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7インチ盤専門店雑記219「ポール・ウィリアムス勉強中」

正直申しまして、昔は彼の音楽のよさがあまりよく分かっておりませんでした。スリー・ドッグ・ナイトやカーペンターズに曲を提供しているということは、何故か昔から知識として持っていたんですが、もう一歩踏み込むところまでは行きませんでした。スリー・ドッグ・ナイトの「ファミリー・オブ・マン」と「オールド・ファッションド・ラヴ・ソング」の2曲は大好きでしたからね。作者は気になっていたんだと思います。…今考えると、小学生の頃からクレジット・オタクの萌芽があったんですかね?

それが、2000年代になって、ロジャー・ニコルズ・ブームのようになった頃、…おそらく2007年頃かと思いますが、そんな頃からポール・ウィリアムスを意識し始めてしまったんですね…。まあ、自宅にはいつ頃購入したか「Just An Old Fashioned Love Song」のアルバムがありまして、ちょいと聴いたら、まあいいのなんの…。ああ、もっと早くしっかり聴いておけばよかったと後悔したものでした。そして、他のアルバムも探してみたところ、時既に遅し、まったく手に入りませんというわけです。

ところが面白いもので、7インチ盤専門店なんぞ始めたら、ポール・ウィリアムスの7インチ盤が少し集まってきたんですね。まあ相場からして、簡単に手に入る代物ではございません。「オールド・ファッションド・ラヴ・ソング」なんぞ、LPより高いお値段で取引されております。これなら売れないだろうというお値段設定でお店には置いてありますけどね。まあ、いわゆるお宝盤です。

でもねぇ、何だか追いかけるところまでは行かないんですよ。Wikipediaで調べてA&Mからリリースされた5枚のアルバムくらいは手に入れるかと思わなくもないのですが、如何せん売れておりません。Top100入りは1枚のみ。マニアックな人気があることを考えると、相場は猛烈なことになっているのは分かります。玉数が少ない盤を今更に探すのはちょいと危険です。

でも、やはり、知る人ぞ知る、名ソングライターです。面白いんです。ヘッダー写真は「アウト・イン・ザ・カントリー」の7インチ盤ですが、1972年の「Life Goes On」というアルバムからのシングル・カットです。制作がマイケル・ジャクソンとありますが、あのマイケルではないようです。カップリング曲の「ローズ」はあのベット・ミドラーの曲も彼か?と思ったら、これも同名異曲でした。…あっちは「The Rose」だな…。

ただ、この盤のタイトル・チューン「Life Goes On」、なんとジャクソン・ブラウンとリンダ・ロンシュタットとアメリカのジェリー・ベックリーがコーラスやってるじゃないですか。しかもアルバム全体、西海岸のもの凄いメンツで作られているではありませんか。これ、手に入らんかなぁ…。

ちなみに、 ↑ こちらは、「~オールドファッションド~」の冒頭を飾る名曲ですが、これ、シングル・カットされているんですね。…おそらく超レアという気もしますが、…B面はカーペンターズも歌った曲ですね。うーん、値段がつけられないなぁ。私は3ケタのお値段で購入しましたが、5ケタの取引実績もあるようですから、いやはやヤバいブツですね。…しかもこれ、見本盤ですね…。やっぱりこの人に関しては、もう少し勉強してからでないと、販売ボックス投入も難しいですね。


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