9月19日

6時就寝8時起床。

いつもは眠くて仕方ないのに不思議と元気だった。

下へ降りると同居している友達のカナダ人がまだパワプロをしていた。

これもめずらしい。いつもは五時には寝ているのに。

毎日バイトから帰ってきては五時間以上パワプロのサクセスでいい選手を作ろうと奮闘している。

気に入った選手ができれば俺と大戦という形で初のお披露目。

ちなみに昨日は9-1で俺が勝った。


12時から音楽教室だったのでそれまでの時間暇つぶしをする方法を考えた。先週契約したアマゾンプライムで結婚できない男を見た。

ストーリーの中では阿部寛演じる、主人公の結婚できない男が不幸ものといして扱われているが、すごくうらやましく思った。

独身でも、ある程度金があれば幸せなものだろう。

まあ俺は男三人で同棲していて、金がないので。

結婚できない男とは反対側の人間なのかもしれない。


今まで音楽教室には社用者で通っていたが、仕事を辞めたのでバスで通うことになった。バス停まで20分ほど歩かなければならない。

そして目的の停留所までつくとレッスンを開始するまで必ず10分ほど時間が余るので、レッスンを行っている団地の下のベンチで炭酸水片手に蚊に刺されながら、時間が過ぎるのを待った。


インターホンを押すと、いつものハンチングを被った先生が玄関先まで出迎えてくれた。

「うっす~」

見た目に似合わず軽いノリなのが好きだ。ノリはラテン系だがクラシックが好きらしい。

部屋に入ってすぐ、相談したいことがあった。

音楽ソフトをなににするか問題。

いまつかっているのはipadに付属している無料のガレージバンドというもの

音楽教室もそんなに続けるかまだ未定だったのでとりあえずつかっていたが

今月で三か月目に突入するのでまともなものを買おうと思ったのだ。

はやり先生と同じソフトにするべきか、でもそうなればマックブックプロとやらを購入しなければならない。

俺は今無職だ。金がない。まだアルバイトの面接すらいってない。

でもとりあえず相談した。

ハンチングは丁寧にソフトの違い、今の俺の状況を考慮して、真摯に考えてくれた。

一時間のレッスン中30分をそれに費やした。


音楽教室が終わって、ふと俳優のエキストラのバイトの面接予定があるのを思いだしたが、場所が難波ということもあり断った。

俺にはそこまで行く気力がなかった。なんせ今日は二時間しか寝てない。

帰り道、最寄り駅でぶらぶらしていると個人店のカレー屋をみつけたので入った。

外観はザ、カレーって感じだったが、

中は古くからある喫茶店ぽかった。

俺は牛筋カレー、サラダ、コーヒーセット ¥800円を頼んだ

「コーヒーいまですか?食後?」

今にした。

化粧の濃いおばはんんと、小さなコップひたひたに入れられたアイスコーヒーがこっちにむかってきた

「はい、どうぞ」

俺がコップを手に取った瞬間、テーブルにコーヒーが0.2デシリットルくらいこぼれた。





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