。これも断面好きにはたまらない!!
わー断面愛が止まらない。
この外側からは想像できない意外性を持つもの、この魅力は人間にも当てはまる気がします。私自身は多分見かけ通りの人間であまり中身との差がない、つまり、分かりやすいタイプだと思んです←つまらない。
そして憧れる人物像はズバリ ギャップがある人。
普段は素っ気なくて、特に特徴がない感じんだけど、実は自分の世界を持っていて、中身が熱い人。知り合えば知り合うほど、いろんな面を見せてくれる人、最高ですね。ずっと話を聞いていたい。
しかし、なんでも意外性のある断面に萌えるかといえば、そうでもなくて。
イギリスで見たダミアン ハーストの牛の断面アートはインパクトは最大級でしたが、好きになれなかったですねー。
生き物と実際一緒に暮らしているからかもしれないですが、まず、怖かったです。
私の断面愛は動物には向かってなかった模様←当然。
今、私はサンフランシスコに住んでいます。日本では見たことのなかった南米の野菜や果物が身近にあって、日々まな板の上で 意外な断面を楽しんでいます。