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FM84.0MHz Radio City presents "Saramawashi.com -The Vinyl Paradise" 009:ジョージ・ハリスン特集

さらまわしどっとこむ -The Vinyl Paradise-
第9回(2021年11月26日(金)20時~
(再放送:11月28(日)19時~)

清澄白河にあるカフェGINGER.TOKYOのオーナー高山聡(あきら)がお届けする音楽番組です。
全曲アナログ・レコードでお届けします。しかも可能な限り7インチ盤で、しかもフルレングスでかけます。
サーフェスノイズにまみれた1時間、ぜひご一緒に。

今週のお題は「ジョージ・ハリスンとその周辺人脈」、2001年11月29日に亡くなったジョージ・ハリスンを偲んで、周辺人脈をまじえ、特集してみようというものです。1980年12月8日にニュー・ヨークの路上で射殺されたジョン・レノンの亡くなり方があまりにもなものだったもので、毎年ジョン・レノン追悼特集は組まれるわけですが、結果としてその前後が命日のアーティストはなかなか追悼特集を企画してもらえないという現実もありまして、わが番組では3週連続で、ジョージ・ハリスン、イアン・マクレガン、トミー・ボーリンの追悼特集をやってみようというものです。今回も可能な限り7インチ・シングルでお届けしました。

1曲目
「美しき人生 What Is Life」ジョージ・ハリスン George Harrison (1971)

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まずはジョージの曲で一番好きな曲からスタートです。「マイ・スイート・ロード」や「サムシング」も好きですが、当たり前過ぎて面白くないかなと思い、この曲にしました。ポールもジョージも、メロディアスなリフ一発という曲が結構あって、これもそうでしょうが、そういう曲の方が好きだったりします。名盤「オール・シングス・マスト・パス」からの第3弾シングルです。

2曲目
「ゲット・バック Get Back」ビリー・プレストン Billy Preston (1974)

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ビリー・プレストンですが、ビートルズの「レット・イット・ビー」やルーフ・トップ・コンサートなどでキーボードを担当している人物です。ジョージが連れてきた5人目のビートルですね。1973年にローリング・ストーンズのヨーロッパ・ツアーに帯同した際、各地でビリー・プレストンのバンドが前座として演奏していますが、ギターはなんとミック・テイラーなんです。これが結構いい演奏で、いかにもミック・テイラーなギターが聴けるわけです。そもそも、ビートルズの「ゲット・バック」でも弾いているわけですし、1978年の映画「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」のなかでもビリー・プレストンは「ゲット・バック」を演っているわけなんです。サントラからシングル・カットまでしておりまして、まあ、彼なりに思い入れのある曲なんでしょう。

3曲目
「アイム・ボーン・アゲイン With You I’m Born Again」ビリー・プレストン&シリータ Billy Preston & Syreeta (1980)

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そのビリー・プレストン、ソロでは「アウタ・スペイス」や「ラウンド・イン・サークルズ」、「ナッシング・フロム・ナッシング」などの全米ナンバー・ワン・ヒットもある人気者ですが、1980年にはスティーヴィー・ワンダーの奥さんだったシリータ・ライトさんとのデュエットでこの曲もヒットさせています。大学バスケの映画「ザ・ドロッパーズ」のサントラ収録曲です。もう少しファンキーな選曲でもよかったのかもしれませんが、このバラードはかけておきたかったんですよ。またここでは、ジャケット写真の使いまわしを取り上げ、モータウンのケチっぷりもご紹介しております。

4曲目
「恋人たちの詩 Cause We’ve Ended As Lovers」シリータ Syreeta (1974)

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確信犯的に脱線して、シリータのバラードをかけさせていただきました。有名な話なんでしょうが、スティーヴィー・ワンダーがジェフ・ベックに提供しておきながら、マネジメント・サイドのミスで、元奥方の方が先にリリースされてしまい、ジェフ・ベックを激怒させたといういわくつきの曲ですね。つまり「哀しみの恋人達」の元ネタですね。

5曲目
「夢織人 Dream Weaver」ゲイリー・ライト Gary Wright (1975)

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脱線ついでにジョージのマブダチと言われるゲイリー・ライトの大ヒット曲もかけておきました。スプーキー・トゥースの創立メンバーですが、その辺のいきさつなどを紹介しながら、クレジット・オタク流の解説を長々やらかしてしまいました。

6曲目
「スピード・オン Speed On」ニッキー・ホプキンス Nicky Hopkins (1973)

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アルバム「夢みる人 The Tin Man Was A Dreamer」収録曲です。ジョージ・ハリスンはジョージ・オハラの変名でクレジットされております。一緒にギターを弾いているのは、またまたミック・テイラーです。錚々たるメンツで作られた凄いアルバムです。

7曲目・8曲目
「イージー・マネーEasy Money」エレクトリック・ライト・オーケストラ Electric Light Orchestra (2001)

「オール・シー・ウォンテッド All She Wanted」エレクトリック・ライト・オーケストラ Electric Light Orchestra (2001)

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ビートルズのメンバーよりもビートルズ・サウンドに詳しいと言われるジェフ・リン率いるELOの「ズーム」から2曲ご紹介しました。ジョージが亡くなってからも息子のダニ・ハリスンの面倒を見ているということで、周辺人脈の中でも重要な存在ですね。「イージー・マネー」にはリンゴ・スターが参加、「オール・シー・ウォンテッド」はジョージ・ハリスンが参加しております。ゴキゲンなロックンロールですが、やる人がやれば恰好良いというものでしょうか。

9曲目
「ハンドル・ウィズ・ケア Handle With Care」トラヴェリング・ウィルベリーズ Travelling Wilburys (1989)

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ボブ・ディラン、トム・ペティ、ジェフ・リン、ロイ・オービソン、そしてジョージ・ハリスンといった凄いメンツが集まって、楽しそうにやっている変名バンドです。再発時のエクステンデッド・エディションでお届けいたしました。

10曲目
「ディン・ドン Ding Dong」ジョージ・ハリスン George Harrison (1974)

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「もう一曲行けそう」ということで急遽つっこんだ曲です。本当はオープニングはこちらでもよかったのですが、悩んだ末に予備に回ったものです。お茶の水の駅近く、東宝パーラーの2階にあったカフェ「ディン・ドン」の脱線ネタもご紹介させていただきました。ジャケ写はビリー・プレストンですが、キーボードはゲイリー・ライトです。

11曲目
「ブロー・アウェイ Blow Away」ジョージ・ハリスン George Harrison (1979)

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エンディングはジョージ・ハリスン、「ダークホース」からのシングル・カットです。

次回は追悼特集第2弾、イアン・マクレガンです。フェイセズ、スモール・フェイセズのキーボーダーですが、ニュー・バーバリアンズあたりまで掘り下げてご紹介します。お楽しみに。

番組へのご意見やお便りをください。
voice@fm840.jp

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